beat freak|エイベックスの無料音楽情報「ビートフリーク」 » 50音順 http://www.beatfreak.jp beat freak|エイベックスの無料音楽情報「ビートフリーク」 Fri, 15 Jul 2011 08:00:47 +0000 http://wordpress.org/?v=2.8.6 ja hourly 1 エイジア エンジニア http://www.beatfreak.jp/interview/23739/ http://www.beatfreak.jp/interview/23739/#comments Sat, 09 Jul 2011 03:00:33 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=23739 『あいかわらず 愛かわらず』。前作『FANTASTIC 4』より、さらにパワー・アップして帰ってきた彼らの思いに触れたら、このアルバムを聴かずにはいられない!]]> 01_ASIAENGINEER_610350
L to R:SHUHEI, ZRO, KZ, YOPPY

7月13日にリリースされる、エイジア エンジニアのフル・アルバム『あいかわらず 愛かわらず』。前作『FANTASTIC 4』より、さらにパワー・アップして帰ってきた彼らの思いに触れたら、このアルバムを聴かずにはいられない!


 今作は、フル・アルバムとしても新作としても、1年7ヵ月ぶりのリリースとなります。1枚ができあがった、今のお気持ちを教えてください。

KZ:ちょうど去年の今くらいから、アルバムのタイトル案や収録曲の構想を考えはじめたんですけど、本当に今までで1番強い思いが入っているし、やりたいことがカタチにできたアルバムになりました。今は充実感でいっぱいです。

YOPPY:僕も、満足度・幸福度ともにかなり高いですね。だけど、1枚が完成した今もやらなきゃいけないことがたくさんあって。アルバム1枚をつくるというのは、改めて大変なんだなっていうことを実感しています。

ZRO:去年の夏はアルバムを出す予定すらなく、僕ら的には過渡期というような時期が続いていて。さらに、長年いた事務所を移籍するっていう展開があったんですよ。で、すごく心境の変化があって、“このまま活動を続けるか、続けないか”っていう話にまで発展したんです。だから、今年に入ってみんなでスタジオに入りはじめてからは、本当にいつも“アルバムの完成形”しか頭にない状態でした。今までのエイジア エンジニアではこうだったけど、新しい面も見せたい。じゃあどう残しつつ、新しくするのか。大袈裟じゃなく、そんなことを考えない日がなかったです。そのせいか、前だったら「アルバムできた、バンザーイ! しばらくはライヴのことだけ考えればいいや」って思っていたんだけど、今は“このアルバムをどうやって人に広めていけばいいのか?”とか、“どうすればプロモーションできるのか?”とか、そういうことを考えています。そのひとつとして、ちょうど今日(編注:取材日は6月15日)からUSTREAMで番組(『モヘゲラ』)がはじまります。アルバムができて終わりじゃなくて、そこから先がものすごく大事なんだなって思っています。

SHUHEI:音楽活動をしていく上で“アルバム”っていうのは、そのグループや人の歴史として積み上げていくもの、証明のひとつのカタチだと思うんです。だから、デビューして7年目のこの時期でもアルバムが出せるっていう自分たちが置かれている環境に、良かったと思いました。とにかくホッとしていますね。

 ZROさんのような心境の変化というのは、みなさんそれぞれ同じように感じていたことですか?

YOPPY:はい。僕らはデビューしてからずっと、当たり前のようにシングルを出して、当たり前のようにアルバムを出してきた。でも、それは周りの人たちの支えや助けがあったからこそだったんですよね。そういうことを考える時間もなく活動してきたので、事務所が移籍っていうこのタイミングでみんながそれを改めて考えました。

 4人だけで集まって話し合ったりも?

KZ:すごく話しました、ファミレスとかで(笑)。

SHUHEI:九段下のね(笑)。

ZRO:“定期的に集まろう”っていうルールをつくって集まっていたんです。経済本や自己啓発本を読んだりもしました。“1番大事なことはヴィジョン”とか、“良いチームは、必ずミーティングしている”とか。有名なサッカー選手が“自分の弱さを認めた上で強くなった”っていう話を聞いて、“エイジアはここが弱いから、強くするためにはこうしよう”とか…。アルバムに関しても、“音は前衛的に、でも歌うことは普遍的なものを歌おう”って話し合った結果、今回はサウンドにインディーズ・バンドを入れるっていう試みをしているんです。

 インディーズ・バンドを入れるということ以外に、制作の面で変わった部分はありますか?

ZRO:実家をプリプロ・ルームにして制作したことですね。2階に両親が住んでいる普通の家なんですけど、その3階にみんなで集まって。プリプロをする部屋、パソコンの作業をする部屋ってわけて仕事をしていました。畳であぐらかいて話したり、そういうスタイルは新しかったです。

 場所がちがうと、気持ちもずいぶん変わりますよね。

ZRO:制作中は、家族みたいでした(笑)。「メシできたぞー」って感じで。

SHUHEI:でも、僕だけZROの家から遠かったんです。正直、結構キツかったよ(笑)。

KZ:俺はチャリで10分だったけど(笑)。

YOPPY:早めに集まってSHUHEIが終電で帰れる時間まで集中してやろうって決めて作業していました。あと、事務所が変わったことでダメ出しや指摘をしてくれる人がいなくなったので、4人とも良くないものは「良くない」ってはっきり言うようにした。なんとなくリリックを集めて、なんとなく曲にすることはしない、っていうことも今までとちがうところです。

ZRO:そうそう。「ボツをやめよう」っていうのもすごく話していました。どんな曲でも、練れば練るほどちゃんとカタチになる。この曲のここが気に入らないからボツにしようじゃなくて、工夫して工夫して研磨していったら絶対に良いものになるから1曲1曲を大事にしようって。曲のつくり方までポジティヴになりましたね。

 それぞれの曲がすごくコンセプチュアルというか、具体的に情景が浮かんでくる曲が多いなっていうのは強く感じました。

YOPPY:ありがとうございます。今までを振り返ってみると、“より多くの人に共感してもらいたい”という気持ちが強い曲は、幅広い世代の人たちに共感してもらえたとしても、内容がとても薄くなっている場合があって…。その一方で、結婚する友だちのために書いた曲とか、すごく具体的に個人のことを思い浮かべて書いた曲って、本人以外の人にも強く伝わったりするんです。

 「Summer Day’s NEET」とか、“ニート”っていうワードのせいもありますが、暑い夏の日にダラダラしている様子がはっきりと浮かんできます。

ZRO:まさに、去年の夏に「仕事ない!」っていう時期があって。その頃、毎日のようにKZの家に行って、昼間からビール飲んだり、ソバを食って散歩に行ったりしていたんです。で、「この生活ってさぁ、超ダメだけど、超良いね」って話していて。そもそも“夏はそんなに働く必要がないんじゃないか?”、“日本人は働きすぎなんじゃないか?”って思ったんですよ。日本に住んでいるから仕方ないんだけど、働けば働くほど幸せになれるかって言ったらそうでもないし。それなら「夏は休んで、人生を謳歌したほうが良いよね」ってことで。でも、現実にはそうもいかないから、その気持ちだけでも曲に託そうと思ったんです(笑)。

 「Runner」は、実際に全員で走って、その気持ちを歌にしたとか。

YOPPY:全員20キロ走ったんです。僕は早々にヒザを痛めて(苦笑)、徒歩ぐらいのスピードで走っていたんですけど、その時になんて声をかけられたいのかなって考えたら「がんばれ」じゃない! って思ったんですよね。

ZRO:これは俺、すげぇ深いなと思いました。YOPPYはずっとiPodでトラックを聴きながら走っていたんですけど、「こういう限界の時って、“前へ前へ”っていう言葉しか出てこなくね?」って。

 トラックを聴きながら走ったとのことですが、いつもトラックを先につくってからリリックを考えるんですか?

YOPPY:基本的にはそうです。SHUHEIが元のデモ・トラックをつくって。

SHUHEI:最初に、“どんな曲をやりたいか”っていうアイデアを持ってきてもらうんです。リリックのテーマではなくて、曲としてどういう雰囲気のものがやりたいのか。ロックなのか、ハウスなのか、ヒップホップなのか…。それで「どうなの? こういう雰囲気?」、「そうそう」みたいなやりとりをして曲の土台ができあがっていく感じです。

ZRO:あ、でも今回の「マンモス」は、KZがアレンジをイチからやっているよね。あと「また逢えるさ」も。

KZ:僕は煮詰まりましたね。気持ち悪くなるぐらい聴きました。

 その時は、どうやって解消したんですか?

KZ:飲みに行きました。気分を変えないと、本当にノイローゼになりそうだったので。ようやくつくり終えて、みんなに会ったら「顔が死んでいるよ」って言われました。

ZRO:パソコンに命を吸われている感じだったよ(笑)。

 みなさんそれぞれがアイデアを出し合っていますが、アイデアがありすぎてまとまらないっていうことはないですか?

YOPPY:4人で一緒につくるとまとまらなくなっちゃうので、なるべく2人ぐらいでつくるようにしていたんですよ。

KZ:1人発信でも3対1になっちゃったりして難しいので、2人以上で。2人が納得したものは、全員で共有しやすいんです。

ZRO:このやり方も、今回発見したことですね。

 自分たちで良い・悪いのストレートな意見を出し合っていて、気まずいムードになったりはしませんでした?

ZRO:敵はこの4人の中にいるものじゃないですからね。まず4人が納得しないと意味がない。でも結構めちゃくちゃに言い合いましたよ。「言い方に気をつけろ」とか(笑)。

SHUHEI:それは特にZROだよ(笑)。「同じことを言うにしても、言い方ひとつだからね」って。

ZRO:「なんでそんなにへりくだって言わなきゃいけないんだよ!」とか(笑)。でもまぁ、良い曲にしようという一心からです。

YOPPY:それだけみんなが真剣だったんですよ。

KZ:責任感はすごくあったよね。

ZRO:そんなこともありつつ、制作自体は本当にサクサク進んだんです。ひとりで抱え込まずに複数人でつくるとか、やりたいことを明確にしてつくるとか、つくり方にもコツがあった。本当に今作を通じて“やり方がわかった”って思いますね。このやり方でやっていれば、まちがいないし。

 逆に今までは、“うまくいかないな”と思うことも多かった?

ZRO:やっぱり、締め切りに追われるようなやり方は良くないですよね。「明日レコーディングしないとダメ。マスタリングもトラック・ダウンのスケジュールもおさえてあるから!」っていうやり方だと…。おそらくそれがもっとも曲への妥協を生むし、「仕方がない」は言い訳にならないから。

 なるほど。ところで、今回はDVDもかなり豪華な内容です。見どころを教えていただけますか?

ZRO:今回はスーパーヴァイザーとして、小島淳平さんを迎えています。世界的に有名なCMディレクターでもあり、SHUHEIの先輩でもある小島さんに、「僕らのアルバムができるんで、お願いします!」って直談判しに行ったんです。で、小島さんが育てている若手ディレクターの中から3人を紹介してもらって、ミュージック・ビデオをつくってもらったんです。その3人が才能ある人たちで、すごく面白い映像を撮るんですよ。「純夏〜青春編〜」は、“こんな映像の撮り方があるんだ!”っていう撮り方をしているし、「Runner」は外国の映画みたいだし。「世界で一番素敵な人」もドラマ仕立てで、指人形が主人公なのに泣けるんです。本当にミュージック・ビデオだけでも見応えありますね。あとは、YOPPYが編集している『ヨッPV!!』も収録されています。

 『ヨッPV!!』は、撮影もYOPPYさんが担当しているんですか?

YOPPY:「Runner」の時は、事務所のスタッフに無理矢理カメラを持たせました(笑)。「また逢えるさ」は、レコーディングの時、カメラを天井に固定して撮ったんです。

 さらに、過去のミュージック・ビデオも2曲収録されています。

ZRO:「スーパーヒーロー」と「純夏〜Jun-natsu〜」ですね。

YOPPY:「純夏〜Jun-natsu〜」と今回の「純夏〜青春編〜」を見比べていただけると、成長がわかると思います。悪く言えば、老けたというか(笑)。

SHUHEI:KZが特にね!

KZ:俺めっちゃ太ったんですよ、飲み過ぎで…。

YOPPY:ZROとSHUHEIはあんまり変わっていなかったよ。ZROは、「純夏〜Jun-natsu〜」の時がコミカルすぎて、今のほうが若く見えるかも(笑)。

 DVDを観た方の反応も楽しみですね(笑)。では最後に、メッセージをいただけますか。

YOPPY:CDを出すたびに両親に聴かせているんですけど…初めてですね、何回も繰り返し聴いてくれているのは。クラシック・マニアな親父も、「お前らが出した中で、一番良いんじゃないか」って言っていて。

ZRO:“YOPPYの親父、絶賛!!”って書いておいてください!

