beat freak|エイベックスの無料音楽情報「ビートフリーク」 » と http://www.beatfreak.jp beat freak|エイベックスの無料音楽情報「ビートフリーク」 Fri, 15 Jul 2011 08:00:47 +0000 http://wordpress.org/?v=2.8.6 ja hourly 1 Do As Infinity http://www.beatfreak.jp/interview/20893/ http://www.beatfreak.jp/interview/20893/#comments Wed, 12 Jan 2011 03:00:28 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=20893 『EIGHT』が1月19日にリリース! Do As Infinity史上最高にスタイリッシュでポップなアルバムが完成!!]]> 01_DoAsInfinity_610350
L to R:伴都美子、大渡亮

Do As Infinityが約1年半ぶりに放つニュー・アルバム『EIGHT』が1月19日にリリース! Do As Infinity史上最高にスタイリッシュでポップなアルバムが完成!!


 今作は、Do As Infinityにとって、どんな作品に仕上がりましたか?

大渡亮:前作の『ETERNAL FLAME』は、ちょっとシリアスなサウンドになっていたで、今回はもうちょっと乾いた感じの、ラフな、等身大の自分たちを見せられるアルバムになったんじゃないかなと。より、伴ちゃんや僕が見える作品になっていると思います。

伴都美子:亮くんも言ったように、前回は割と重々しい感じの雰囲気があったので、今回はとにかく明るい雰囲気にしたいっていうのは、制作陣みんな意識していたと思います。

 今作はポップ色の強い作品だなという印象を受けたんですが、あえて意識した部分なんですね。

大渡亮:明るいのをつくろうよっていうのは、シングルをつくっている段階から話をしていて。「Everything will be all right」が一番最初にできた曲だったんですけど、やっぱりシングルの延長線上にアルバムがある感じなので。

 そうすると、今作のコンセプトやテーマは「Everything will be all right」が収録されている『∞2』で固まっていったんですか?

大渡亮:大筋はその頃かな。この曲以外に、どういう感じの曲があれば、さっき言ったようなダイレクトな作品になるのかなっていうのを考えて。だから“明るさ”っていうのは、今作を制作する上でひとつのキーワードでしたね。

 “明るさ”以外に重視したものはありましたか?

大渡亮:ディレクターとよく話したのは、ライヴ後半にやるような元気のいい曲を入れたいなってことで。今はまだライヴをやっても、再結成前の曲に頼っている部分があるので、そういう現状を打破したいなという思いがあって、その辺はすごく話し合いました。

 アルバム全体の流れとして、ライヴを聴くような雰囲気を感じましたが、曲順もその辺を意識して?

大渡亮:そうですね。やっぱり人間の集中力なんて、もっても30分なんですよ。

伴都美子:だいぶ短くない、それ(笑)?

大渡亮:そんなもんだって、伴ちゃん(笑)。だからその30分の集中力をいかに持続させるかっていうのが、曲順のテーマだと思うんですよ、僕は。“いいな”って感じるアルバムって、やっぱりどこか並びにマジックがあって。僕がそれをできるかわかんないんですけど、キーの問題とか、リズムの問題をすごく分析して、ダイナミズムを考えるんです。この曲はこのキーで終わってるから、次はこのキーではじまると滑らかだなとか、この曲で1回テンポが落ちるからしばらく平らでいって、その後徐々に上げていこうとか。そういう意見を僕の方から結構出したので、結果としてライヴのようなダイナミズムを感じるのかもしれないです。

 タイトルの“EIGHT”は、“8枚目”ということになぞらえてだと思うんですが、すんなり出てきたタイトルですか?

伴都美子:割と最初の頃から、やっぱこのタイトルじゃないっていう提案があって。私たちのアルバムって、1枚目からしりとりになっているんですけど、7枚目が“E”で終わっていて、すんなりと“EIGHT”につながる偶然というか、運命の巡り合わせというか。そんなこと滅多にないことだし、わかりやすいし、そこを優先してこのタイトルにしました。

 アップテンポな曲からスローな曲まで幅が広いんですが、歌う際に特に意識したことは?

伴都美子:体に入ってくるまでに時間がかかる曲もあったんですけど、なるべく先入観や苦手意識を持たないようにして歌ったように思います。あとはテンポだけでなく、歌い方が力強い曲や柔らかい曲など、それこそ幅が広かったので、それぞれの曲に合う歌い回しを意識しました。ここ最近は、特に力強く歌うことに慣れていたので。

 「Hand in Hand」には、亮さんもヴォーカルで参加していますね。

大渡亮:曲がもともとツイン・ヴォーカルというか、ちがうヴォーカリストが出てくるような曲だったし、ディレクターが僕の歌をもっとフィーチャーしたいと前から言っていて、ようやくそういう曲がきたので、ちょっとやってみようかみたいな感じになって。キーが合わないのを無理に歌うのは音楽的によくないんですけど、絶妙な転調をしてキーもハマっていたし、ここでヒゲが出てきてもありかな、みたいな(笑)。

 亮さんは、ミサイルイノベーションでも歌っていますが、Do As Infinityで歌うのと感覚は別?

