SOULHEAD

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L to R:YOSHIKA, TSUGUMI

絶妙なコーラス・ワークで音楽ファンを魅了する姉妹デュオSOULHEADが、エイベックスへ移籍! その第1弾として放たれる、約4年ぶりのニュー・アルバム『SOULHEAD』が、2月24日にリリース。自らのユニット名をタイトルに託した思いや移籍によって新たに生まれてきた気持ちなど、YOSHIKAとTSUGUMIの素顔に迫る!!


 2人が音楽に興味を持ったきっかけは?

YOSHIKA:父親がフォーク世代で、自分でもギターを弾いて歌っていたり、歌謡曲やロック、洋楽とかをレコードで流していたので、小さい頃から自然と耳に入ってきていたんです。あとは勉強の時に、クラシックを聴かされていましたね(笑)。

TSUGUMI:だから、クラシックは今でも好きなんですけど…ちょっと怖いです(笑)。勉強の思い出と直結するから。

YOSHIKA:自分たちから音楽に興味を持ったのは、それぞれ留学してからですね。別々のところに留学していたんですけど、夏休みとか、長期休暇で帰ってきた時に、“今、聴いている音楽って何?”って聞いたら、だいたい同じだったんです。

TSUGUMI:その時はブラック・ミュージックですね。2パックとかスヌープ・ドッグとか。

 音楽活動は、最初の頃から2人で一緒に?

TSUGUMI:クラブに遊びに行った時に、いきなりマイクを渡されて2人で歌ったのが最初で。それが楽しくて、その後もお遊びでクラブで歌うようになったんです。ただ、その頃は2人とも学校に行っていたし、別に歌手を目指していたわけではなかったんです。

 それが仕事になったきっかけというのは?

YOSHIKA:いろいろとあるんですけど、自分たち主導ってわけではなかったですね。いつの間にか決まっていたっていう感じで。自分たちの知らないところで話が進んでいて、ちょっと怖かったんですが、背中を押してくれたのが両親の言葉なんです。「学校はいつだって行けるけど、音楽は今しかできないかもしれないよ」って言われて。確かにそうだなと思って、“怖いけど東京に行ってみるか”っていう気持ちになれたんです。

 エイベックスに移籍しましたが、その中で生まれてきた新たな気持ちはありますか?

YOSHIKA:どういう言い方をしたらピッタリくるかわからないんですけど、東京に出てきて、はじめてやさしい人たちに会ったなっていう感じのニュアンスかな(笑)。

TSUGUMI:私たちが言うことやアイデアを、頭から否定しないで、まずは耳を傾けてくれるんです。その後で、「僕はこっちの方がいいと思うよ」って、意見交換をしてくれて。だからこそ、自分たちでも“これを言ってもいいんだ”とか、“これを発信してもいいんだ”とか、枠を決められることもないし、やっていて楽しいですよね。

YOSHIKA:最近なんですけど、「音楽のことだけ考えればいいよ」って言われて。“あ、それでいいんだ”って思いました。

TSUGUMI:だから、今まで以上に楽しいことができるかなと思っています。幸せな環境だし、だからこそ私たちも誠実であろうと思うし。

YOSHIKA:わぉ。素敵な言葉。それ見出しだね、赤文字で(笑)。

 4年ぶりのニュー・アルバムは、自身のユニット名をそのままタイトルに持ってきましたが、そこに込めた思いというのは?

YOSHIKA:今だからこそ、このタイトルを付けることができたと思っていて。今まではテーマ的な言葉をタイトルにしていたんですけど、自分たちの名前をタイトルに付けるって、勇気がいるんですよ。

TSUGUMI:でも、一番素直な感じ。

YOSHIKA:だね。やっぱり4年ぶりのアルバムで、すべてフレッシュな感じでスタートするということもあって、今しかないなと。プラス、今回のアルバムは素直に自分たちを表現できていると思うんです。曲を選ぶのは、これも入れたい、あれも入れたいみたいな感じで大変だったんですけど、選曲したものを並べるとすごく素直だし、そういった意味ですごく自信があるんです。だからこそ、“SOULHEAD”っていう名前を付けたいなと思って。

 今作でも作詞作曲は、お2人で手がけていますが、アプローチで変化した部分などはありますか?

YOSHIKA:以前よりも、生々しくなったかなと思いますね、歌詞の面で。

TSUGUMI:歌い方もね。

YOSHIKA:今までも実体験とかを歌詞に書いたり、歌もその時の自分たちだったんですけど、きれいなメロディとか歌詞、歌い方にとらわれていた部分があったと思うんです。でも、今回はそういうところは気にしなかったですね。

TSUGUMI:それよりも、その時に“こういう風に歌いたい”って感じたままに、出た声で歌っています。

YOSHIKA:だから、本当にエモーショナルにできたんじゃないかなって。

TSUGUMI:バラードでも、激しいのでも、その曲その曲のエモーショナルな感じが、すごく出せていると思います。

 そういう面では、レコーディングはいかがでした?