一同:(笑)。

YOPPY:母親も、普段は音楽をほとんど聴かないんですけど、「何回も聴けるね」って言っていました。本当に聴けばわかると思うので、ぜひ聴いていただきたい。それだけを切に願います。本当に妥協なしでつくったアルバムなので、とにかく聴いてください!!

ZRO:聴かなきゃわからないし、聴けばわかるかもしれないし、ね。

YOPPY:結構当たり前のこと言っているようですが、買って聴いていただかないと良さもわからないので…。とにかく聴かなきゃ損です!


INTERVIEW:Ai Kishino


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大島麻衣 http://www.beatfreak.jp/interview/23732/ http://www.beatfreak.jp/interview/23732/#comments Sat, 09 Jul 2011 03:00:30 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=23732 「Second Lady」をリリースする大島麻衣。歌詞の雰囲気、ミュージック・ビデオなどのアート・ワーク…すべてが今までとはひと味ちがう今作に、彼女が込めた思いを訊いた!]]> 01_OshimaMai_610350

7月27日にサード・シングル「Second Lady」をリリースする大島麻衣。歌詞の雰囲気、ミュージック・ビデオなどのアート・ワーク…すべてが今までとはひと味ちがう今作に、彼女が込めた思いを訊いた!


 今作は、今までの恋愛に対してポジティヴな内容とはちがって、ツライ恋をしている女の子の迷いや葛藤が表現された楽曲ですね。

大島麻衣:最近の恋愛事情みたいなものをスタッフと話していた時に、“2番目の女の子”とか、“浮気されがちな女の子”っていうのが多いんじゃないかっていう話が出たんです。自分が2番目だっていうことに気づいているけど相手のことを嫌いになれなかったり、2番目でも良いから一緒にいたいって思っていたり…。とにかく、そういう女の子の気持ちを代弁して歌いたいなと思って。

 歌っていて、「気をつけて!」って注意しているニュアンスのほうが強いですか? それとも共感してほしい?

大島麻衣:共感してくれる子も多分いると思うので、そういう子は曲の世界に浸りながら、カラオケで歌ってスッキリしてもらいたいですね。“浮気しているんじゃないかな?”って思っている彼氏の前で歌ってみるのも良いと思います(笑)。“あれ? 気づかれている?”みたいなきっかけになったら良いな。あと、浮気をされた経験がない子には、今後の参考になれば。“あなたの彼氏、大丈夫ですか?”っていう、参考資料として聴いてもらえたらうれしいですね。曲調もかっこ良いので、ひとつの音楽として楽しんでもらえると良いなと思います。

 サウンドも今までとちがってかなりクールな雰囲気ですよね。

大島麻衣:“大人の大島麻衣を見せていきたい”っていう気持ちがあったんです。だから、つくりながら“どうなるのかな?”って私自身も楽しみにしていました。ミュージック・ビデオやジャケット写真といったアート・ワークも、結構ガッツリつくり込みましたし。

 そういうアイデアは自分から?

大島麻衣:そうですね。やっぱり、今までの大島麻衣を知っている人もそろそろちがう面を見たいんじゃないかなって思ったし、自分自身も“あれ? 今回の大島麻衣、ちょっとちがうんじゃない?”っていうサプライズをしたかったんです。“まいまいの曲、明るくてポップなんでしょ?”っていう期待を裏切りたいというか。常にちがう一面を見せていけたら良いなって思いました。

 “自分で作詞をしてみたい!”っていう思いが芽生えたりは?

大島麻衣:言葉遊びを学びつつ、いろんな人の詞を見て“うまいなぁ”って勉強させてもらっています。まだ1曲にはならないけど、サビだけつくってみたり、短めの歌詞を書いてみたり、少しずつ成長していっている途中です。

 いつか聴けるのを楽しみにしています。ところで、今作は雰囲気がちがいますが、今までと同じ“恋愛”をテーマにした曲。恋愛の歌を歌うことへの、なにか特別なこだわりがあるんですか?

大島麻衣:自分では気づいていなかったんですけど、友だちと話していて、「恋愛体質じゃん」って言われたことがあるんですよ。自分では信じられなかったんですけど、「高校生の時からずっとそうだよ」とか言われて。それなら恋愛の歌を歌ったほうがリアルだし、気持ちも入れやすいなって思ったんです。それが1番の理由かなぁ。あと、女の子って常に恋をしているじゃないですか。だから、歌で応援したいし、「気をつけてね」っていう黄色信号も出したい。今回のような“気をつけてね系”の曲ってあんまり歌っている人がいないと思うので、そういう歌もアリかなと。

 「気持ちが入る」とおっしゃいましたが、今回のレコーディングではどんなことを考えながら歌っていましたか?

大島麻衣:とにかく歌詞の中に入り込んで歌っていました。だから、想像上で自分を2番手にしている男の子にほんっっとにムカついて、すっっごくイライラしました! “絵文字ひとつで私をダマそうとしていたのね!”って感じで(笑)。

 歌詞の中の男の子は、“もう嫌いになっていいんじゃない?”っていうレベルですよね。

大島麻衣:そう! そうなんですよ。でもそのムカつく気持ちよりも愛が勝ってしまうんですよね、今回の恋愛は。“なんで私、彼を嫌いになれないんだろう?”っていう葛藤を、歌の中で表現したつもりです。

 似たような経験をしている友だちがいたり…?

大島麻衣:私の周り、セカンド・レディが多いんですよ〜。彼女と一緒にいる時は彼も“1番扱い”をするから、2番目ってわかっていても嫌いになれないんですよね。本当のこと言ったら彼との関係が終わることがわかっているから、言えないみたいで。

 大島さんも、彼氏の携帯を見ちゃった経験ってあります?

大島麻衣:携帯を見たことはないんですけど、見られたことはあるんです。だから、歌っていて心が痛む部分はありましたね。彼氏の立場に立って、“これ、私もやられたな〜”って。でも、浮気をされたこともあるので、女の子の気持ちも痛いほどわかるんです。

 そのあたりの実体験が、曲に反映させられた部分はありますか?

大島麻衣:Bメロで、♪WHY?♪って歌うところがあるんですけど、そこではかなり感情をぶつけましたね。すごく熱がこもった、別人格が出てくるんですよ。

 歌っていれば、気持ちをスッキリ発散できる?

大島麻衣:歌だからこそ発散できる、気持ちをぶつけられるっていうのはありますね。歌えばスッキリするから、“気持ちよくなるために歌ってしまえ!”みたいな。

 カップリングの「Miracle Love」は、「Second Lady」の女の子の友だち目線みたいな曲ですね。

大島麻衣:まさにセカンド・レディである友だちのために歌っている曲というか。「ダメだって」って言いつつ、「良い恋愛しようね」って励ましているような曲です。2曲が、真逆のように聴こえて、実はつながっているっていう感じですね。

 普段の大島さんは「Miracle Love」の目線に近い?

大島麻衣:そうですね、近いと思います。友だちにも結構バシバシ言いますし。「そんな彼氏やめなよ、どこが良いの?」とか、「私が見定めるから、会わせて!」とか(笑)。

 ちなみに、今回の2曲はトラックと歌詞、どちらが先にできあがっていたんですか?

大島麻衣:曲ですね。いろんな雰囲気の曲が入ったデモ・テープをもらって、その中からチョイスしました。

 制作中、他に大変だったことはなにかありますか?

大島麻衣:今回は今までとテイストがちがう曲なので、リズムの取り方がちがったことが大変でした。あと、かっこ良さを出すためのボイス・トレーニングも、楽しかったんですけど苦労しました。

 初回盤が2パターンあって、「Second Lady」のミュージック・ビデオも2パターンあるんですよね。まず通常のミュージック・ビデオは、どんな仕上がりですか?

大島麻衣:ガッツリとかっこ良くなっています。サビの部分では踊っているんですけど、幸せな恋愛をしている時の女の子と、どうしたらいいかわからずに葛藤している時の女の子っていうのを、陰と陽のように、わかりやすくミックスした内容ですね。

 もう1パターンの、<room edit>の方は?

大島麻衣:ムカついた時とか、ベッドで「ワァァ」ってジタバタしちゃうことってあるじゃないですか。その雰囲気を表しているというか。かわいらしい中にも葛藤しているシーンが多くて、悩んでいる女の子の気持ちがすごく表現されていると思います。あ、枕を投げるシーンがあるんですけど、それは結構苦労しましたね。カメラに本気で投げすぎてたくさん失敗したので、そのシーンはすごく観てほしいです。

 初回盤Aパターンにはメイキング映像もつきますが、そういうNGシーンも収録されているんでしょうか?

大島麻衣:あの枕のシーンは、きっと入っているでしょうね(笑)。あとは、ヒールの高い靴で激しく踊るのも大変でした。ダンス・シーンでは3人の大島麻衣が出てくるんですが、それぞれちがうメイクと服装の大島麻衣なので楽しんでいただけると思います。3人それぞれのキャラクターのちがいも、ダンスを通して伝われば良いなと思っています。

 いつもと雰囲気のちがう自分を見てもらうことは楽しみ?

大島麻衣:はい、みなさんの反応がすごく楽しみです。どういう大島麻衣が好かれるのかわからないし、新たな面を見せてどう思われるんだろうって思っていますね。今回の曲は本当に今までの笑顔でキャピキャピしている大島麻衣とはガラッとイメージが変わって、かっこ良くなっています。声や歌い方のちがいも楽しんでいただけたらと思いますが、ミュージック・ビデオで見せるツライ恋と戦うクールな女の子・大島麻衣をぜひ観ていただけたらと思います!


INTERVIEW:Ai Kishino


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GOKIGEN SOUND http://www.beatfreak.jp/interview/23725/ http://www.beatfreak.jp/interview/23725/#comments Fri, 08 Jul 2011 03:32:22 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=23725 『ゴキゲンサン 〜365日のドライブ〜』でメジャー・デビューするGOKIGEN SOUND(ゴキゲンサン)。音楽に興味をもったきっかけや影響を受けたアーティストなどのルーツを紐解きながら、アルバムに込めた思いに迫る! 7月2日より「LETTER feat. 湘南乃風」を皮切りにアルバム曲がレコチョクにて連続独占先行配信中!!]]> 01_GOKIGENSOUND_610350

7月27日に、アルバム『ゴキゲンサン 〜365日のドライブ〜』でメジャー・デビューするGOKIGEN SOUND(ゴキゲンサン)。音楽に興味をもったきっかけや影響を受けたアーティストなどのルーツを紐解きながら、アルバムに込めた思いに迫る! 7月2日より「LETTER feat. 湘南乃風」を皮切りにアルバム曲がレコチョクにて連続独占先行配信中!!


 まずは、音楽そのものに興味を持った時期と、そのきっかけを教えていただけますか?

GOKIGEN SOUND:思いっきり原点に戻ると、小学生の頃、両親の車で聴いたさだまさしさんの「関白宣言」です。当時、カセットテープではじめて聴いて“おもしろい曲だな~”と思いましたね。歌詞カードがなかったので、聴いては巻き戻すというのを繰り返して、自分で歌詞を書き写したりしていました。その部分だけテープがすり減って、音が少し悪くなってしまったのを憶えています。

 本格的に音楽に目覚めるきっかけになったというINFINITY16さんと出会う前には、どんな活動をされていたんですか?

GOKIGEN SOUND:クラブでラップを歌っていました。“韻を踏む”ということが楽しくてかっこ良くて、友だちとダンサー/DJ/ラッパーのグループを組んで女の子にモテようとしていました(笑)。はじめた動機は不純でしたが、懐かしい青春ですね。まぁ今も青春していますけど! 当時はこんなにも真剣になるとは思っていなかったです。

 ひとりでプロを目指そうと思った一番のきっかけというと?