大渡亮:ギターを弾きながら歌うっていうことでは同じだし、昔よりも歌うことは自分にとって自然なものになってきているので、あまり深くは考えていないかな。曲に合っていて、自分の声が効果的に使えるんであれば、これからもあっていいんじゃないかと思います。

 サウンド面で特に意識したポイントはどんなところですか?

大渡亮:自分の原点に立ち返りたいと思って、メインで弾くディストーション・ギターのアンプをマーシャルに替えたんですよ。『ETERNAL FLAME』ではディーゼルのアンプを使っていたんですけど、「1/100」を録ったあたりから、やっぱりマーシャルに戻りたいなと思って。今回、ディーゼルを使った曲も入っているんですけど、途中で機材を変えて、原点回帰のアプローチというか、“やっぱり自分はこうだ!”って感じるところがあって。機材を替えて構築していったっていうのは、今回のアルバムのサウンド面において、でかいと思いますね。

 「ワンダフルライフ」は、作曲を亮さんが行なって、詞を2人で書いていますが、どんなところから生まれたんですか?

大渡亮:アルバムのDVDの特典映像に、去年の春先にやったツアーをまとめたドキュメントを入れようという話が出て。それに合ったテーマ曲をツアー中に制作することになったんです。それでアコギを使ってホテルの部屋でちょこちょこ進めていたんですけど、もともとのテーマにあう感じじゃなくて。ただ、アルバムには、こういう8ビートのフォーキーなサウンドがほしいなと思っていたので、アルバムの曲として提案したら“いいね”ってなって収録することになったんです。曲をつくりながらアルバムのことが頭のどこかにあって、足りない曲を自然につくっちゃったんでしょうね。

 詞はあとからのせたんですか?

大渡亮:そうですね。このアルバムは全部、曲先でやっています。この「ワンダフルライフ」に関しては、“スタンド・バイ・ミー”みたいに“電車の線路を歩いて旅をするような物語”を書いてほしいと言われて。ちょうどツアーの道程とリンクしそうだったので、歌詞のテイストとして車窓から見えた景色とか、その移動した先に待っているみんなのこととかを考えて、着地点が見えてきたので、そこから書いていきました。まずワンコーラスぐらいを僕の方で書いて、その次のストーリーを伴ちゃんに書いてもらうっていうのをメールで何度もやり取りして。こういう書き方ははじめてだったんですけど、意外とよかったですね。

伴都美子:亮くんの曲に言葉をのせていくっていうのも、今までありそうでなかったことで。私が最初に書いた歌詞はめちゃめちゃ暗くて(笑)、もうちょっと明るくしようとか、ここはこうした方がいいとか、ディスカッションを重ねて形にしていきました。

 DVDには、ツアーのドキュメント映像が収録されているんですが、見どころは?

大渡亮:全部で22本やったんですけど、毎回アンコールの時に僕がハンディカメラを持って、お客さんを映したり、伴ちゃんを映したりしていて、その映像もふんだんに使われています。もう半年くらい経つんですけど、こんなことやったなとか、こんなとこ行ったなとか、自分たち自身、振り返って楽しい、いい作品に仕上がったと思います。

伴都美子:ステージの裏側を知らない人が見ても、楽しそうだなとか、Do As Infinityってこんな人たちなんだっていうのがわかると思います。

 2人の素顔が感じられると。

大渡亮:そうですね。カメラがかなり密着で。密着って撮る方も、撮られる方も大変なんですよ。それがこういう形になったと思うと、やった甲斐があったなと。

伴都美子:“今日もまたカメラいる…”って思うことも正直あったんですけど(笑)。

大渡亮:基本的に俺も伴ちゃんも撮られるのが苦手なタイプなんでね(笑)。だから、そういう意味でも貴重な映像だと思います。

 4月からは、このアルバムを引っさげてのツアーが決定しましたが。

大渡亮:前回は『ETERNAL FLAME』の曲が荘厳すぎて、ライヴのレパートリーに組み込みづらかったんですよ。だけど、今回はライヴに組み込むのをイメージしてつくった曲がたくさんあるので、積極的にレパートリーに入れたいなと今から考えています。だから、今作を聴いてから来ると、より楽しめることまちがいなしです。もちろん旧譜で外せない曲もあるんですけど、軸はこのアルバムでつくれそうな感じで、今からワクワクしています。ぜひ、遊びにきてください。

