beat freak|エイベックスの無料音楽情報「ビートフリーク」 » う http://www.beatfreak.jp beat freak|エイベックスの無料音楽情報「ビートフリーク」 Fri, 15 Jul 2011 08:00:47 +0000 http://wordpress.org/?v=2.8.6 ja hourly 1 うさ http://www.beatfreak.jp/interview/22518/ http://www.beatfreak.jp/interview/22518/#comments Fri, 01 Apr 2011 06:33:29 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=22518 『LINK / RING』(3月9日リリース)に込めた思いをうさ本人が激白!!]]> 01_USA_610350

ニコニコ動画の『歌ってみた』で活躍する人気歌い手“うさ”が、初のメジャー・リリース! 数々のボカロ楽曲をカヴァーした『LINK / RING』(3月9日リリース)に込めた思いをうさ本人が激白!!


 うささんはニコニコ動画の『歌ってみた』で活躍されていますが、ニコニコ動画はいつ頃からチェックしていたんですか?

うさ:古いですよ〜。それこそ、人数制限されていた頃から観ているので(笑)。

 ニコニコ動画はここ数年で急速にオープン化されてきましたね。

うさ:ずっと同じ体制でやっていても、成長はないと思うし、観る人も聴く人も新陳代謝というか、どんどん変わっていっているので、それに合わせた形でニコニコ動画も変わっていくのは良いことだと思います。その変化に対して、“え〜、なんでそこを変えちゃうの?”とか、とまどいを感じることもありますけど、変わっていくものに対して順応していくというか、新しいものを吸収していく力をこっちが鍛えていかなきゃいけないなと。

 歌を投稿するようになったきっかけは?

うさ:もともと同人で音楽活動をしていたんですが、’07年末にゲームのエンディングで気に入っていた曲があって、それをニコニコ動画で聴いているうちに私も歌ってみたいと思うようになったんです。同人の方で一緒に活動している“黒うさ”というP(編注:ニコニコ動画における楽曲プロデューサーの呼称)がいるんですけど、彼もその曲が好きで、“アレンジしたものがあるからそれを歌いなよ”という形で歌わせてもらって、それを『歌ってみた』に投稿したのが最初のきっかけです。だから、最初は本当に軽い気持ちで、その後もこんなに投稿することになるとは、その時は思っていませんでした。

 同人での音楽活動はいつ頃から?

うさ:小さい頃から音楽も好きだったんですけど、絵も好きで、同人はもともと絵の方をやっていたんです。それで何年かやっている時に、同人にも“音楽”というジャンルがあることを知って。自分でお金を出して、プレスしてCDが出せるんだって思ったら、昔から歌を好きだった自分がムクムクと起き上がってきて(笑)、そこからは絵の方をやめて、音楽にハマっていきました。

 ニコニコ動画からメジャーにデビューするアーティストが増えてきていますが、そのことについてはどのように感じていますか?

うさ:メジャーにいくことに関しては、全然アリだと思います。ただ、それでもともと応援してくれていた人たちを置き去りにしてしまうのは、自分はイヤで。もちろん、それは今までメジャーで出された方、みんな同じ気持ちだと思うんですけど。自分がメジャーで出す理由というのは、ニコニコ動画という箱庭の中にある音楽を、もっと外の人に知ってほしいと思ったからなんです。メジャーの音楽しか聴かない人たちに、“こんなにいいメロディ、いっぱいありますよ”って、自分自身がプレゼン材料みたいな感覚なんです。それで“これ好きかも”ってなってくれた人が、ニコニコ動画の入り口に立ってくれたらうれしいなと思っていて。

 今作をオリジナルではなく、ボカロ楽曲のカヴァーにしているのも、そういった理由から?