GOKIGEN SOUND:やっぱり湘南乃風の存在が大きいですね。当時、みんながかっこ良く英語を発音できていた中で、俺だけ「それどういう意味?」とか言っていて。“このままでは力不足だ! 多少の英語は勉強しなくては”と思っていたんですよ。その頃に、“自分が歌い手としてなにを伝えていきたいか?”を真剣に考えるようになって、“ひとりの人間として、気持ちを表現したい”と思うようになったんです。グループで活動すると、どうしてもゆずらなければいけない部分が出るんじゃないかな〜と思ってしまったし。それからソロで活動することになって、それまで以上に本気で取り組むようになったんです。

 なるほど。そして約1年半、レゲエの本場・ジャマイカで修行されたとのことですが、現地ではどんな毎日でしたか? 印象的な出来事を教えてください。

GOKIGEN SOUND:今思うと、良くやっていたな~って思うんですが…ダウンタウンと呼ばれるような場所の廃墟に、ジャマイカンに手伝ってもらってドアと窓をつけて、電気をひいて、ベッドをつくって住んでいたんです。で、最初は「タダでいいよ」と言われていたのに、いざ家ができたら「俺は良いんだけど、うちらのボスがさ…」って言い出して、結局3ヵ月で150ドルを請求されたんですよ。それでもめちゃめちゃ安いんですが、支払うたびにそのジャマイカンの洋服が新しくなっていくのがおもしろかったですね。結局ボスには一度も会えませんでしたし(笑)。

 (笑)。そして、帰国後も精力的に活動されて、今作でメジャー・デビューというわけですが。アルバムができあがった今の率直な気持ちはいかがですか?

GOKIGEN SOUND:うれしいです。それと同時に“はじまるぞ”って言う期待でわくわくしていますね。

 “人生の1コマ1コマをドライブのように楽しんでもらいたい”という気持ちが詰まっているとのことですが、これはGOKIGEN SOUND自身もそうやって人生を楽しんでいたいという思いが反映されているんですか?

GOKIGEN SOUND:そうですね。もちろん僕自身、楽しいことだけじゃなく、不安や絶望と闘ったこともあります。それでも“人生、ヘコんでいてもしょうがない! 自分で生みだしてしまった感情は、自分でしか取り除くことができないんだ!”と思っているので、歌にして嘆いている部分もありますね。それもある意味、楽しんでいるのかもしれないですが(笑)。もし同じようにネガティヴな思いをもっている人がいたら、カラオケなどで歌ってその思いを解消して、ごきげんになってくれたら良いなぁ~と本気で思っています。

 収録曲の中で印象的だったのは、10曲目の「親父」。父親をテーマにした曲はあまり多くないので、すごく新鮮でした。この曲を書こうと思った、具体的な出来事があったのでしょうか?

GOKIGEN SOUND:子どもの頃はケンカもしたし、口をききたくない時期もありましたが、この歳になって親父の偉大さに気づき、一番尊敬するべき人だと思ったからですね。具体的な出来事というと…アルバム制作期間中に実家へ帰った時、母が楽しみにしているアイスクリームを親父が食べようとしたら「ダメよー。あなたは買う係なんだから(笑)」と言われていたことですかね(笑)。もともと決めていたことですが、今思えば“ファースト・アルバムには親父の曲を入れよう!”と決意を固めた瞬間だったかもしれません。

 「線香花火」は、♪一学期の始め桜舞う校庭 大和撫子がやってきた♪など、具体的なシチュエーションが浮かんでくる歌詞が多いですが、実体験が元になっているんですか?

GOKIGEN SOUND:この曲は、ほぼ理想です。転校生を好きになったことはありますが、片思いだったので。昔の思い出を思いっきり美化した曲ですね(笑)。

 では、今のご自身の気持ちがよく表れているなと感じるのはどの楽曲ですか?

GOKIGEN SOUND:「カム・カム・ギミ・ギミ」ですね。あの曲は、僕の中に登場する、「どんな時にもこの精神でいろ!」とアドヴァイスしてくれる“もうひとりの自分”を神様と崇めて、祈っている曲なんです。…わかりづらいかもしれませんが、僕はいつも客観的に自分を見つめられるように“もうひとりの自分”をつくるように心がけているんです。デビューをして、ひとつひとつ冷静に仕事をしなければいけない今、僕の心境に一番近い歌だと思いますね。

 とくに制作が難航した曲といえば?

GOKIGEN SOUND:「New starting over」ですかねぇ~。歌詞はすぐできたんですけど、なかなか気に入った音にたどり着けなくて、何度も何度もアレンジャーの方にお願いしてしまいました。頭の中にあるリズムを口で説明するのって、本当に難しいんですよね…。結局、途中でできかけていたものが良いってことになり、最後は思いどおりの曲ができました!

 プロデューサーである若旦那さんは、プロデューサーでもあり10年来の仲間でもありますが、今作を制作するにあたってどんな意見交換をされたのでしょう?

GOKIGEN SOUND:若旦那は、僕から言葉を引き出してくれるんですよ。たとえば「親父」も、「ゴキの親父の生い立ちを歌詞にしてみたらおもしろいんじゃない? 大学とかでてる人?」って感じで。若旦那と少ししゃべっただけでアイデアが浮かぶことも多かったですね。制作が進んでいっても結構自由にやらせてもらって、良ければGO、悪ければ話をしてアドヴァイスをもらいながら進めました。「ここはもう少し嘆く感じが良いと思うよ」って、僕自身の実力も上げていくことも常に考えてくれていましたね。

 leccaさん、湘南乃風、Metisさん、MUNEHIROさんをフィーチャリング・アーティストとして迎えていますが、そのきっかけや理由は?

GOKIGEN SOUND:湘南乃風は、昔からの友人であり、僕の目標。僕がデビューする時には“ぜひ一緒に歌いたい”と思っていたのでお願いしました。MUNEHIROは、現場も一緒になることが多くて、一緒に飲んだり話したりする友だち。「この曲、一緒にやろー」っていつも盛り上がっていて、この曲もその流れですね! Metisとleccaは、今回はじめて一緒に制作しました。ふたりとも魅力的で素敵なアーティストなので、“一緒に曲づくりできたらなぁ”って思っていた方々。制作中も、恋愛の話をしたりして楽しかったです。

 GOKIGEN SOUND自身は、楽曲制作の際にいつもどんなことを重視していますか?

GOKIGEN SOUND:“やさしさ”ですね。音楽は癒しだと思っているので、“自分が言われたらどんな気分になるか”っていうことも考えながら、できるだけやさしい言葉で歌をつくりたいと考えています。

 “こう書いたら、こう思われるかな?”など、リスナーの気持ちはすごく意識されるほうですか?

GOKIGEN SOUND:意識していますね。さっき言ったように、僕は“やさしい”音楽が好きでそういう音楽に癒されてきたから、傷ついている人や人生に不満がある人とできるだけ同じ目線で歌をつくっていこうと心掛けているんです。“誰でも聴ける”、そして“誰でもGOKIGEN SOUNDを口ずさめばごきげん”、それが僕の曲づくりのテーマです。

 最後に、アルバムの中で特に注目して聴いてほしい部分を教えてください。

GOKIGEN SOUND:う〜ん…やっぱり“人間らしさ”ですね。誰もが思いそうなことを歌にしているつもりなので、自由を求める姿、今を生き抜こうとする姿、誰かを愛すること、誰かに愛されたい孤独…人生のいろいろな場面に遭遇した時の気持ちに、注目してもらいたいです。


INTERVIEW:Ai Kishino


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MEGARYU http://www.beatfreak.jp/interview/23582/ http://www.beatfreak.jp/interview/23582/#comments Fri, 01 Jul 2011 02:23:36 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=23582 『メガトンチョップ』が、7月20日にリリース! 初のセルフ・プロデュースで制作した今作は、過去最多のトラック・メーカーを起用。今まで以上にバラエティに富んだ刺激的なアルバム!!]]> 01_MEGARYU_610350
L to R:MEGAHORN, RYUREX

結成11年目に突入したレゲエ・ユニットMEGARYUが放つ7枚目のオリジナル・アルバム『メガトンチョップ』が、7月20日にリリース! 初のセルフ・プロデュースで制作した今作は、過去最多のトラック・メーカーを起用。今まで以上にバラエティに富んだ刺激的なアルバム!!


 昨年は結成10周年ということもあり、いつも以上に多忙な1年でしたが、振り返ってみていかがでしたか?

RYUREX:曲もたくさん出せて、ライヴもいっぱいできて、充実した1年だったんですけど、最後は満身創痍でしたね、2人とも。リハーサルが終わってから病院に行って、それから本番…なんて時もありましたし。そこまでやれたというのは、すごく感謝しなきゃいけないことだし、楽しかったんですけど、内心では“しんどいなぁ”と思うこともありました(笑)。でも、記念すべき10周年ということで周りの人たちも盛り上げてくれて、ベスト・アルバムをリリースしたり、観光大使をやらせていただいたり、地元の中日ドラゴンズの始球式をやらせていただいたり…いろんな“初物”をたくさん経験できたので、アーティストとしてそれを活かして“次の年も勢いづいていくぞ!”っていう気持ちになれました。

MEGAHORN:確かに10年やってきたけど、やってなかったことが意外とたくさんあったなっていうのは感じました。今まであまり過去のことを振り返ることがなかったので、改めて見つめ直すいいタイミングにもなりました。それと、フェスなど複数のアーティストが参加するイベントで、トリを務めさせてもらうことが去年から多くなって。割と年功序列で順番が決まることが多いんですけど、そういうところでも“10年だな”っていうのを実感しました。

RYUREX:楽屋で若いアーティストから“にいさん”って呼ばれるようになったしね(笑)。でも、そういう彼らの勢いをヒシヒシと感じると、こっちも“負けねぇぞ!!”って気持ちになりました。

 今作を制作する上で、昨年過ごした“10周年”という要素が影響した部分はありましたか?

RYUREX:大いにありましたね。10周年を迎えて、より自分たちの描きたい音づくりとか、歌詞の世界観を織り交ぜて曲をつくっていこうっていう意気込みが出てきましたから。

 今作をセルフ・プロデュースしたのも、その意気込みの表れ?

RYUREX:セルフ・プロデュースをしたのは、自分たちが音楽の道に歩みはじめたきっけでもあり、今まで携わっていただいてきたプロデューサーの加藤学さんが今年亡くなりまして。加藤さんから教えられてきたものや加藤さんに誇れるような新しいアイデア、音づくりをしたいと思って、一歩踏み出したんです。今までとはまったくちがう不安もあり、自分たちを鼓舞してやる気を高めようという気持ちがいつも以上に強くありました。

 セルフ・プロデュースをしてみての感想は?

MEGAHORN:今までだったら“加藤さん、これどう思いますか?”とか、周りの人に意見を聞いて、最終決断を下してもらっていたんですが、それをすべて自分たちで判断しなくてはいけなかったのが、少しキツかったです。ただ、その反面、人に頼らないで自分たちだけでやるっていうのは、自分たちをもっと成長させるメリットがあるんだなっていうのを、今作をつくり終えて実感しました。

RYUREX:今作は新しいトラック・メーカーさんにアプローチしてみたり、10年以上ぶりにソロ曲をやってみようと思ったり、いろんなアイデアが自然に浮かんできて、楽しみながらできました。

 「100℃」は、ライヴで盛り上がりそうなパーティ・チューンですが、この曲はどんなところから?

MEGAHORN:オープニングのMCは、去年から専属でライヴ・セレクターをやってくれているTRAN-X(トランクス)にお願いしているんですが、彼と3人で何かできることはないかなと考えてつくりはじめたのがきっかけです。彼にはライヴの時に後ろで回して盛り上げてもらったり、僕らのことを紹介してもらったり、いつも支えてもらっているので、僕ら2人だけじゃなく“3人で”っていうのがこの曲の一番のポイントですね。MCが入ったことですごく現場的な感じが出たし、ライヴに参加しているような感覚で聴いてもらえたらうれしいです。

 「Light Up」は、アカペラでのはじまりが、すごく印象的でした。

MEGAHORN:これはトラック・メーカーの上代(M.Kamishiro)さんのアイデアでした。上代さんとは7年前の、最初のアルバムの頃から携わっていただいているんですけど、この曲に“どうやって味を出していくか?”って考えていた時に、“アカペラではじめたら面白いんじゃないか”という話になったんです。自分たちはアルバムをつくる上で、前と同じことはやりたくないっていう気持ちを持っているんですけど、それは上代さんも同じで。今までこういうさわやかなポジティヴ・ソングって結構歌ってるんですけど、サウンドとメロディと歌詞を少しずつ今までとちがった方向に持っていきながらつくっていったら、こういう形になりました。

RYUREX:“いつもとちがう音づくり”っていうのは、俺らやトラック・メーカー、バンドも含めて、常に考えていますが、最終的にはおいしいところに落ち着きますね。下手に考え過ぎると逆に違和感が出てきて、納得いかなくなってしまうこともあるんですけど、“アカペラはじまり”はキラッと光る良いアクセントになりました。

 MEGAHORNさんのソロ曲「スペシャルサマー」にフィーチャーしているleccaさんとは長いお付き合いですが、新しい発見などはありましたか?

