ISSA × SoulJa

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L to R:ISSA, SoulJa

DA PUMPのフロントマンISSAと次世代ヒップホップ・シーンを牽引するSoulJaによるユニット“ISSA × SoulJa”。2人がやりたいことを突き詰めて完成させたセカンド・シングル「4 chords」が、3月9日にリリース! 2つの才能が出会い、新たな化学反応により生み出された世界観とは!?


 最初に会った時の、お互いの第一印象はどんな感じでした?

ISSA:SoulJaは、“先輩は先輩”みたいにハッキリしていて、体育会系的なノリというかすごく男気があって、音楽に対して真面目な人だなと。

SoulJa:ISSAさんは、中学生の時から知っているアーティストのひとりで、はじめてお会いする時はすごく緊張したんですけど、本当に優しくて、気さくな人で。人間味がすごくあって、アーティストとしても、ひとりの人間としてもすごく魅力的な人でした。

 一緒に仕事をしていく中で、その印象に変化はありましたか?

ISSA:変化というか、その時の印象がさらに深まった感じですね。

SoulJa:いい意味で、お互いすごく似ているところもあるし、真逆のところもあるし、ちゃんとバランスが取れているので、一緒にやっていて本当に面白いです。

 2人でユニットを組む話がでたのは、いつ頃だったんですか?

ISSA:最初に会った時ですね。お酒の席だったんですけど、お互いすぐに打ち解けて、“一緒にやってみようか”みたいな話が出て。

SoulJa:一緒にやるとしたら、“フィーチャリング”ではなく、“ユニット”だなっていうのは、お互いに思っていたことで。フィーチャリングものが流行っている中で、男性ユニットだからこそできる新しい何か、“草食系男子”っていう言葉があるけど、男気のある自分たちにしか見せられないものをやるなら、ユニットという形がベストだなと。それが個人的にすごくうれしかったし、やるからには今までにないものにしようという気持ちが大きかったです。

ISSA:音楽を通して見ている部分とか、SoulJaとは本当に共通するところが多くて。自分なんか、どう考えても草食系にはなれないし(笑)。それなら、自分たちのいいところを活かしていこうよって。

SoulJa:ただ、草食系じゃないって言っても、ロマンチズムやセンチメンタルな部分がないわけじゃなくて、力強い部分もあれば、繊細な部分もある。特に自分はISSAさんを見ていて、それを感じたんです。パフォーマンスをしている時の力強さ、同時にそのパフォーマンスを支えるための繊細さがすごいなと。

 SoulJaさんは今までたくさんのフィーチャリングを経験していますが、ユニットという形は今回がはじめてですね。

SoulJa:今まで自分の中で、ユニットを組むことに対して少なからず抵抗があったんです。相手の力に頼る部分が大きいっていうイメージがあったし、自分ひとりの力で限界までやりたいっていう思いがあったし。だけど、ISSAさんと会って、いろんな部分でリンクして、本当に他人とは思えなかったというか、もうひとりの自分のような気がして、ユニットを組むことに抵抗はなかったですね。それまでの自分の考えが嘘のように。

 ISSAさんはSoulJaさんとのユニットをどのようにとらえていますか?

ISSA:もちろんDA PUMPのISSAではないし、ソロの延長線上ともちがっていて。だからこそ、本当に2人でできることはなんだろうって考えて。それがリリックに込めた意味合いだったり、内容だったり、それを加味してSoulJaがつくってくれる音だったり…本当に2人にしか出せない、いい色が出せていると思います。

 一緒にやることで、お互いにどんな刺激を受けていますか?

ISSA:今まで曲づくりに関して、型にハマっているつもりはなかったんですけど、今までに俺がやったことのないようなSoulJaの音の構成とかを目の当たりにして、“まだまだ自由じゃん”って思えたというか。“ここには必ずこれがないとダメ”とか、多少なりとも無意識の内に自分で押さえつけていた部分があったことに気付けて、勉強になりましたね。このユニットでは、自由に出てきたものを形にしているので、本当に楽しみながらやっています。

SoulJa:いっぱい刺激を受けているんですけど、トラック・メーカーの視点で言えば、自分のつくった曲をISSAさんが歌うことにドキドキするというか。たとえば、スピードがすごく出る車を買うと、どれだけスピードが出るか、その限界を試してみたくなるじゃないですか。そういうのと似た感覚の刺激だったり。あとは、ISSAさんも言っていたんですけど、自由に出てきたものをそのままの形で出すっていうのが、スッキリします。これがフィーチャリングだったら、ISSAさんが今までにやってきたことを考慮して、それをベースにしなきゃいけない。だけど、新しくユニットとしてやると、世間的にはSoulJaはこんなことをやってきた、ISSAはこんなことをやってきたっていうのはあるけど、そういうのは関係なく、自分たちが気持ちいいと思うことだけをやれる。気持ち良くないと思ったら、ちがうことをやればいいだけで。それが今の音楽業界においてとても珍しいことだと思うし、すごく贅沢にやらせていただいているので、それを最大限に活かしていきたいなと思っています。

 今作の制作は、どのように進めたんですか?