うさ:そうです。世の中には、ジャケットにVOCALOIDがいるだけで“オタクの音楽ね”っていう先入観を持ってしまって、曲も聴かずに切り捨ててしまう人が少なくないと思うんです。だけど、そこには曲のつくり手さんが必ず存在していて、それぞれの人の味がある音楽がいっぱいあるのに、先入観だけで切り捨ててしまうのは、ものすごくもったいないことだなと思って。それなら“VOCALOIDじゃなくて、人間が歌ったら聴くのかな”という感じで、今回はボカロ楽曲のカヴァーにしました。聴いてみて、“このメロいいかも”って思ってもらった時に、これがカヴァーだっていうことを知ってもらえれば、好きとは言わないまでも“VOCALOIDも悪くないじゃん”みたいになって、原曲への導線になればいいなと思って。たとえば、“これは好きなジャンルだから聴いてみよう”とか、“このジャンルはあまり聴いたことないけど、好きなPだから聴いてみよう”とか、取捨選択は自分たちにしてもらって、まずは入り口に立ってくれたらうれしいなと。いきなり原曲から入るのは、抵抗のある人もいると思うので、全曲アレンジを加えさせていただいて、まずはこのアレンジで気に入ってくれた方から“ニコニコ動画にようこそ”みたいな(笑)。アレンジは、ダンス・ミュージックやエレクトロ調に仕上がっているんですけど、どれかひとつは引っかかる曲があるんじゃないかなと思います。

 リアレンジに関しては、うささんからリクエストを?

うさ:「向日葵」だけいくつかリクエストを出させていただきました。それ以外は、ほぼアレンジャーの方にお任せという感じで。曲に思い入れのある人の妥協点といったら変ですけど、“ここまでだったらいいけど、ここまで行ったらやり過ぎでしょう”みたいなものがあると思うので、“私がリスナーだったら”という視点で考えて、何カ所か直していただいています。

 今作の“LINK / RING”というタイトルに込めた意味は?

うさ:ニコニコ動画の中にも小さなコミュニティがいっぱいあって、お互いを引き離してしまっている部分があって。“自分の好きなものはコレです!”ってなったら、そこに凝り固まってしまうというか、そういう小さなコミュニティがたくさんあるので、このアルバムは、それをつなぐ役割を持てたらなと思っているんです。“ニコニコ動画”という大きなコミュニティで見ても、“ニコニコ動画から出るのもダメ”、“ニコニコ動画に入ってくるのも、もういいです”みたいなところがあるので、そんなことを言わずに、そこから手を伸ばして、外の人たちも引き込んでしまえばいいじゃないかと。相手と手をつないで、その手をつないだまま、相手が他の人と手をつないで、それがどんどん広がっていって、みんなが楽しくなるようにっていう思いを込めているので、“つながる=LINK”が“輪=RING”というタイトルにしました。ただ単に韻を踏んだだけじゃないんです(笑)。

 今作には『歌ってみた』に以前投稿した曲も再歌唱していますが、再歌唱するにあたって変化をつけた部分などはありましたか?

うさ:ありましたね。たとえば、「夕日坂」は、もとがバラードだったものから強いアレンジになっているので、前は思い出にひたってささやくような感じで歌っていたんですけど、強い気持ちを出すようにして歌っています。別れの曲にも、いろんなタイプの感情があって、同じ歌詞でも歌い方を変えるだけで、ちがう解釈で聴いてもらえると思うので、“歌い方を変える”っていうのはだいぶ意識しましたね。“これだったら原曲を『歌ってみた』でいいじゃん”ってなるは避けたかったですし。今までに歌ったことのある曲でも、どこかしらちがう雰囲気で歌っているので、そこに気付いてもらえたらうれしいですし、まちがい探しじゃないですけど(笑)、そういう楽しみ方もできるかなと。

 うささんが“歌”を通して、伝えていきたいこととは?