MEGAHORN:新しい発見というか、再確認することが多かったです。こういう感じのメロディだとこういう風に歌うんだとか、こういう歌詞を書くんだとか。前に一緒にやってから、5年くらい間が空いているんですが、お互い頑張ってきたことや彼女の良さを再確認できて、一緒にやってよかったなって思います。それと彼女が妊娠中なのに一生懸命頑張ってくれて、あの仕事に対する姿勢は本当に尊敬しますね。曲の内容としては、すごくピュアな恋人同士のはじめての夏を歌っているので、30代の方は昔のピュアな気持ちに思い出しながら、20代、10代の方は今年の夏を思い浮かべながら聴いてもらいたいです。

 RYUREXさんは、この楽曲を聴いてどんな感想を持ちましたか?

RYUREX:こういう曲をつくっているっていうのは話に聞いていたんですけど、楽曲自体はミックスが終わってからはじめて聴いたんです。エンジニアから送られてきたのを、“どんなのつくったんだろう”ってワクワクしながら聴いたら、すごくさわやかな楽曲で。自分が参加しなかった分、客観的にいつもとちがう立ち位置で聴けて、楽しかったです。

 「一音一会」は、70年代を彷彿とさせるルーツ・サウンドが特徴的ですね。

MEGAHORN:もともと渋い感じのデモだったんですけど、まさかこういう感じになるとは思いませんでした。トラック・メーカーのRaggamatix-BandのKUUBOさんは、いつも“こういう感じは?”って何パターンかやってくれるんですけど、ここまでルーツ寄りの曲っていうのは、今までなくて。さっき言ったように、今までやっていない曲ができたので、すごく良かったです。

 歌う上では、どうでした?

RYUREX:この曲は歌いやすくて、自然と声が出せましたね。

MEGAHORN:僕は逆に歌いにくかったです。短く切るようなメロディにしたら、ラップがうまくのらなくて(笑)。それで裏打ちのスピードを倍にしてもらって、ノリを出して、形にしました。

 “一音一会”というタイトルは“一期一会”のモジリだと思うんですが、どんな思いからこのタイトルを?

MEGAHORN:同じメンバーを集めて、同じ状態でやったとしても、ひとつとして“同じライヴ”っていうのはなくて、その時その時1回きりしかない…いつもそう思いながらライヴをやっているんですけど、去年は10周年というのもあって、そのことを特に強く感じたんです。ライヴって自分たちにとって、すごいエネルギー源になっていて、そこでたくさんの出会いがあり、いろいろと感じることがあったからこそ、10年も続けてやってこれたんだなって。明日(編注:取材日は6月10日)、震災で被災した岩手県の釜石でフリーライヴをやらせていただくんですけど、去年、釜石にはじめて行った時に温かい街の雰囲気や温かい人たちに触れていたからこそ、“俺たちも何かしたい”という気持ちが生まれてきた部分もあって、そういうところに“一音一会”っていうのを改めて感じます。

 「永遠(とわ)に贈るLOVE SONG」は、ダンスホールにのせたことで、より情熱的になっていますね。

RYUREX:最初は、ベタにバラードでいくか迷っていて、ダンスホールとバラードと2つデモをつくったんです。両方歌ってみて、トラック・メーカーの上代さんにも相談しながら、ダンスホールに決めました。バラードでのラヴァーズものは、これまでもいっぱい歌ってきているので、これもある意味新しいチャンレジでしたね。普段なら恥ずかしくなっちゃうような歌詞をアツく歌えたので、すごくよかったです(笑)。

 RYUREXさんのソロ曲「宛名のない詩(うた)」は、3月の震災での経験をもとに書かれたそうですが、どんな思いから生まれた曲なんですか?

RYUREX:地震があった当日、移動中で新幹線に乗っていて、車内に8時間閉じ込められてしまったんです。その時、車掌さんがスピーカーから事務的な連絡ではなく、不安な人たちを和ませてくれるような話をしてくれて、車内の空気が落ち着くのを目の当たりにしたんです。それを見て、俺も不安になっている場合じゃないぞと。そこから心がいい方向に向いて、避難した体育館でも助け合ういい動きができたし、岐阜に戻ってからも自然と支援活動に動けました。だから、そのきっかけを与えてくれた車掌さんに感謝の気持ちを贈りたいと思って書いたのがこの曲です。

 その車掌さんとの出会いが意識を変えたと。

RYUREX:そうですね。今までも募金やエコキャップ運動(ペットボトルのキャップをワクチンに換えるキャンペーン)はやってきたんですけど、今回、自分たちが助けられた経験をして、もっと踏み込んで活動できるようになりましたし。あの時に周りの人からもらったものを歌で届けていきたいです。車掌さんは声だけで、顔も名前も知らないんですけど、この間JRに電話して、探していただけることになって。いつか、直接本人に感謝の気持ちを届けられたらと思っています。

 DVDに収録されている「言えなかった「ありがとう」」のミュージック・ビデオは、アルバム用の新ヴァージョンですが、どんな内容になっているんですか?

MEGAHORN:“あなたが「ありがとう」と言いたい人の写真やメッセージ”をファンの方から募集しまして、それをもとにヴァージョン・アップしました。写真やメッセージがすごくリアルで、そのリアルさが自分たちのメロディや歌詞をプッシュしてくれていて、さらにいいミュージック・ビデオに仕上がっています。

RYUREX:想像以上の“ありがとう”が集まって、本当にいろんな“ありがとう”のリンクができてよかったです。

 DVDには昨年のツアー映像も収録されていますね。

RYUREX:今までもライヴDVDは出したかったんですけど、なかなか機会がなくて。前作にはイベント『メガトンパンチ』の映像が収録されているんですが、ツアーの映像は、今回が初ですね。まだ、ライヴに来たことがない人に、ライヴってこうやって楽しむんだとか、最近のMEGARYUってこういうこともやってるんだとか知ってもらって、ライヴに来てもらいたいです。生はもっとすごいんで。

 その生のライヴ、全国ツアーが10月から開催されますが、こちらへの意気込みは?

MEGAHORN:去年よりも、もっとアグレッシヴにいきたいです。去年経験したことでいろいろとわかった部分もあるんで、それを活かして、聴かせるところは聴かせる、アグレッシヴにいくところはアグレッシヴに、メリハリのついたライヴにしたいです。

RYUREX:まだ、アルバムが完成したばかりなので、構想はこれからなんですけど、幅を増やしていきたいですね。新しい振りを取り入れたり、フロアへのアプローチをもっとキレのあるものにとか、いろいろと考えているところなので、期待していてください。

 それでは最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。

MEGAHORN:ニュースでやっていましたが、今年の夏も暑くなるみたいです。このアルバムを聴いて、みんなの気持ちも熱くなってもらえたらいいなと思います。自分たちは、音源とツアーでひとつのセットと考えているので、このアルバムを聴いた後は、ぜひライヴにも足を運んでください。

RYUREX:今回のアルバムには、いろいろな人から受けたものを曲に込めていて、メッセージ性の強いものがたくさんありますが、それだけでなく、今を楽しむ気持ちや好きな人に情熱的に伝える気持ちなども込めています。感謝の気持ちも大事ですが、パーッと発散することも大事なので、このアルバムを聴いて、元気になってもらえたらうれしいです。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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alan http://www.beatfreak.jp/interview/23459/ http://www.beatfreak.jp/interview/23459/#comments Wed, 29 Jun 2011 03:00:03 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=23459 「みんなでね 〜PANDA with Candy BEAR’s〜 / 「生きる」」は、モノコムサの新キャラクターCandy BEAR’sのイメージ・ソングと癒しバラードを収録した両A面! 聴く人すべての心を包み込む、alanが歌う“未来への希望の歌”は、6月29日リリース!!]]> 01_alan_610350

alan 15枚目のシングル「みんなでね 〜PANDA with Candy BEAR’s〜 / 「生きる」」は、モノコムサの新キャラクターCandy BEAR’sのイメージ・ソングと癒しバラードを収録した両A面! 聴く人すべての心を包み込む、alanが歌う“未来への希望の歌”は、6月29日リリース!!


 「みんなでね 〜PANDA with Candy BEAR’s〜」は、モノコムサのキャラクターCandy BEAR’s(キャンディ・ベア)のイメージ・ソングとして制作されたそうですね。

alan:そうです。今年の3月、ちょうどベスト盤(『JAPAN PREMIUM BEST & MORE』)をリリースした後くらいにモノコムサさんからお話をいただきました。映画やアニメの主題歌、ゲームのイメージ・ソングを歌ったことはありましたが、キャラクターの歌を歌うのは、はじめてです。それとこの曲は、この春に上野動物園に来たパンダ、リーリーとシンシンの応援ソング(上野動物園ジャイアントパンダ保護サポート基金応援ソング)にもなっています。パンダに限らず、絶滅しそうな動物たちはたくさんいます。でも、動物たちは、みんな人間の友達です。だから、動物たちと仲良く、一緒に暮らしていこうっていうテーマがあります。

 alanさんは上野動物園にパンダを観に行きましたか?

alan:まだ、行ってないです。でも、去年、四川にあるパンダ・センターで1日飼育員として働いて、パンダと一緒に過ごしました。

 どんなことをしたんですか?

alan:ご飯をつくったり、掃除をしたり…本当に飼育員のお仕事(笑)。でも、最後にパンダを抱っこできたので、すごくうれしかったです。15秒くらいだったので、“抱っこしてる!”っていう実感が湧く前に終わっちゃいましたけど(笑)。

 童謡のような雰囲気を持った楽曲ですが、最初に聴いた時はどんな印象を受けましたか?

alan:歌詞は、パンダの気持ちを歌っているんですけど、私もパンダと同じ中国の四川省から来ているので、自分が日本に来たばかりの頃の気持ちと重なる部分があって、自然と体の中に入ってきました。この歌のように、私も最初は寂しかったけど、今はスタッフやファン、友達がたくさんいます。上野動物園のパンダちゃんも、早く他の動物たちと仲良くなってほしいですね。それとイントロに子供たちの声が入っているんですけど、子供たちって“未来の希望”だと思うんです。だから、子供たちに“動物は私たちの仲間なんだよ”っていうテーマが伝わって、小さい頃からそういう意識を持ってもらえたら、すごくうれしいです。

 歌う上では、どんなところを意識して?

alan:いつも以上に意識したのは、“誰にでも歌えるように”っていうところ。特に子供たちに一緒に歌ってほしい。“みんなでね”っていうタイトルには、“みんなで一緒に仲良くしよう”っていう意味だけじゃなく、“みんなで一緒に歌おう”っていう意味も込められています。

 Candy BEAR’sのキャラクターの中で、alanさんの一番のお気に入りは?

alan:パンジーちゃん(パンダの女の子)。頭にお花を付けているんですけど、キャラクター・デザインの方が、私の「風に向かう花」のジャケットを見て(編注:ジャケットはalanが頭に花を付けた写真)、後から付けてくれたんです。なので、他のキャラクターの子たちよりも、ちょっと思い入れがあります。私がデビュー当時から伝えてきた“愛と平和”、“みんな仲良くしてね”っていうのをCandy BEAR’sと一緒に伝えていきたいです。

 「「生きる」」は、優しいバラードに仕上がっていますね。

alan:この曲は松本隆さんに作詞をしていただきました。“癒し”がテーマになっているので、肩に力を入れて“頑張ろう!”っていう感じではなく、ささやくような感じで歌っています。松本さんの歌詞はすごく深くて、最初に読んだ時は難しく感じたんですけど、読み込んでいくうちに共感できる部分があったので、イメージ通りに歌えたと思います。レコーディングの日に松本さんもスタジオに来てくださって、誉めていただいたんですけど、後からプロデューサーに「松本さんはあまり誉める方じゃないから、すごいことだよ」って言われて、すごくうれしかったです。ご一緒させていただいて、本当に光栄でした。

 歌詞のどんな部分に特に共感しましたか?