ISSA:“前作の「Breathe」はこうだったから、じゃあ今回はこういこうか”みたいな感じじゃなく、“何をメッセージとして伝えたいか”というところを重視してつくっていきました。リリースが3月っていうこともあって、聴いて温かくなるような曲にしたくて。だから、サウンド面ではリンクさせている部分もあるけど、内容としては前作と逆ですね。「Glory」にもそういう部分があって、前作の良かったところを引っ張っているというか。それが俺たちのスタイルなのかな。音はつながっているけど、内容はいろんなところを旅するみたいな。そういう遊びができるユニットなんですよね。話し合いをしていく中で、SoulJaがどんどん音に具現化して、それに対してお互い率直な意見をぶつけ合うから、2人が納得するものができています。

SoulJa:普段から会うたびに“次はなにをしようか?”っていう話をしていて、その中で、ISSAさんの言葉から優しいイメージを感じたんです。たとえば、相手に問いかける時に“なんで?”じゃなくて、“どうしてなの?”みたいな。そういう優しさをすごく感じ取ったので、今回は“優しさ”をテーマにしています。ただ、それだけじゃなく、前作よりも力強さが強調されるように。「Breathe」がマイナー・キーだったので、それをメジャー・キーにするだけで、そういう優しさや温かさを感じられる曲になったと思います。

 DVDに収録されているミュージック・ビデオも、温かさを感じさせる内容になっていますね。

ISSA:2人だけの演奏会というか、誰か聴いている人がいて、その人のために歌うんじゃなくて、他に誰もいないところで誰かのために歌うっていうイメージが自分の中にあって。“水”とか“木”とか、あとは“アップライトの白いピアノ”っていう具体的なものを話して。監督さんの曲に対するイメージとすり合わせて撮影しています。

SoulJa:最後のサビのところで、僕とISSAさんがアイ・コンタクトを交わして、ニヤッと笑うシーンがあるんですけど、それが今回のミュージック・ビデオにほしくて。「4 chords」では、“アナログ感”っていうのをすごく大事にしたかったんですけど、それがこのシーンにすごく表れているので、ぜひ注目してもらいたいですね。

 「4 chords」は、ラップが挿入されていないところも、2人の楽曲としては特徴的だなと感じました。

SoulJa:俺が今までラップがない曲っていうのをやったことがなかったので、ひとつやってみようかという感じで(笑)。逆にカップリングは、歌が一切なく全部ラップで構成しているんですけど、そういうチャンレンジができるユニットなので、本当にいろんなものを出していきたいなと。

ISSA:声を使って、何かを表現することとして考えれば、それが歌であろうとラップであろうと同じで、自分たちが楽しくやれるかどうか。本当にそこを重視していて、それがこのユニットのいいところだと思います。

 SoulJaさんは、歌モノに初挑戦ということですが、実際に歌ってみていかがでしたか?

SoulJa:やっぱり普段と勝手がちがうし、しかもはじめてがISSAさんとっていうのもプレッシャーでしたね(笑)。正直、不安な部分もあった…もちろんネガティヴな意味ではなくて、未知のものに挑戦するという意味でですけど、ISSAさんからいろいろアドバイスしていただいて、楽しくやることができました。

ISSA:僕は、上手いとか下手とかはどうでもよくて、どれだけ気持ちを伝えられるかだと思っていて。どうやったら温かい言葉で伝わるかというところだけを考えて歌いました。特にこの曲は頭の部分でつかまなきゃいけない曲だと思うので、サビに持っていくまでのプロセスをしっかりとつくって、気持ちをだんだんと高めていくように。今までやってきたことが体に染み付いているので、特に意識しなくても自然とそうなるんですけど、そのあたりをSoulJaにどうやるか伝えて。

 レコーディング作業に関しては、いかがでしたか?

SoulJa:今回は、トラック的にすごく難しかったですね。すごくシンプルなものに対して、アナログ感や好きな音を入れてどうやって引き立たせるか。そこを貪欲に“もっともっと”っていう感じで突き詰めていったので。でも、それがいい方向に転がってくれて、今までにやったことのないハモリだったり、今まで楽器で入れていたのを自分の声で入れてみたり、そういう実験なこともして。だから、本当に自信を持って、この「4 chords」は今までにない曲って言えます。

 このユニットでのライヴやツアーの予定などは?

ISSA:今のところはまだですね。楽曲をもっと溜めて、アルバムを出したあたりで、一気にドーンといろいろなところに行きたいなと。

SoulJa:たとえば、このユニットが将来的にすごく大きくなって、武道館やドームでライヴをすることになったとしても、その前日や翌日は小さいクラブやライヴ・ハウスでライヴをやっていると思うんです。自分たちが本当に楽しいと思えて、来てくれるお客さんの熱を感じられるなら、ハコの大小に関わらず、どこででもやりたいなと思っています。

ISSA:この新しいチャンレンジは、俺のことをずっと見てきてくれた人にも新鮮な部分があると思うんですけど、“今しかできないことを今やらないでどうする!?”っていうのは、自分の生きるテーマでもあるし、このユニットのテーマでもあって。日本人の悪いクセは、ギリギリまで考えて、結局やらないところだと思うんです。俺たちは“やれるならやろうよ”っていうスタンスなので、それを感じ取ってもらえたらなと。「4 chords」は俺たちの“ありがとう”を伝える曲でもあるし、「Glory」は、“もうちょっと元気出そうぜ!”みたいな。そういう背中を押すような曲になっていて、自分たちもお互いの背中を押し合いながら前に進んでいるので、みんなも一緒に上がっていこうよって言いたいです。

SoulJa:どこかでみんなの勇気になればいいと思うし、代理で俺たちが歌っていると思ってもらえればうれしいし。日本のことわざに“出る杭は打たれる”っていう言葉があって、特に今の時代はそういう傾向が強いように感じるけど、自分たちは“打てるもんなら打ってみろ!”っていう気持ちがあって。むしろ、どんどん出ていかないとダメだと思うんです。だから、みんなも一緒に頑張っていきましょう!


INTERVIEW:Shinji Takemura


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