うさ:“これがしたい!”と思ったことを、たとえどれだけ回り道をしたとしても、“持ち続けていれば叶う”というのは、ずっと言ってきていて。私自身、小さい頃からずっと“歌いたい!”という気持ちを持っていて、それがここ2、3年で表面に出まくっている感じですし(笑)。たとえば、学校を卒業して、これから就職活動を迎えた時に、“今までこれをやっていたけどこれからは趣味にしよう”とか、年齢を重ねた人が、“もう自分もそろそろ歳だし、趣味でやってきたことをヤメようかな”とか、そういう決意をするのはヤメてほしいなと。決意するのは“ヤメる決意”じゃなくて、“続ける決意”の方であって。別に夢を叶えるために必死になる必要はないけど、チャンスがあればそこに飛び込むためにも、ずっと温めて持ち続けてほしいです。今はネットが普及して、飛び越す垣根が低くなっているし、自分でCDもつくれるし、今はそれができる環境なので、“やりたいならば、恐れずにやりましょう”ということは、ずっと伝えてきたし、これからも伝えていきたいです。

 そういう意味では、今回のリリースは、うささんにとって、どんなタイミングだったんですか?

うさ:CDを出したいと持ちかけたのは、実は自分の方からで。それぞれのジャンルのいろんな人たちが飽和状態になりかけて、ニコニコ動画の中のみんながピリピリしている時期があったんですね。そういうところに外の人に入ってきてもらって、空気を変えたいと思ったんです。

 どちらかと言うと、“自分の歌を”というよりは、“曲を聴いてほしい”、“ニコニコ動画を知ってほしい“という気持ちの方が強かったと。

うさ:そうですね。世の中には、ニコニコ動画やボカロ楽曲がフィーチャーされることが増えてきましたけど、“その曲を誰がつくっているか”っていうことはあまり知られていないことが多くて。もっと曲をつくった人にスポットをあててもらいたいというか、“その人がつくっている曲はこういう曲だよ”っていうのを知ってほしい気持ちが強くて。“この人だったらこういう音”みたいに、それぞれのPの方は音を確立しているのに、テレビとかで流れても普通の人からすれば、“初音ミクの歌”としてしか認識されない。そうじゃなくて、いろんな人が、いろんな曲をつくっているっていうのを知ってほしいので、特にメロディに注目して聴いてもらいたいです。今作のサイトに、原曲へのリンクが貼られているので、それも一緒にぜひチェックしてください。そして、そこからいろいろ聴く音楽の幅を増やしていただければと思います。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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『LINK/RING』
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URATA NAOYA http://www.beatfreak.jp/interview/20877/ http://www.beatfreak.jp/interview/20877/#comments Thu, 06 Jan 2011 03:00:50 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=20877 「Dream ON」(12月22日リリース)を完成させた!!]]> 01_URATANAOYA_610350

AAAの浦田直也が“URATA NAOYA”として、ソロ・シングルをリリース! しかも、プロデュースは浜崎あゆみ!! 2人の力強いコラボレーションが、この「Dream ON」(12月22日リリース)を完成させた!!


 久々のソロ作「Dream ON」は、フィーチャリング・アーティストが浜崎あゆみ。しかも、彼女が全面的にプロデュースも手掛けているんだけど、どういう経緯で一緒にやることになったの?

URATA NAOYA:もともとは9年前に自分がayuさんのダンサーをやったことがきっかけなんですけど、そのあともちょこちょこ連絡は取ったりしてたんですよ。ただ、同じアーティストとして一緒に歌ったのは、2010年の『a-nation』に参加したみんなでコラボした「THX A LOT」がはじめてで。そしたら、その後、いきなりayuさんから、“コラボとかしたいよね”っていうメールが来たんです。それからは本当に早かった。今回の「Dream ON」は、ayuさんが見つけてきてくれた楽曲だし、“めちゃくちゃカッコイイ曲を見つけちゃったから聴いて!”って連絡が来た10分後には、もうメールでデータが送られてきてましたからね。で、“ここから詰めていけばカッコイイものになると思うし、他の曲を聴いちゃうと、あれこれ迷っちゃいそうだから、これでいきたいんだけど、どう?”って。実際、俺自身も最初に聴いた瞬間から2人で歌うのにピッタリな曲だなって思ったので、“いいと思います!”って返事したんです。

 確かにアグレッシヴでカッコイイ。おまけにキャッチーだから耳に残るよね。

URATA NAOYA:そうなんですよ。みんながみんなカッコイイと思ってくれる曲だと思いました。

 ということは、完全に浜崎さん発信なんだね。歌詞も彼女が書くって言ってくれたの?