alan:フレーズで言うと♪未来ってどこにあるの? 迷っても歩き出そう♪っていうところですね。未来はどうなるか誰にもわからない。わからないけど、前に進む勇気がすごく大事だと思います。この前の震災で、心が傷ついたり、落ち込んでしまった人は大勢いると思うんですけど、落ち込んだままでは未来は見えてこないし、愛する大事な人のためにも頑張って明るい未来をつくってほしいなと思うので、そういう願いを込めて歌いました。

 alanさんの故郷、四川でも3年前に大きな地震がありましたね。

alan:はい。四川大地震の時は、私は日本にいて、実際に被害にあわなかったんですが、「幸せの鐘」をチャリティ・ソングとして出させていただきました。日本の人たちがたくさんダウンロードして、応援してくださって、本当にうれしかったのを覚えています。

 先日の日本での地震の時には、どこ?

alan:千葉県の松戸にいました。コンサートの予定があったので、そのリハーサル中でした。あれほど大きな地震を体験して、すごく感じる部分がありましたし、四川の時にたくさんの人が応援してくれたので、みんなを元気づけられるような、そういう曲をつくりたいと思いました。この曲には“喜怒哀楽”という言葉が出てきますけど、中国にも同じ言葉があります。“喜怒哀楽”は、私たち人間が生きている証拠。この曲を聴いて、“生きる”意味を改めて感じてほしい、考えてもらえたらと思います。

 alanさんが最近感じた“喜怒哀楽”を教えてください。

alan:喜んだのは、この間、人間ドックに行って、健康って太鼓判を押されたことかな。はじめて、ああいう総合的な健康診断を受けたんですけど、バリウムがイヤでした(笑)。怒ったことは…最近、怒ってないですね。

 イメージ的にalanさんが怒るところって想像つかないんですが、どんな時に怒るんですか?

alan:私がしゃべった言葉の意味を理解してもらえなかったり、まちがえて解釈されたりすると怒りますね。“私が言っているのは、そういうことじゃないのに〜!”って。哀しいのは、彼氏がいないこと。私、今年もう24歳だよ。彼氏ほしいよ〜(笑)。

 (笑)。楽しかったのはどんなこと?

alan:毎日、楽しい。おいしいご飯を食べたときとか、仕事を頑張って1日が終わる瞬間とか。“今日も1日が無事に終わった〜”って。あとはショッピング好きなので、バーゲンでほしいものを安く買えた時はすごく楽しい。

 「「生きる」」は、DVDにミュージック・クリップが収録されていますが、どんな内容になっているんですか?

alan:森の中で歌っているんですけど、すごく自然を感じられると思います。風や光、そういった自然のものを受けて“喜怒哀楽”を表現しています。景色もすごくきれいなところで撮ったので、ぜひ観てもらいたいです。「みんなでね 〜PANDA with Candy BEAR’s〜」のミュージック・クリップは、モノコムサさんで販売されるCDについています。パンダちゃんが中国から日本にくるストーリー・アニメーションなんですが、すごくかわいいので、こちらもチェックしてください。

 7月14日には大阪で、15日には名古屋で『alan Family Meeting』が開催されますね。

alan:5月3日に『alan special tea time』というのをやらせていただいて、そこではファンのみなさんと一緒にお茶を飲みながらライヴをやって、ゲームやクイズをしたんですけど、『alan Family Meeting』も来てくれるみなさんが参加してもらえるような何かをしたいです。いろんなアイデアを考えているので、楽しみにしていてください。それと7月31日には『alan JAPAN PREMIUM BEST & MORE LIVE 2011』を開催します。こちらにもぜひ、遊びにきてください。日本では、この間、大変なことがありました。人生の中、たくさん大変なことがありますが、alanの曲を聴いてくれた人たちが少しでも元気になってくれたらうれしいです。前向きに歩き出して、みなさん一緒に頑張りましょう。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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SUPER☆GiRLS http://www.beatfreak.jp/interview/23513/ http://www.beatfreak.jp/interview/23513/#comments Mon, 27 Jun 2011 09:12:01 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=23513 「MAX! 乙女心/Happy GO Lucky!~ハピ☆ラキでゴー!~」をリリース! ひと足早い夏を予感させる彼女たちの歌声とキュートな姿に釘づけ!!]]> 01_SUPERGIRLS_610350
B/L to R:宮﨑理奈、渡邉ひかる、八坂沙織、後藤彩、勝田梨乃、秋田恵里
F/L to R:溝手るか、稼農 楓、荒井玲良、前島亜美、田中美麗、志村理佳


12人のメンバーによるエイベックス初のアイドル・グループSUPER☆GiRLS(スーパー・ガールズ)が、6月15日に両A面シングル「MAX! 乙女心/Happy GO Lucky!~ハピ☆ラキでゴー!~」をリリース! ひと足早い夏を予感させる彼女たちの歌声とキュートな姿に釘づけ!!


 運命の中野サンプラザ決勝大会から1年を迎えますが、結成からのこの1年間を振り返ってみて、いかがでしたか?

志村理佳:波瀾万丈な1年でしたね。楽しいことがたくさんありましたが、それと同じくらい、つらいこともたくさんありました。毎日泣いていた時もありましたし…。でも、そんな時、一緒にいてくれたメンバーやスタッフさん、家族、ファンのみんなの支えをとても大きく感じました。

渡邉ひかる:オーディションの1次審査から最終の決勝大会まで、合格することを目標に、ただガムシャラに努力しました。そして、SUPER☆GiRLSとなってからは、たくさんのライヴやイベントをしたり、取材を受けて、たくさんの方々と出会えて、日々生活していく上で“ありがとう”と感謝を感じることが増えた気がします。本当にあっという間の1年間でした。

秋田恵里:とにかく必死でした。学業との両立、家の手伝いなど、大変ではありましたが、それを通して新たな自分を発見できた1年になりました。移動の連続で、トランクを引きずり回した日々が忘れられません(笑)。

勝田梨乃:今まで普通に過ごしてきた私がアイドルになって、人生が180度変わりました。走り続けて来た激動の1年間だったなと思います。

溝手るか:たくさん新しい経験をさせていただいて、本当に濃い1年でした。

 特に印象に残っている出来事を教えてください。

八坂沙織:たくさんの方からの愛を感じた、昨年の渋谷AXでのファースト・コンサートです。

田中美麗:私も。私はライヴをしている時が1番大好きなんですが、その中でも渋谷AXでのライヴは、感動と成功したという達成感を忘れることができません。

稼農 楓:私は、はじめてファンの方々の前でステージに立った『a-nation』が一番印象に残っています。あとは、『MUSIC JAPAN』の収録で、憧れていたNHKホールに立ったのも印象的です。

勝田梨乃:私も『MUSIC JAPAN』に出演させていただいたことが特に印象に残っています。いつも見ていた憧れの音楽番組に出させていただいて、感動したと同時に、また出られるように頑張ろうと思いました。

後藤 彩:全部印象に残っていますが、中でも印象に残っているのが、メジャー・デビュー発表です。たくさんのつらいことを乗り越えて、最初の目標であるデビューにたどり着けたからです。

宮﨑理奈:私も10月2日のメジャー・デビュー決定の瞬間です。うれしすぎて、涙がボロボロ出ちゃいました(笑)。

溝手るか:夏の暑い屋外で、メンバーみんなで一緒に乗り越えたライヴやCM撮影、テレビ収録など、すべてが1番の思い出です。

荒井玲良:私は撮影でグアムに行ったことです。私は海外が大好きで、ずっと海外に行きたかったんですが、撮影で念願の海外に行けることになって、最高にうれしかったし、ずっとはしゃいでいました。

 「MAX! 乙女心」は、どんな作品になりましたか?

田中美麗:夏を先取る弾けるポップ・チューンで、すごく盛り上がれてテンションがMAXになるパーティ・ソングです。

後藤 彩:夏にピッタリなドキドキ恋する乙女の歌ですね。

稼農 楓:1番が夏の昼間に水着ではっちゃけているかわいい感じ、2番は夜に浴衣でお祭りを楽しんでいるイメージになっています。

前島亜美:この曲を聴くだけで、夏を満喫した気分になれるので、夏が大好きなみなさんにもたくさん聴いていただきたいです。

渡邉ひかる:カラオケで締めに全員で歌える、盛り上がる曲なので、ぜひみなさんも歌ってください。

 みなさんはどんなところを意識して歌っていますか? カラオケで歌う時の参考に教えてください。

八坂沙織:私は、とにかく楽しく歌うように意識しています。ライヴでは、かけ声を歌うのが楽しいです。

宮﨑理奈:♪ハートきゅん! きゅん!♪というフレーズが夏らしいので、聴いてくれる人を“きゅんきゅん”させるように、かわいく歌っています(笑)。

荒井玲良:私は、夏の弾ける思いやワクワクウキウキ感を全開に出して、とにかく楽しむことを意識して歌いました。

 この楽曲はイトーヨーカドーのCMソングにもなっていますが、CM撮影はいかがでしたか?

溝手るか:CMの撮影はすごく大変でしたが、現場のスタッフさんが温かくて楽しかったです。

志村理佳:テレビで流れるのはほんの少しの時間なのに、1日かけて撮影するので、とても大変でした。でも、とっても楽しく撮影できたので、機会があれば、またCMに出たいです。

宮﨑理奈:私の地元の福岡でも流れていて、友人や家族から“CM見たよ”っていう反応があったのが、うれしかったです。

勝田梨乃:今まで私たちのことを知らなかった方が、このCMをきっかけに知ってくださったり、イベントに足を運んでくださるようになったという話を聞いて、CMに出させていただけるすごさを実感しました。

後藤 彩:今まではテレビでCMを見る側だったので、CMに自分が出ているのを見ると何だか不思議な気分になります。

 “MAX! 乙女心”というタイトルですが、みなさんの乙女心がMAXになる瞬間を教えてください。

八坂沙織:私はミュージカルを観ている時です。

志村理佳:少女マンガを読んでいる時ですね。少女マンガに出てくる女の子はみんなとても乙女なので、読んでいると自分まで乙女になります(笑)。

宮﨑理奈:私もマンガを読んでいる時です。こんな恋をしてみたいなぁって想像しちゃいます(笑)。

稼農 楓:雑誌を読んだりして、美意識を高めたり、自分磨きをしている時です。

秋田恵里:美容院できれいにしてもらうと、“乙女心が回復した”って思います(笑)。

渡邉ひかる:最近、リンパ・マッサージや入浴剤に気を使っていて、美容に興味を持つようになったんです。美意識が高まる。女子度が上がる。それが私にとって、乙女心がMAXになる瞬間です(笑)。

勝田梨乃:メイク道具を見ている時です。やっぱり女の子なので、メイク道具を見ていると自然とかわいくなりたい、きれいになりたいという思いが沸いてきます。

田中美麗:やっぱりライヴですね。テンションが上がって、おそらくライヴ以上にMAXになる瞬間はないと思います(笑)。

溝手るか:私もライヴをしている時です。歌っている時はMAXになります。

後藤 彩:ファンのみなさんが自分を推してくれているとわかった時やコールを受けた時、そしてステージで歌って踊っている時です。

荒井玲良:海外旅行に行くと、私は心がMAXに上がります。普段は、大好きなアーティストさんの音楽などを聴いて、MAXになります。

前島亜美:私はケーキ屋さんでケーキを選ぶ時です。

 DVDには、ミュージック・ビデオが収録されていますが、ズバリ見どころは?

田中美麗:今回のミュージック・ビデオはスパガらしい面白い内容になっていて、成長した私たちが再び夏合宿に行くというストーリーになっています。

溝手るか:衣装が1番は水着、2番は浴衣になっていて、本当に夏らしくなっています。ところどころに小ネタが入っているので、ぜひ探してみてください。

秋田恵里:みんなで水風船を楽しそうに投げ合っているシーンが見どころです。実際、顔に直撃して、ビチョビチョになってしまったメンバーもいて、爆笑でした(笑)。

渡邉ひかる:メンバーみんな素で楽しみながら撮影したので、普段のみんなの表情を見ることができちゃいます。

 「Happy GO Lucky!~ハピ☆ラキでゴー!~」は、アニメ『プリティーリズム・オーロラドリーム』のエンディング・テーマにもなっていますね。

八坂沙織:私はアニメが大好きなので、単純にうれしいです。また、物語も自分たちと重なるところがあるので、真剣に観ています。

前島亜美:私には小2の妹がいて、休日にやっているアニメを一緒に見ていたので、『プリティーリズム・オーロラドリーム』のエンディング・テーマを歌わせていただくことになった時は、本当にうれしかったです。もちろん妹と一緒に見ています(笑)。

宮﨑理奈:女の子なら誰でも憧れるアニメの世界へ入れたという点がうれしかったし、実際にアニメの主人公になった気分でワクワクしました。

荒井玲良:アニメにピッタリの歌詞がたくさん詰まっていて、“前向きに夢に向かって頑張っていこう!”という応援ソングになっています。子供から大人まで聴いていただけるので、アニメのエンディングにもってこいだと思います。

秋田恵里:“流行語になるのでは!?”ってくらい“ハピ☆ラキ”という言葉は私の中できてます(笑)。ポジティヴで前向きな素敵な言葉なので、みなさんにもぜひ発してほしいです。

 歌詞のどんなフレーズに共感しましたか?