YOSHIKA:自分たちの望むレベルが高くなった分、難しくはなっていますね。自分たちがそのレベルに追いつけていない部分が、まだまだあるかもしれないですけど、そこは挑戦というか。

TSUGUMI:重視することがちがってきたのかなと。たとえば、今までだったら“きれいに歌いたい”っていうところを突き詰めていたけど、今は“ここの言葉をもっと感情的に歌いたい”というところを突き詰めているだけで。大変さで言うと、そんなに変わらないかもしれないです。

YOSHIKA:あと、今までは何本か重ねて広がりを持たせていたんです。そうすると、角が取れてまろやかになるんで。でも、今回は1本で録っていて、そうするといいところだけでなく、悪いところもモロに出ちゃうんですよ。そういう面ではテイク的に難しかったですね。

TSUGUMI:“これ!”っていうテイクが録れるまで時間がかかりました。でも、調子がいい時はお互いあったよね。

YOSHIKA:あった、あった。1日だけど(笑)。

 リリックに関しては、日本語と英語が入り乱れていますが、この辺の使いわけは?

TSUGUMI:それは、その時のテンションによるところが大きいですね。特に今回の場合は。

YOSHIKA:今まで、日本語を多くして、もっと伝えたいとか考えてつくったアルバムもあるんですけど、今回はそうではなくて。ファースト・アルバムが、“自分たちはこれだ!”っていう衝動でつくったアルバムだったんですが、それに近いですね。日本語だからとか、英語だからとかは考えずに、届けたいという気持ちはそのまま、自然にというか。さっき言ったエモーショナルというのもそういうところで、感じたままに。

 トラックもジャンルにこだわらない幅広さを感じましたが、移籍第1弾というのを強く意識した部分はあるんですか?

YOSHIKA:移籍というところで、アルバムのコンセプトをどうしようかとスタッフを含めて一緒に話をしたんですが、まずは“今までのSOULHEAD”を聴いている人たちに対して、非常にわかりやすく、かつコーラス・ワークと声の良さが出せるというところで「Whatever」という曲を選んで。その次に、今おっしゃったように音楽の多様性、成長した部分をできるだけ見せるというところで「限界ピストルズ」という曲を入れました。ただ、“戻ってきましたよ”っていうだけじゃ終わりたくなくて、それ以上に“私たちこういうのが好きなんだけど”っていうのがリスナーのみんなに届いてくれるといいかなっていうところですね。

 おっしゃるように「Whatever」は、今までの流れを色濃く継承する曲ですよね。

TSUGUMI:SOULHAEDファンだったら、喜びそうな曲ですよね。明るくて、ハーモニーもあって、ビート感もあるし。

YOSHIKA:「限界ピストルズ」って、今までの私たちだったら付けないタイトルだよね。

TSUGUMI:つーか、入れてないよね(笑)。つくってたとしても。だから「押し曲って何?」って聞かれてもひとつに絞れない。それぞれにいろんな面があるから、当然「全部!」って言いたいけど、どうしても絞れと言われるなら、この2つ。この2つはPVも撮っていて、尺は1曲分なんですが、前半に「Whatever」、後半に「限界ピストルズ」になっているんです。同じ場所で2曲を表現するっていう。

 今までのSOULHEADにはない感じのPVですね。

TSUGUMI:そうですね。それぞれでメイクもちがうし、歌い方や表情もちがうので、撮っていて私たち自身、面白かったです。2本のビデオを1本の尺でつくりたいっていうのを許してくれたスタッフもすばらしいんですけど。そういうところですよね、今の楽しいところって。何か言ってみれば、実現するかもみたいな(笑)。

 今回の移籍を機に、新たに挑戦してみたいことはありますか?

TSUGUMI:楽しんでやっていきたいし、4年間ライヴをやってなかったから、ライヴでみんなとも会いたいですね。とにかく、新しいことというよりは、音楽を楽しんでやっていくことです。目標は。

YOSHIKA:あとは、今までかたくなだった部分を、もっと柔らかく表現していきたいです。活動の面でも、“これはダメ”って最初から決めつけるんじゃなくて。

TSUGUMI:とりあえずは、1回見てみようじゃんっていう感じ(笑)。それから判断しようって。

YOSHIKA:周りがそういう環境だから、そう思えました。

TSUGUMI:そう。周りの人で、人間って変わるんだなって。私たちは変わりつつあるんです。

 そういう変わりつつある部分っていうのは、今作にもすごく表れていますよね。

TSUGUMI:出てると思います。特にジャケットは、こんな笑ってる写真とか、以前だったらあり得ないですから。笑ってる自分を見せたくなかったし。

YOSHIKA:たぶん、何かあったんだよ、自分たちも周りも。笑顔って、ある意味崩れてるけど、すごく輝いているなって思うし。好きですね、今回のジャケット。

 最後に、これからの意気込みを含めて、ファンの方、ビートフリークをご覧のみなさんへメッセージをお願いします。

YOSHIKA:4年ぶりにオリジナル・アルバムを出させていただくんですが、ライヴもたくさんやって、みんなと一緒に合唱したいですね。

TSUGUMI:私たちのことを知らない人も、まだまだいると思いますが、いっぱい曲があるから一度聴いてみてください。もしかしたら、どれかは好きになるかもしれないので。

YOSHIKA:本当に音楽で楽しんでいきたいので、一緒にみなさん楽しみましょう!


INTERVIEW:Shinji Takemura


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コメント (2件):

  1. 早く聞きたいなぁ~(^o^)

    24日が待ちどうしい~

  2. 待ちに待ってた、4年間!!!!!!!
    CD買って、ライブに行くぞー!!!

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