URATA NAOYA:いや、最初は俺に“書く?”って聞いてくれたんですよ。“私とやることでAAAのファン以外の人も聴いてくれるだろうから、自分の書きたいことを書くのもいいと思うよ”って。でも、浜崎あゆみが歌うなら、やっぱり彼女が書いたほうがファンはピンとくるんじゃないかって俺は感じた。それで俺が書くよりかは、こういうことが歌いたいとか、こんな気持ちを歌詞にしてほしいって自分が思っていることを伝えて、それをayuさんに形にしてもらった方がいいんじゃないかって思ったんです。そしたらayuさんが、“最近何を思ってる?”っていうようなことをいろいろ俺に聞いてきてくれた。その中で俺が、“今回コラボをやれることになって、すごくケツを叩かれた気分です”っていう内容のメールを送ったら、“OK。じゃあ、それを歌にしてみるわ”って返信が来て、それからあまりたたないうちに、この「Dream ON」の歌詞が送られてきたんですよ。

 それは浦田くんが言ったことが、的確に表現されたものだったの?

URATA NAOYA:そうですね。まず俺自身がayuさんとコラボすることになったとき思ったのが、トップスターと、まだまだこれからの人間っていうちがいはあるけど、結局2人とも、自分の大切なものを守るために戦っているんだなっていうことだった。それが終盤の2人で掛け合う部分にちゃんと表現されていたので、“やっぱりすげえ!”って思いました。しかも、それだけじゃなく、“あなたの思っていることをやればいいじゃない”っていう俺へのメッセージも込められていた。それにはとても勇気づけられましたね。ayuさんの曲にはメッセージ性の強いものがたくさんあるし、どれも聴いてて響くじゃないですか。その理由が、今回一緒にやってみて、よくわかった。前から自分でプロデュースしているっていう話は聞いていましたけど、本当に彼女自身が全部自分で決めていくんだなっていうのを目の当たりにしましたから。そういう人が歌うからこそ浜崎あゆみの曲には説得力がある。だから、この曲を聴いた人たちも背中を押されるんじゃないかと思います。

 ヴォーカルのディレクションも浜崎さんがやったんでしょ? 何か要望はあったの?

URATA NAOYA:とりあえず、最初は好きに歌ってって言われたんですよ。それで1回自分の思う通りに歌ったものを送ったら、“もっとパワフルにいきたい”っていう返事が返ってきた。“特に一緒に歌うところは、2人の声がキレイに重ならなくてもいい。むしろ、ぶつかるくらいに歌ってほしいんだよね”って言われたので、そこはガッツリ系に歌い直しました(笑)。

 その結果、AAAの浦田直也とは、またちがうパワフルさが出たものになったよね。

URATA NAOYA:そうですね。自分としては別にAAAとわけているつもりはなかったんですけど、表現がちがうというか。もしかすると、ayuさんがバランスなんて考えなくていいって言ってくれたことで、何も気にせずに歌えたからかもしれません。そう考えると、ayuさんのおかげで、いつの間にか、いつもとはちがう自分が引き出されていたのかなって思いますね。

 じゃあ、今回のコラボは浦田くんにとって、すごくいい経験と刺激になったんだ。

URATA NAOYA:それはまちがいないです。曲づくりやレコ—ディングもそうですけど、ミュージッククリップの撮影のときも、ayuさんは一切手抜きをしないんですよ。今回の作品は俺らが殴り合う設定だったんですけど、殴られるシーンでは、思いっきり飛んでグルングルン回ったりしてた。撮り方とかでうまくごまかすんじゃなく、全部本気でやってましたね。それはきっと、手を抜いたりしたら、それが映像に出るのを知っているから。いい作品をつくるためには絶対妥協しないんです。そういう姿を見ると、あの浜崎あゆみがここまでやるんだから、俺はもっと頑張らなきゃって気持ちになった。ayuさんとコラボしたことでアーティストとしての心構えみたいなものを知ることができたので、この先、自分が音楽をやっていく上での転機になったと思います。