稼農 楓:♪ありがとう! って みんなに言われる 自分になりたいね♪のところの歌詞にすごく共感しました。

八坂沙織:私も。なかなか言えない時もあるけど、たくさん“ありがとう”って言える人になりたいといつも思っています。

勝田梨乃:♪何でも 簡単に 出来ると思って 明るく 元気に 生きて来たけど♪という歌い出しです。“確かに明るくて元気なだけじゃ通用しないなぁ”としみじみ思いました(笑)。

志村理佳:私もこのフレーズは、自分のことを言っているようで、とても共感しました。私も本当に歌詞のまま生きてきたので…。

宮﨑理奈:♪やっぱり世の中 そんなに甘く あ・り・ま・せ・ん♪という点が今のSUPER☆GiRLSにピッタリだなぁと思いました。つらい体験があるから今があるんです。

田中美麗:全体的に共感できますが、一番がやっぱり鉄板のサビですね。♪Happy GO Lucky! ハピ☆ラキで 生きていきましょう 悩んでいるより 今日から 今から 始めよう♪の歌詞が、一番胸を打たれました。ネガティヴよりポジティヴだ!

 <ラジオドラマver.>形態には、ファースト・シングルで好評だった「SUPER☆GiRLS 超絶学園 スクールデイズコレクション」の夏ヴァージョンが収録されていますが、演技の楽しいところ、難しいところはどんな部分ですか?

渡邉ひかる:普通の演技とちがって表情で伝えることができないので、声色、声のトーン、間などで表現しなければいけないところが難しいなと思いました。でも。演技はいつもとちがった“第2の自分”になれるのが楽しいです。

宮﨑理奈:声だけで役の気分を表現するのが難しかったです、でも、私はいずれ女優もやりたいと思っているので、張り切って挑みました。

溝手るか:演じるというのは、すごく難しいし、なかなか思うようにいかないけど、みんなの演技を見るのは楽しいです(笑)。

後藤 彩:私も『MUSIC JAPAN』に出演させていただいたことが特に印象に残っています。いつも見ていた憧れの音楽番組に出させていただいて、感動したと同時に、また出られるように頑張ろうと思いました。

後藤 彩:楽しいところは“第2の自分”を見つけることができることですね。難しいところは、標準語でしゃべらないといけなかったところです。地方出身の私には、ちょっと難しかったです…。

 「マイドル!」サイトと連動した企画『シングル豪華ブックレット獲得ミッション』も開催されますが、自分のアイデアを除くと、誰のアイデアに興味がありますか?

志村理佳:かえぴょん(稼農 楓)の『みんなでスイーツを食べる』です。私はスイーツを含めて、食べることが好きなので、これがブックレットになったらうれしいです(笑)。

勝田梨乃:さおりーぬこと、リーダーの八坂さんの100の質問に答えるというアイデアがいいなと思いました。今まで知らなかったさおりーぬの一面がまた新たに見れちゃうかもしれない。ファンとしては、ワクワクすると思います。

前島亜美:ごっちゃん(後藤 彩)のです。『メンバーの寝顔を集める』企画は、今までやったことがないので、興味があります。私もメンバーの寝顔が見たいです。

宮﨑理奈:私もそれが、ものすごく気になります。ちょっと見てみたいかも。

八坂沙織:私は逆に、それだけは避けたいです(笑)。

稼農 楓:私はぴかるん(渡邉ひかる)のかな。面白そうなので。

後藤 彩:メンバー全員が登場する冒険物語だよね。

田中美麗:私も気になる。もはや自分のアイデアより、ぴかるんの企画が気になってしょうがないです(笑)。

 結成1周年となる6月12日には、『SUPER☆GiRLS 生誕記念コンサート ~超絶少女が止まンないっ! リバイバル~ iDOL Street祭り』が品川ステラボールで開催されますが、こちらへの意気込みは?

秋田恵里:会場にたくさんの笑顔が咲くように頑張ります。

渡邉ひかる:今回のコンサートは『iDOL Street祭り』ということで、何があるかわかりません(笑)。サプライズなんかがあるかも!? 生誕1周年ライヴというわけで、また気持ちを切り替えてできたらいいなと思います。

荒井玲良:SUPER☆GiRLSにとって大切な1周年記念コンサートなので、この1年で成長してきたところがファンのみなさんに伝わるよう頑張りたいと思います。

溝手るか:1年前と同じステージに立てるということで、1年間の経験を活かして、めっちゃ超絶楽しいライヴにするぞ!

 それでは最後に、ファンの方へメッセージをリーダーの八坂さんお願いします。

八坂沙織:1周年を迎えるSUPER☆GiRLS。まだまだなところもたくさんあると思いますが、これからもよろしくお願いします。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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Lay http://www.beatfreak.jp/interview/23506/ http://www.beatfreak.jp/interview/23506/#comments Wed, 15 Jun 2011 10:36:47 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=23506 「Smiling!」では、またちがった魅力を感じさせてくれる!]]> 01_Lay_610350

昨年6月にリリースしたデビュー・シングル「この愛であるように」で、癒しを与える優しく包み込むような歌声を聴かせてくれたLay(レイ)。5月4日にリリースされたセカンド・シングル「Smiling!」では、またちがった魅力を感じさせてくれる!


 今作はタイトル通り、聴いていると思わず笑みがこぼれてしまうような明るいポップな楽曲ですが、最初に聴いた時はどんな印象を受けましたか?

Lay:すごく元気な曲だなと。メロディを聴いただけでも、心がウキウキする、明るくなれる曲だなと思いました。歌詞は私が書かせていただいたんですが、聴いてくださる人たちが元気になれるような内容にしたいなと思いました。

 今作はアニメ『たまごっち!』のエンディング・テーマ曲ですね。

Lay:前作(「この愛であるように」)は映画の主題歌だったんですけど、今作はアニメのエンディング・テーマということで、アニメの世界観も同時に伝えられるような、家族みんなで聴ける曲というのも心がけて歌詞を書きました。私自身、小さい頃に“たまごっち”で遊んでいたので、アニメのエンディング・テーマのお話をいただいた時は、とてもうれしかったです。

 “たまごっち”には、どんな思い出が?

Lay:私が小さい頃に流行った時は、ほしくても“たまごっち”が手に入らない状態で、親と一緒にいろんなところを探しまわったのを覚えています。手に入った時はすごくうれしくて、夢中になって遊びました。そういう懐かしさもありつつ、今のアニメを見せていただいて感じたことは、登場するキャラクターたちが常に笑顔なんですよ。それがとてもキラキラしていて素敵で。つらいことがあってもみんなで一緒に乗り越えて、最後にはまたみんなが笑顔になる…そういう素敵な世界感を歌にもつなげたいと思って、“Smiling”をテーマに書きました。

 この楽曲は、Layさんの弾けるような歌い方も印象的ですが、歌う上で特に意識したのはどんなところですか?

Lay:すごく弾けた元気な曲なので、“歌声だけで笑顔が伝わるよう”というのを意識しています。先日もライヴで歌わせていただいたんですが、自分でも気付かないうちに自然と笑顔になって歌っていました(笑)。

 DVDに収録されているミュージック・ビデオは、光あふれるきれいな映像ですが、見どころは?

Lay:空がまるで笑顔になっているように澄んでいるのと、私の笑顔がリンクした、すごく元気でさわやかなミュージック・ビデオになっているので、観てくださる方にも笑顔が伝わってくれたらうれしいです。前回の「この愛であるように」のミュージック・ビデオでは、ドレスを着ていたんですが、今回はカジュアルな格好をしていて、素の自分を出せているかなと思います。それと、とても風景がきれいなところで撮影させていただいたので、その風景も見どころですね。

 撮影はどこで?

Lay:和歌山県の南紀白浜です。はじめて訪れたんですけど、砂浜は真っ白で、海は真っ青で、日本にこんなきれいな海があるのかとビックリしました。

 カップリングの「お気に入りの靴」は、河村隆一さんがプロデュースをされていますが、河村さんとはどんなご縁で?

Lay:以前に、河村さんの楽曲にコーラスで参加させていただいていて、それがきっかけで今回プロデュースしていただくことになったんです。信じられない気持ちと同時に、すごく光栄なことだなって感じました。スタジオには河村さんも一緒に入ってくださったんですが、音楽に対する姿勢やひとつひとつの声の出し方など、生で体感させていただいて、素晴らしい経験になりました。

 作詞のクレジットでは共作になっていますが、作業はどのように進めたんですか?

Lay:最初に私が書かせていただいて、それを河村さんがさらに広げてくださった感じです。この楽曲は“恋をした瞬間”がテーマになっていて、メロディを聴くと“キュン”とするような感情が胸の奥に生まれるんですけど、私の中からは出てこない言葉を河村さんからいただくたびに、河村さんの感性に刺激されて、“恋をした瞬間”の気持ちが上手く表せたかなと思います。

 DVD付き形態(RZCD-46798/B)に収録されているもうひとつのカップリング「Flower」は、Layさんらしいバラードですが、この楽曲はどんなところから?

Lay:楽曲を「Smiling」と同じ日比野さんにつくっていただいたんです。もともとは身近な人に向けて歌詞を書こうと思っていたんです。自分の周りで夢に向かって一生懸命頑張っている子たちに向けた応援ソングにしたいなという気持ちが生まれてきて、すべての聴いてくださる方に向けたメッセージ・ソングになりました。

 「Flower」というタイトルですが、具体的にイメージした花はありますか?

Lay:バラですね。それも赤いバラ。前作に収録させていただいた「RED」という曲にも“真っ赤なバラ”というフレーズを使っているんですけど、私にとってバラは特別な存在で。情熱を感じさせる、あの真っ赤な色にすごく魅力を感じるんです。

 相手を信じて待つ包容力のある女性像が歌われていますが、Layさん自身もこういうタイプ?

Lay:そうですね。私もどちらかと言うと、相手を信じて待つタイプなので、この歌詞は、自分のことをかなり投影していると思います。

 でも、“ただ相手を待つだけ”っていうのはつらくないですか?

Lay:確かにつらいこともありますけど、自分だけじゃなく、相手のことも信じるっていうのはすごく大切なことで、夢も未来も信じることが大切というのを伝えたかったんです。私もずっと夢を信じてやってきて、歌を歌うお仕事を今やらせていただいているので、聴いてくださるみなさんにも“信じていれば大丈夫!”というのをこの曲から受け取ってもらえたらなと思います。

 今作のシングルには、どんな思いを込めていますか?

Lay:3月に震災があって、たくさんの方が悲しい思いをしたり、つらい経験をしたと思うんですけど、少しでもその支えになれたらと思っていて。私ができることは、音楽を通してみなさんに勇気や元気を与えることだと思っているので、このシングルを聴いていただいて、みなさんのパワーにしていただけたらうれしいです。

 5月にタイで行なわれたサッカーのチャリティー・マッチ(中田英寿氏が企画した『TAKE ACTION in THAILAND』)で歌唱された時も、同じ気持ちだった?

Lay:そうですね。日本で震災があった直後に、タイの方たちがYouTubeなどを通じて、“頑張れ! 日本!!”というメッセージを送ってくださっていて、それを見てとても感動したので、そのお礼の気持ちと愛を伝えられたらと思って、歌わせていただきました。このチャリティー・マッチは、日本では3月に震災が、タイでは4月に南部で大洪水があって、それに負けずにお互い頑張ろうという意味合いを込めて行なわれたんですが、そういう場で、日本の代表として歌わせていただいて、とても光栄でした。

 外国で歌ってみて、どんな気持ちが生まれてきましたか?

