DAISHI DANCE

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日本のクラブ・シーンをリードするDAISHI DANCE(ダイシダンス)。フロアの熱気をそのままパッケージした自身初のミックスCD『MYDJBOOTH -DJ MIX_1-』を4月28日にリリース! すべて実際に全国でプレイしている強力トラックばかり!!


 今作は初のミックスCDですね。

DAISHI DANCE:年間、全国で150本以上のDJをやっていて、レギュラー・パーティも各地ではじめてから2年以上経ったので、“その空気感をパッケージしたCDを出したいな”とずっと思っていたんです。ただ、これまでオリジナル・アルバムを年1回のペースでリリースしていたので、タイミング的になかなか差し込めなくて。昨年の10月に3枚目にアルバム(『Spectacle.』)を出した後に、オリジナルのスパンを少し空けようかなと思って、それならこの機会に、ということで。

 全部で13曲をつないだミックスCDですが、選曲はどのように?

DAISHI DANCE:海外ものに関しては、去年の秋くらいから、実際にDJでプレイする時にたくさんかけている楽曲ですね。そういった曲のライセンスをちょっと多めに取って。自分名義のものやリミックスを手がけているものに関しては、ロングスパンでプレイし続けている曲のみに絞っています。

 全体を通して、重視したことは?

DAISHI DANCE:“普段からクラブでプレイしていることと同じことをやる”ということ。だから、ヴォリュームも変にまとめようとしていないし、突っ込むところは突っ込んでいます。強弱も自然にDJプレイをする時のように出ていて、マスタリングの段階でもそういう部分はあえて残して、聴く人に臨場感が伝わるようにしています。

 CDだと時間に制限がありますが、そういう部分は?

DAISHI DANCE:ハウスって結構長い曲が多いので、1曲を長く使ってミックスしていくと入りきらない曲が出てきたり、CDの容量をオーヴァーしてしまうんですけど、それぞれの曲をどれくらいの尺で使うかは、リアルタイムで計算しながらやっていきました。この曲は8分くらいヴォーカルで入れたから、次のトライバルなトラックでは巻いて…みたいな感じで。賭け的な部分もあったんですけど(笑)、最終的にはいい尺でつくれたかなと思います。

 曲と曲のつなぎで意識したことは?

DAISHI DANCE:同じAの曲からBの曲へつなぐのでも、Bを盛り上げたり、落ち着かせたり、ミックスの仕方によっていろんな要素を出せるので、クラブでやるのと同じようにハッキリさせています。2曲同時に2分以上ミックスしているロング・ミックスもあれば、ショート・ミックスでガラッと雰囲気を変えている場面もあって、その辺はそれぞれ適材適所のミックスを心掛けました。

 曲の順番は、どのように?

DAISHI DANCE:普段のDJで、はじめる直前まで1曲目すら決めていないことが多くて、その場の空気感やお客さんを見てからスタートさせていくんです。決めないことによって新鮮さを保っているというのもあって。だから、今作も何も考えずに、臨機応変にセレクトしていきました。ただ、さすがに1曲目は決めていましたけど(笑)。

 その1曲目は「MY LIFE」ですね。

DAISHI DANCE:これは2年くらい前につくったリミックスなんですけど、プレイする時には毎回かけていて、いい起点になっている曲なんです。だから、1曲目をどうしようかなと考えた時に、この曲を使おうということになって。ハウスの曲はビート・インからはじまる曲ばかりで、この曲のリミックスもビート・インからはじまるヴァージョンだったんですけど、1曲目用にイントロをピアノ・ストリングスにエディットして、華のあるはじまり方になったと思います。

 歌モノとインスト曲では、使い方はちがってきますか?

DAISHI DANCE:当然、変わってきますね。普段からバランスを見ながら、それぞれの楽曲が一番力を引き出されるような選曲をしています。ただ、今振り返ってみると、特に意識したわけではないんですが、歌モノの連続はないですね。

 無意識の内にそうなっていたと。

DAISHI DANCE:ダンス・フロアでは、お客さんの空気感によって、感覚的にパッと選曲していく方なので、自然と身に染み付いているんでしょうね。今回はお客さんを前にして録音したわけじゃないんですけど、今まで何百、何千というダンス・フロアを見てきたDJ的感覚があるので、その感覚に従って、直感的に選曲した結果です。

 タイトルの“MYDJBOOTH”は、今作の内容、趣旨ともピッタリですね。

DAISHI DANCE:今回のジャケットに使われている写真は、いつも撮ってもらっている友達のGAKUちゃんっていうカメラマンから、去年の夏くらいに「奇跡的にいい写真が撮れたよ」って見せてもらって、その時から決めていたもので。昔からDJブースが好きで、ハウスにハマったきっかけのひとつに、“DJブースがすごくカッコいいから”というのがあったし、ジャケットがレギュラーでやっているクラブのDJブースだし、DJのミックスCDだから『MYDJBOOTH -DJ MIX_1-』って。単純にパッと思いついたタイトルです。

 選曲だけでなく、タイトルなどに関しても感覚的に決めることが多いんですか?

DAISHI DANCE:そうですね。何でも第一印象で決めるんですよ、僕。曲のイメージでも、タイトルでも。最初に候補がパッと浮かんで、そこを軸にいろいろ考えていくと思うんですけど、最終的には一番最初に浮かんだ物に決めています。

 ジャケットの写真は「ageHa」(東京/新木場)のものですね。

DAISHI DANCE:このミックスCDに関しては、レギュラーでやっている各地のDJブースをモチーフに、不定期ですがシリーズ化したいと思っていて。ジャケット写真も、いくつか候補があったんですけど、まずはこの写真を使いたかったんです。次は福岡なのか、札幌なのか、大阪なのか、どこになるかはわからないんですけど、ジャケット写真の候補だけはあります。というのも、オリジナルでもそうなんですが、自分はジャケット写真から入っていくんです。これが決まらないと、気合いが入らないというか(笑)。

 ジャケットからインスピレーションを受ける部分は大きいんですか?

DAISHI DANCE:すごく大きいですね。楽曲制作でも、鍵盤を叩く前にジャケットが決まらないと、なんか落ち着かなくて。だから、ジャケットづくりは、自分にとって曲をつくるのと同じくらい重要だし、好きな作業でもあります。今回のジャケットは、何年も一緒にやっている札幌のガーグルというチームとつくっていて。何回も事務所にいって、夜中まで打ち合わせしていました。

 今作は、クラブ好きの人だけでなく、クラブへ行ったことのない人も楽しめる内容になりましたね。

DAISHI DANCE:そうですね。普段から自分のパーティに来てくれている人にとっても、アンセムになるようなミックスになっていると思うし、地域とか、年齢とか、クラブへ行きたくても行けない環境の人もたくさんいると思うので、そういう人たちにとっては、現場の雰囲気/臨場感を想像できるものになったと思います。それと、オリジナルの僕しか知らない人には、意外性もあると思うんですよ。DJでは、こういうのをかけているんだっていうところで。だから、クラブ好きな人にも、クラブをまだ体験したことのない人にも、ひとりでも多くの方に聴いていただいて、5月1日からは今作のリリース・ツアーもはじまるので、僕が近所に行った際には、ぜひ現場にも遊びにきてもらえたらと思います。はじめてでも遊びに来やすいパーティをやっているので、よろしくお願いします。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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