INTERVIEW:Erico Takahashi


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UZUMAKI http://www.beatfreak.jp/interview/7892/ http://www.beatfreak.jp/interview/7892/#comments Wed, 24 Mar 2010 03:00:15 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=7892 『DIO NEW SOURCE』は、約5年ぶりのフル・アルバム! UZUMAKIがこれまで突き進んできた道、これから突き進む道の両方を照らす作品について、JYUとYOSHIOに聞いてみた!!]]> 01_UZUMAKI_610350

L to R:DUTTCH、JYU、ATARU、YOSHIO、TERRY、YOSHIO

常に進化し続けるミクチャー・バンドUZUMAKI。3月10日にリリースされる『DIO NEW SOURCE』は、約5年ぶりのフル・アルバム! UZUMAKIがこれまで突き進んできた道、これから突き進む道の両方を照らす作品について、JYUとYOSHIOに聞いてみた!!


 5年ぶりにニュー・アルバムがリリースされますが、感覚的には“長かったな”という感じですか?

YOSHIO:どうやろ。結構すぐやったんちゃう?

JYU:そうやね。昨年にシングルを2枚出してるし、その前の年にもミニ・アルバムを出しているんで、活動してた感はありましたね。もちろん、“フル”っていうところでは意識しましたけど。

 今作にはどんな思いが込められているんですか?

JYU:UZUMAKIの曲って、ラウドとか重いところがあるんで、シングルにする時にいつも迷うんですよ。“この曲はアルバムにしよ。この曲も…アルバムの方がいいんちゃう?”みたいな感じで(笑)。そうやってシングルにしないで、溜めていた曲がいっぱいあって、今回ようやく、そういった曲たちが“鳥かごからの脱出”みたいな感じで世に出れるので、子供が小学校に入るような気持ちですね(笑)。

YOSHIO:“この曲、めっちゃ前の曲やんな”っていう感じの曲もあって、アレンジするのに時間がかかったのもありましたね。自分的にも昔の曲をまたアレンジしてみて、“今はこういう感覚になってるんだな”って改めて思って、時間の流れというか、自分の成長を実感しながらの作業でした。

 「RUSH」の取材の時に、JYUさんが「アルバムに対する選曲も変わった」とおっしゃっていましたが。

JYU:今作は、ひとり2曲ずつやりたい曲を持ち寄っていて。だから、UZUMAKIやねんけど、5人のアーティストのオムニバスみたいな感じになってるんですよ。作曲のクレジットも、今までやったら全部UZUMAKIに統一していたんやけど、個々の名前を載せていて。これはUZUMAKIとしては、はじめてのことなんです。

YOSHIO:前はアレンジもみんな一緒になってやっていたんです。でも、今回はアレンジも曲をつくった人間が方向性を決めて、その指揮のもと、つくっていて。お互いにイメージをすり合わせながらアレンジしていくやり方やったんですが、新しくて新鮮でしたね。

 それが今作の振り幅の広さにつながっているんですか?

JYU:物事を判断する時に、先入観を持っていた方が楽だとは思うんですよ。たとえば、“UZUMAKIって何?”って聞かれたら、前だったら“2MCでラップでミクスチャー”、みたいな。でも、“俺らそれしかないんかい?”って考えた時に、“それはちがうやろ”と。ずっとやってきて、それぞれの可能性も広まったし、10年前くらいならそれで精一杯やったかもしれんけど、今はもうだいぶ変わって大人にもなって、今のUZUMAKIってもっと広がってるやろって。だから、昔からやってるお約束みたい曲がほしい人はいっぱいおるやろうけど、それだけじゃバンドはやっていけないし。それにメンバー全員がクリエイターだと思っているし、新しいものを常につくっていきたいなって思っているので、振り幅は広いですよ。この広さがUZUMAKIの新定義だと思ってほしいですね。

 サウンド面で重視した点は?