Lay:日本とはちがう文化や人の心に触れて、どんどん世界に広めていきたいなと。もっと多くの人たちに語りかかられるような楽曲をこれからもつくっていけたらなと思いました。今はまだ大変時期が続いていて、生活の中でどうしようって悩んだり、嫌だなと感じることがあると思うんですけど、自分を信じて、未来を信じて、一生懸命に今を過ごしていきましょう。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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「Smiling!」
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m.o.v.e http://www.beatfreak.jp/interview/23470/ http://www.beatfreak.jp/interview/23470/#comments Wed, 15 Jun 2011 02:06:24 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=23470 『oveRtaKerS SPIRIT』(5月25日リリース)! ロックとダンス・ミュージックが火花を散らしながら激しくぶつかり合う、新感覚サウンドが満載!!]]> 01_move_610350
L to R:yuri, motsu

m.o.v.eが放つ12枚目のオリジナル・アルバム『oveRtaKerS SPIRIT』(5月25日リリース)! ロックとダンス・ミュージックが火花を散らしながら激しくぶつかり合う、新感覚サウンドが満載!!


 yuriさん、完全復帰お待ちしていました。まずはファンのみなさまへひと言お願いします。

yuri:とにかくひと言…みなさん、お待たせしました!

 motsuさん、心強いパートナーの復帰はいかがですか?

motsu:復帰してノリノリ度が増しましたね(笑)。仕事はもちろん、子育ても頑張っていただきたい!

 今作はどのようなテーマを元に制作を?

motsu:ロックとダンス・ミュージックのガチンコ・バトルで“飛び散った火花”を描写しました。ここ何年か、たとえばアンダー・ワールドが流行っていた頃のように、またロックとダンス・ミュージックが接近してきている気配を感じていまして、その流れをポップスに解釈しながら我々流のアルバムにしました。

 今作は、今まで以上に“生音”が取り入れられていて、こだわりのようなものを感じましたが、制作する上であえて意識した部分ですか?

motsu:今言ったように、今作はロックをダンス・ミュージックにぶつけているので、ロックな音色、ギターやベースが自然と増えました。SUGIZOさんはもちろんのこと、元D-LOOPの葉山氏、CLAYTON、高橋圭一氏といった、素晴らしいプレイヤーの方々が参加してくれたことも“生音”の彩りをあざやかにしていると思います。

 今作のタイトルはどんなところから?

motsu:3月に河村さんとSUGIZOさんとコラボしたシングル(「oveRtaKerS」)をリリースさせていただいたんですが、アルバムの全体像はそのシングルを軸にすえました。なので、タイトルもシングルと同じにしようと思っていたんですが、震災の影響で発売が延びた時に、何かポジティヴで強いメッセージを織り込みたいと考えて“SPIRIT”を加えたんです。

 その「oveRtaKerS」で幕を開けますが、河村さん、SUGIZOさんとのコラボは、どんな経緯で実現したんですか?

yuri:河村さんとは車のイベントで何度かお会いしていて「いつか何か一緒にやれたらいいですね♪」って話していたんです。それで今回、映画『ガクドリ』の主題歌が決まった時にオファーさせていただいたら、快諾していただきました!

motsu:制作を進めていたところ、SUGIZOさんにも参加いただけるという話になって、がぜん盛り上がりましたね。お2人とも、とにかく“ロックド真ん中”のオーラがあるので、どういうセッションになるのかハラハラしていましたが、プロ中のプロですし、意外と知り合いのバンドが多いとか、歳が近い的な部分でも盛り上がって、レコーディングでは素晴らしい融合を生み出せました。

yuri:SUGIZOさんとはレコーディングの時にはじめてお会いしたんですが、最初はみんなちょっと緊張した空気が、ピーーンと張りつめていました。でも、いざ音を録りはじめて、合間にいろいろとお話をしているうちに、共通の友達や共通の話題が多いことがわかって、一気に和やかムードになりました(笑)。お2人とも、とても優しくて気さくな方で、ますますファンになっちゃいました。

 yuriさんがmotsuさん以外の男性ヴォーカルと絡むのは久しぶりなので、すごく新鮮に感じました。

yuri:そうですね。yuri的には男性ヴォーカルの方とのコラボも、ずっとやりたかったことだったので、今回決まった時はすごくうれしかったです。これからも機会があれば、どんどんやっていきたいと思ってます。

 河村さんも出演されているミュージック・ビデオがDVDに収録されていますが、見どころを教えてください。

motsu:“m.o.v.e vs 河村氏”、または“動のmotsu vs 静の2人”など、対峙を見せることによってロックとダンス・ミュージックがぶつかる火花を描写しました。僕の衣装は、骨や鎖にリアル感を追求した結果14キロほどになってしまい、重くて倒れるかと思いました(笑)。かなりアブナいパフォーマンスをしましたが、メジャー・デビュー以来14年間封印してきたテイストを、今回は全開にして臨みました。

 yuriさんが作詞した「STRAYED」は、切なさを感じさせるリリックが印象的ですが、このリリックはどんなところから?

yuri:去年の12月頃につくりました。音も冬っぽい感じで、どこか切なくて…。なので、最初に浮かんだイメージ通り、“心が痛くて叫んでいる気持ち”を書きました。yuriに合わせて書いてくれたmotsuさんのラップ詞がまたグッときますよね。yuriのこと…というか、“女心をよくわかってるな〜”って(笑)。

 「FIRE」では、CLAYTON(Celledweller)を迎えているだけあって、生ドラムがかなりフィーチャーされていますが、打ち込みと生ドラムとでは、歌う際にテンション的なものは変わってきますか?

motsu:ドラムもそうですが、ギターもピアノも全部、楽器が“歌っている”曲はラップも弾んできます。やはり楽器を介しての“人と人との真剣勝負”なのだと思います。中でもこの「FIRE」は相当テンション上がりました。

 「melodies」では、葉山拓亮さんとコラボされた楽曲ですが、楽曲イメージはどんなところから?

motsu:D-LOOPはデビューの頃から“一緒の時代を歩いてきた”というイメージがありました。葉山さんのピアノを聴いた時に、そんな走馬灯のようなものが少し灯った気がして、それを言葉に表しました。

yuri:実は歌を入れた後に、葉山さんのピアノが入ったんです。でき上がりを聴いた時は、“いつか葉山さんのピアノだけで歌ってみたい!”と思うほど、感動しました。優しさと力強さを感じましたね。

 「Champagne Tower」は、リズムと曲調に今までのm.o.v.eになかった新しさを感じたんですが?

yuri:オシャレなカンジですよね(笑)。個人的には大好きな曲調です。歌詞は超バブリーな感じなので、そういう意味でyuriにとってはちょっとチャレンジでした!

motsu:こういう“変化モノ”が僕は大好きなので、ノリノリで詞の世界観が生まれました。“ギラギラのバブル感”が、今の時代となっては“最高のヴァーチャル”になっていて、まさかの哀愁感を漂わせていますよね(笑)。

 ジャケットのmotsuさんがインパクト抜群なんですが、実際にスプレーでペイントしたそうですね。

motsu:体の半身にエアブラシで銀河を表現しました。“僕のスケール感ってどのくらいだろう?”と考えたら、“銀河しかないよなあ”と(笑)。完成まで2時間半かかり、たくさんの塗料を鼻から吸い込んでしまいました。ちなみにスタッズだらけのサングラスは僕のオリジナルです。これの制作にも丸一日かかってます。

 改めて、今作に込めた思いを教えてください。

motsu:“厳しい時代に生きる希望になりたい”と切に思いました。僕たちは背中を優しくさすってあげるような楽曲は苦手ですが、やる気がじゃんじゃん沸いてくるような楽曲をやらせたら世界一だと思っています。“僕たちのできることはコレだ! コレをやり切ろう!!”という決意が新たになりました。

yuri:車好きの方にもロック好きな方にも、もちろん女性にも気に入ってもらえるように頑張りました。今回のアルバムはかなり長い時間をかけてつくることができたので、その分、みなさんに聴いてもらいたい気持ちも大きいです! また、こうして無事にリリースすることができて、とても感謝しています。ジャケットもミュージック・ビデオもm.o.v.eらしい、派手で勢いのあるカンジに仕上がっているし、今回は久しぶりにミュージック・ビデオのメイキングも収録されているので、映像の方も楽しんでいただけたら、うれしいです。

motsu:こんな時代にCDを手にとってくれる人々のために、何ができるか全力で考えてつくりました。ぜひジャケットをながめながら、1曲目から12曲目まで丸ごと楽しんでください!

 8月には東名阪ワンマン・ツアー『WORLD OF OVERTAKERS TOUR 2011』の開催が決定しましたが、ツアーへ向けた意気込みは?

motsu:東名阪の前に南米4ヵ所があるので、相当アツいノリのまま突入する感じになります。みんなのモモアゲ準備が整っているかが、非常に気になっています(笑)。

yuri:久しぶりなので今からちょっとドキドキしていますが、絶対にみなさんと楽しめる時間にしたいと思ってます! ぜひ、遊びにきてください!!


INTERVIEW:Shinji Takemura


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hinaco http://www.beatfreak.jp/interview/23454/ http://www.beatfreak.jp/interview/23454/#comments Tue, 14 Jun 2011 05:32:03 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=23454 「帰り道ダイアリー」。“帰り道でつくった”という本作に、彼女が込めた思いとは!?]]> 01_hinaco_610350

6月15日リリースされるBS朝日ドラマ『家族法廷』の主題歌を収録した、hinacoのニュー・シングル「帰り道ダイアリー」。“帰り道でつくった”という本作に、彼女が込めた思いとは!?


 アーティストを志すようになったきっかけが、“デビュー前にライヴ・ハウスの階段から転落したこと”という話は本当なんですか?

hinaco:本当なんですよ(笑)。友人のライヴを観に行った時でした。地元の会津若松から上京してきて、大学生をしていた21歳の時なんですが、ちょうど就活の時期で。“何かを伝える職業に就きたいな”って、漠然と思っていたんです。でも、それが具体的にどの仕事なのかがわからなかったので、とにかく片っ端からいろんな仕事について調べたり、人に話を聞いたりしていたんですが、あまりしっくりこなくて。そんな時に、自分の気持ちをストレートに歌詞やメロディにして歌うっていうのが、1番何かを伝えられるんじゃないかなって思ったんです。でも、周りの友だちがみんな普通に就活をしている中、ひとりで「私、歌やる!」って言っても、「え、大丈夫?」みたいな感じで、なかなか1歩が踏み出せないでいたんです。

 そんな時に、階段から落ちたと。

hinaco:(額の上あたりを)12、3針縫いました。“あぁ、人生って本当に何があるかわからないな”って身をもって体験したことで、“もう悩んでいる暇がもったない、歌をやろう!”って決めたんです。その事故があってから、やりたいことをすぐにやらないと気がすまない性格になりましたね。曲をつくりたいと思ったらつくる、ギターを弾きたいと思ったら教えてくれる人を探して弾く…本当に、あの事故は私にとって人生の転機でした。

 “歌をやる!”と決めた時、家族の反対などはなかったんですか?

hinaco:とまどったとは思うんですけど、反対は一切されなかったです。やりたいと思うことをやらせるというスタイルで。まさか私が歌をやるなんて思っていなかったと思うんですけど、「やるなら、最後までちゃんとやりなさい」って言ってくれました。

 事故以前は、音楽活動をしていなかったんですか?

hinaco:高校を卒業する間際の2ヵ月だけ、友達のスカ・バンドに誘われてトロンボーンをやっていたことがあります。もともと無口というか、自分の気持ちを人に伝えることがなかなかできなかったんですが、スカ・バンドでステージに立って、“自分を表現するのって、こんなに楽しいことなんだ”っていうことを知ったんです。きっと、その時の思いがずっと心のどこかに残っていたんでしょうね。それで歌をやろうって思ったんだと思います。

 デビューからちょうど1年を迎えますが、デビュー前と後で、考え方や気持ちに変化はありますか?

hinaco:う〜ん、本質的なところは何も変わっていないです。しっかりしようっていう責任感は強くなってきているんですけど、人間的な意味では何も変わっていないですよ。

 プロデューサーとして一緒に制作をされているイワツボコーダイさんとは、年齢も近いですよね? 意見がぶつかったりすることなどはありませんか?

hinaco:意見がぶつかることは、しょっちゅうです! 「ここはこのメロがいい!」とか「いや、これはダメだ!」とか(笑)。でも、今作(「帰り道ダイアリー」)に関しては、いつもよりダメ出しも少なかったし、そんなにぶつかることもなかったので、どちらかと言うとスムーズに進んだと思います。

 デビュー曲の「泣き顔スマイル」もドラマ主題歌で、その時は台本を読み込んで制作したとのことですが、今回はどのように進めたんですか?

hinaco:今回も『家族法廷』の台本を読んでつくりました。ドラマのテーマに“絆”や“家族”っていうのがあったので、曲もそれに合わせて“絆”をテーマに。ただ、モチーフは“同棲しているカップル”です。同棲していて、恋人が当たり前のように家で待っていてくれたり、ご飯が食べられたり、あったかいお風呂に入れたり…そういう当たり前のことが、実は1番幸せなんだよねっていうことを言いたくて書きました。

 主題歌のオファーをもらった時は、どんな気持ちでしたか?

hinaco:単純にうれしかったです。人生で主題歌を歌わせてもらえる機会なんて、そんなに何度もあることじゃないと思うんですけど、またこうやってお話をいただけて、すごくうれしかったです。

 ドラマを観て曲を聴くとまた印象が違うと思うんですが、hinacoさん自身の中で曲の捉え方に変化はありましたか?

hinaco:曲を書いた時点では、歌詞の♪ここで泣いて ここで笑って♪の“ここ”っていうのは、今自分が東京に住んでいることもあって“東京”をイメージしていたんです。でも、ドラマを観て、家族のことを考えたり、3月の震災があったことで、ミュージック・ビデオを撮影したり、ライヴをさせてもらったりと、地元(福島・会津若松)に帰る機会が多くて。それからすごく変わりましたね。“ここ”っていうのは東京だけじゃなくて、自分が生まれ育った土地、会津若松でもあるんだな、と。本当に、私自身がここで笑って、ここで泣いて育ったんだなっていう思いが芽生えました。

 「帰り道ダイアリー」のミュージック・ビデオは、実家に帰りたくなるようなあたたかい作品ですよね。

hinaco:まさか自分のミュージック・ビデオを地元で撮影することになるなんて夢にも思っていなかったので、すごく不思議でしたね。“頑張ったな、私。ここまできたぞ!”って思いました(笑)。

 (笑)。ちょっと襟を正すような感覚?

hinaco:本当にそうですね。撮影の時に、地元のみなさんに「会津若松の出身なんです」って話したんですが、みなさんすごく親近感をもって応援してくださるんですよ。それを聞いてもっともっと頑張ろうって思いましたし、もっともっと会津若松っていう土地を広められたらなって思いました。正直なところ、住んでいた頃は、“つまらない街だな”って思っていたんです。夜8時になったらお店はシャッターが閉まっちゃうし、遊びに行くところもないし…。東京っていう街が魅力的に見えて仕方がなかったんですが、今回改めて会津若松を観てまわって、“こんなに良いところがあったんだ!”って地元の良さを実感することができました。

 カップリングの「雨あがり」は、爽やかで夏っぽい楽曲です。この曲はどのようにして制作されたんですか?

hinaco:「帰り道ダイアリー」ができあがって、カップリングをどうしようかなと考えた時に、アップ・テンポの曲がいいなと思い、“初夏”をテーマにつくりました。梅雨が明けて、“これから夏がくる!”っていうワクワク感がすごく好きなので、そんな気持ちになれるような曲がいいなぁと思いながら。歌詞のイメージはドラマの『ROOKIES』の土手です(笑)。みんなが悩んで、“くそーっ!”ってあきらめかけるんだけど、でも明日はある…みたいな。“よし!”って立ち上がる感じのイメージですね。

 読者の中にも、いろんなことに悩んでいる人がいると思うので、きっと前向きな気持ちになれると思います。

hinaco:そうなれたらいいな。自分自身もそうなんですけど、落ち込んでいる時って、上から手をひっぱられて「立ちなよ」って言われても立てないんですよね。だから私は、落ち込んでいる人がいたら一緒にしゃがんでる。無理に立たせるんじゃなくて、きっかけを待つっていうか、「大丈夫だよ」って言ってあげるような曲を書けたらいいなと思っているので、「雨あがり」が聴いてくれた人にとって、そういう曲になってくれたらうれしいです。

 もう1曲のカップリングは、「泣き顔スマイル」のアンプラグド・ヴァージョン。ピアノ・アレンジで改めて歌った感想を教えてください。

hinaco:レコーディングが震災の数日後だったこともあって、改めて歌詞を読み直した時に、すごく今の状況に合っているなと思いました。私自身、地元が被災していることもあって、いろいろリンクする気持ちがあったので、より感情を込めて歌うことができました。レコーディングも一発でスッと終わりましたし。

 ピアノの弾き語りに挑戦っていうのはいかがですか?

hinaco:したいですね! 実は練習しているんですけど、なかなかお披露目できるレベルにはなっておらず…。いつかぜひ、やってみたいです。

 楽しみにしています! では最後に、読者にメッセージをお願いします。

hinaco:「帰り道ダイアリー」は、“普段の生活のなんでもない1コマが1番の幸せだ”っていうことを歌っています。自分自身が帰り道でこの曲をつくったということもありますが、みなさんもぜひぜひ帰り道で聴いてみてください!


INTERVIEW:Ai Kishino


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ジョナサン・ウォン http://www.beatfreak.jp/interview/23448/ http://www.beatfreak.jp/interview/23448/#comments Tue, 14 Jun 2011 05:14:50 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=23448 「君は薔薇より美しい」で待望の日本デビュー! ‘79年に大ヒットした名曲を大胆に、そしてさわやかにカヴァー!!]]> 01_JonathanWong_610350

‘09年に香港でデビューし、あらゆる新人賞を総ナメにしたジョナサン・ウォンが、6月15日にリリースされる「君は薔薇より美しい」「で待望の日本デビュー! ‘79年に大ヒットした名曲を大胆に、そしてさわやかにカヴァー!!


 どんな音楽を聴いて育ったんですか?

ジョナサン・ウォン:お父さんもお母さんも音楽好きで、家にはいつも音楽が流れていました。広東ポップやイギリスのロック…ザ・ビートルズ、クイーン、ローリングストーンズとか。あとは時々、クラシックも流れていたので、自然とそういった音楽が耳に入ってきていました。

 高校時代アメリカに留学したそうですが、これは音楽の勉強のため?

ジョナサン・ウォン:いえ、特に音楽のためというわけではなく、両親の“いい大学に進んでほしい”という願いからです。この辺は日本も同じだと思いますけど(笑)。それで15歳の時にアメリカのボーディングスクール(寄宿制学校)に入って、そこでいろんな国籍の友達がたくさんできました。学校生活を彼らと一緒に過ごすうちに影響を受けて、演劇やダンス、そして音楽に興味を持ちはじめて真剣にやるようになったんです。

 ‘09年には香港でデビューして、多くの新人賞を獲得しましたが、自分のどんな努力が実を結んだと思いますか?

ジョナサン・ウォン:自分の頑張りもそうですけど、何よりも力になったのが、身近にいる友達の応援やファンの方の応援です。それと、自分はラッキーだったなというのも感じます。

 昨年5月、セカンド・アルバムをリリースした時に、日本デビューを発表しましたが、日本デビューは目標のひとつだったんですか?

ジョナサン・ウォン:もちろん。でも、こんなに早く日本でデビューできるとは思っていませんでした。香港でデビューしたばかりの時は、次に進出するのは台湾か中国の南…もっと香港に近い地域だと思っていましたから。でも、日本デビューのお話をいただいて、チャレンジするなら少しでも早い方がいいだろうという気持ちと、せっかくいただいたチャンスを無駄にしたくないという思いから決心しました。

 日本の印象はどうですか?

ジョナサン・ウォン:日本に来たのは震災の後で、まだそれほど日が経っていないんですけど、最初に感じたのは“日本人は強い人たちだな”と。僕は香港で、あの地震の映像を見たんですけど、あれから何ヵ月も経っていないのに、みなさん普段通りの生活をしていて。本当にすごいなと思いました。

 生活習慣や食事の面などでは、どうですか?

ジョナサン・ウォン:日本に来る前に香港で日本料理を食べたり、習慣について少し勉強していたんですけど、実際に生活してみると“玄関で靴を脱ぐ”っていうのがいまだに慣れません(笑)。それと食事で驚いたのが、ラーメンを食べる時に“ズルズルッ”って音を立てるところですね。香港では、いい顔をされないので。だから、みなさんも香港に行った時には気をつけてください(笑)。

 日本デビュー曲「君は薔薇より美しい」は、日本で30年以上前に大ヒットした楽曲ですが、そのことはご存知でしたか?

ジョナサン・ウォン:最初はそのことを知らなくて、曲を受け取った後に聞きました。それでオリジナルを映像で見せていただいて、その歌い方や曲の素晴らしさに衝撃を受けたんです。それまで“日本デビュー”ということに対しては、それほどプレッシャーを感じてはいなかったんですが、“デビューでこの歌を歌わせていただく”ということにプレッシャーを感じてしまいました。

 歌詞の意味を理解するのは難しい?

ジョナサン・ウォン:日本語の勉強は、日本デビューが決まってから毎日勉強しているんですが、日本語は難しいです。この歌詞も、先生と一緒に勉強しながら1文ずつ理解していきました。これはすごく大事なことで、意味をわからないで歌っていても、本当の意味で“歌っている”とは言えないと思うんです。歌詞の意味を理解してこそ、本当に歌えるというか。だから、早く日本語をペラペラにしゃべれるようになりたいです。

 歌う上では、どんなところを重視しましたか?

ジョナサン・ウォン:この曲に限ったことではないんですが、歌を歌う上で大事なのは“楽しむこと”だと思っています。バラードや悲しい歌でも。お客さんには、僕の歌う姿が見えます。その時、歌っている僕が楽しそうにしていないと、聴いているみなさんも楽しくないと思います。だから僕は歌を歌う時、お客さんも自分も楽しむことを一番重視しています。

 香港時代はバラードやR&Bが多く、ポップスはあまり歌っていませんでしたが、今回、歌ってみてどうでしたか?

ジョナサン・ウォン:僕はまだ新人なので、勉強することがたくさんあります。だから、いろんなジャンルの音楽に挑戦するのはいいことだと思っています。この曲は香港にはあまりないタイプの曲で、すごく新鮮でした。先日、日本でデビュー・コンベンションをやらせていただいたんですが、それ見た香港のマネージャーからは“今日のコンベンションは今までで一番のパフォーマンスだった。このスタイルはあなたに合っている”と言ってもらいました。

 ミュージック・ビデオも撮影していますが、香港と日本とで、撮影の仕方などにちがいはありましたか?

ジョナサン・ウォン:全然ちがいますね。この曲のミュージック・ビデオを撮る時、台本のようなものがありましたが、香港だとそういうのは一切ありません。ディレクターやプロデューサーと一緒にセットを見て、その場で決めてほとんどアドリブのような感じで撮影しますから。だから、日本はすごくキッチリしているなと感じました。それはミュージック・ビデオの撮影だけでなく、曲のプロモーションにしても。たとえば、日本ではひとつの曲に対して、服やスタイリング、曲づくりなど、数ヵ月の時間をかけますが、香港では2週間くらいです。

 カップリングの「僕がいる」は、温かさを感じさせるバラードですが、この曲を最初に聴いた時の印象は?

ジョナサン・ウォン:最初にデモを聴いた時、佐伯(youthk)さんの声が入っていたんですけど、僕の声に似ているなと思いました(笑)。でも、そのおかげで、曲の感じをすごくつかみやすかったです。ただ、今までの僕の曲とはかなりちがいますね。香港時代の曲は3分くらいの曲がほとんどで、長くても4分くらい。この曲は5分ありますから。だから、そういう意味では、チャレンジの曲でしたね。

 この楽曲のどんな部分が気にいっていますか?

ジョナサン・ウォン:ブリッジの部分です。メロディとピッチが複雑で、最初はどう歌えばいいのか全然わからなかったんですが、歌い方をつかんでからは一番好きなパートになりました。

 この楽曲では、包容力のある男性が描かれていますが、どんなところに共感しましたか?

ジョナサン・ウォン:僕も、この男性のようなタイプなので、共感するところは多いです(笑)。タイトルでもある“僕がいる”っていうのは、本当にずっと側にいることじゃなくて、“心が一緒にいること”だと思っています。相手の側にいることも大事ですが、本当に大事なことは相手をいつも思う心。心と心でつながっていることだと思います。

 最後に、理想のアーティスト像を教えてください。

ジョナサン・ウォン:“愛を伝える”アーティストになりたいです。人は時々、激しい怒りに包まれたり、感情的に悪い方向に向かってしまうことがあると思うんです。でも、愛に包まれていれば、そういう感情は薄れると思うので、世界を愛で満たしたいです。バラードやラヴ・ソング、ダンス・ミュージックなど、いろいろな形で愛を伝えていきたいと思います。これから、みなさんが幸せになれるような曲をたくさん歌っていきたいと思っているので、応援よろしくお願いします。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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