JYU:未来感というか、バンドのネクスト・ゾーンみたいなところ。現場にプロツールス(デジタル・オーディオ・ワークステーション用のパソコン・ソフト)が入ってからだいぶ経つんですけど、プロツールスだからこそできる面白さを追求していて。最近よく“デジっぽくなったね”って言われるんですけど、特に意識しているわけではないんですよ。結果的にそう聴こえるっていうだけで。ただ、“そう聴こえるなら、それはそれでいいかな”みたいな感じはありますね(笑)。あとは、大事にしているというところではスピード感。コンクリートジャングルに住む人たち、都会の人が聴いて、体を揺することができるものを意識しました。仕事とか学校に行くのって、言うなれば戦場に向かうようなものじゃないですか。その時にUZUMAKIを聴いて、テンションを上げてもらいたいなって。

YOSHIO:楽器隊は全員ローランドのVシリーズというのを使っていて。音質を変えることで、ギターでもシンセの音を出せるんです。以前は、シンセの音を使う場合、鍵盤から拾っていたんですけど、それをギターから直接出すようになったので、音的にはそのあたりで変化がありますね。

 11曲目の「AQUA COLORS」は、唯一のインスト曲ですが、この曲の位置づけは?

JYU:この曲は俺がつくってるんですけど、ブレイクダンスがすごく好きで。ダンスをする人に対して、何かつくりたかったんです。ドラム・ソロが長かったり、トリッキーなドラムになっているのは、ブレイクする人たちが決めやすいようにっていうところで。ただ、それだけじゃゴロっとした岩みたいな感じがあるんで、他の要素を入れて、海の中にいるような音にしていて。だから、この曲はダンスをしている人に聴いてもらいたいっていうのがありますね。

 「サク、徒花」は、UVERworldのTAKUYA∞さんをフィーチャーされていますが、こちらはどんな経緯で?

JYU:コラボは第3弾までやるって公言していて、最後に誰とやるかっていうところだったんですけど。TAKUYA∞とは、もともと付き合いが長いんですが、「RUSH」を出した後に久しぶりに会って「あの曲、メチャクチャいいですね」みたいな話になった時に「第3弾は俺と」って言ってくれて。

 実際にやってみていかがでしたか?

JYU:彼もストリート感があるし、彼がやっている音楽も俺はミクスチャーだと思っているんで、同じミクスチャーのバンドとしてコラボできたのはうれしかったですね。それと彼は声もよくて。やってみたら、すごく相性が良かった。

YOSHIO:普段のUZUMAKIとは全然ちがうセッションのやり方でつくったし、TAKUYA∞の持っている感覚が、俺の持っている感覚とはちがっていたので、そういうところで刺激をいっぱい受けましたね。

 コラボ作品は3曲ともカラーがちがっていて、どれも新鮮ですよね。

JYU:そうですね。俺ら的には「EXTINCT FREEDOM」が“前菜”、「RUSH」が“肉のメインディッシュ”、「サク、徒花」が“デザート”みたいなイメージ(笑)。「サク、徒花」も結構ハードなんだけど、TAKUYA∞が歌っていることで、マイルドな感じになってますね。

 先日、新しいイベントとして『ドンギマナイト』を開催されましたが、今後も継続していくんですか?

JYU:新しい試みとしてやったので、この先どうなるかはわかりませんね。『ガンギマナイト』も、もともとはレコ発イベントで、1回だけのつもりやったんです。それが、お客さんの方から「またやって」みたいに言ってきて、「じゃあ、もう1回やろか」ってなって、「これで終わりな」ってなったら、「もういっぺん」ってなって(笑)。お客さんがルールを決めて、継続しているイベントなんですよ。だから、『ドンギマナイト』もノールールからはじまっていて、もう1回やるかどうかもわからんし、継続しても1年後、2年後、どんなイベントになっているか想像がつかないですね(笑)。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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『DIO NEW SOURCE』
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