伴都美子:今回は土日のライヴハウスっていうのも予定されていて、お客さんと近い距離でギシギシになって、楽しいツアーにしたいなと思います。2010年はライヴをいっぱいできて、楽しい1年だったので、2011年もよりよい音楽を届けられるように頑張っていきます。


INTERVIEW:Shinji Takemura


02_AVCD-38139B_130
●ALBUM+DVD
01.19 On Sale
『EIGHT』
Do As Infinity
AVCD-38139/B
¥3,990(tax in)

03_AVCD-38140_130
●ALBUM
01.19 On Sale
『EIGHT』
Do As Infinity
AVCD-38140
¥3,059(tax in)

]]>
http://www.beatfreak.jp/interview/20893/feed/ 0
TRICERATOPS http://www.beatfreak.jp/interview/20883/ http://www.beatfreak.jp/interview/20883/#comments Fri, 07 Jan 2011 03:00:32 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=20883 『WE ARE ONE -CERTIFICATE-』を12月29日にリリース! “僕らはひとつ”というメッセージを“証明”する作品が完成!!]]> 01_TRICERATOPS_610350
L to R:Sho Wada(vo,g), Yoshifumi Yoshida(dr), Koji Hayashi(b)

“踊れるロック”を提唱する3ピース・ロック・バンドTRICERATOPSが、ジャンルの垣根を越えたアーティストたちとのコラボ曲を収録したミニ・アルバム『WE ARE ONE -CERTIFICATE-』を12月29日にリリース! “僕らはひとつ”というメッセージを“証明”する作品が完成!!


 今作のミニ・アルバムは、TRICERATOPSにとって、どんな位置づけの作品になりましたか?

和田唱:もともと僕ら自身、さまざまなタイプの音楽を愛しているので、タイプのバラバラな方たちと4曲もコラボレーションできたこのミニ・アルバムは“自慢したい度”がすごく高い作品です(笑)。それと同時に、バンドの可能性を高めてくれた作品でもあると感じています。

 今作のタイトルは、前作の『WE ARE ONE(僕らはひとつ)』というタイトルに“CERTIFICATE(証明書)”というサブタイトルが付けられていて、コラボ曲を中心に収められた今作にピッタリなタイトルだなと感じました。

和田唱:まさに“僕らはひとつ”を証明できたひとつの形だと思ったので、すんなりと出てきました。まぁ、“証明書”という単語は辞書で調べたんですけど(笑)。

 「WE ARE ONE」は、もともとHOME MADE 家族との共演をイメージして書かれたそうですが、となると「WE ARE ONE -Fickle Remix-」の方がオリジナルなんでしょうか?

和田唱:HOME MADE 家族との共演をイメージしていたけど、もともと僕ら3人の「WE ARE ONE」を彼らに渡して、それを料理してもらうつもりだったので、「WE ARE ONE -Fickle Remix-」のようなヴァージョンは、僕らの頭の中にはありませんでした。だから、「WE ARE ONE」のTRICERATOPSヴァージョンは、いわゆる素の状態なので、こっち(TRICERATOPSヴァージョン)の方がオリジナルと言えるのかな。

 「WE ARE ONE -Fickle Remix-」の制作は、どのように進めていったんですか?

和田唱:新たにMICRO君が加えてくれた歌詞やKURO君が書いたラップは、彼らと何度もメールや電話で話す中で、彼らがイメージをふくらませてつくってくれました。僕らのヴァージョンが完成する前から、彼らには歌詞を書き直すたびに送ってました(笑)。トラックもイメージ以上のものができ上がって、すごくうれしいです。

 楽曲制作を一緒にしてみての感想は?

和田唱:とにかく彼らとの作業は笑いが絶えません。僕らの相性は、すごくいいと我ながら思ってます(笑)。もっと大事な部分で言うと、彼らは絶対妥協しない、音楽に超真面目な人たちで、素晴らしいと思います。

 レコーディング作業や楽曲制作を進めていく上で、なにか思い出に残っていることはありますか?

和田唱:MICRO君とKURO君が2人とも名前に“クロ”が付くので、「じゃあ、全員“クロ”が付く名前を考えよう!」って考えたり。くだらな過ぎるので全部は言いませんが、そんなことばっかりやってました(笑)。

 今作の曲順に関して、特に意識したことはありあますか?

和田唱:まずは若手の(菅原)卓郎くんにカマしてもらって、次にMayちゃんが出てきてパッと華を添えてもらい、いよいよ大御所のフミヤさん登場! みたいな(笑)。で、最後に今回の重要なテーマをHOME MADE家族とともに歌って締めくくると。今回はそういう曲の流れがあったので、ひとつの作品としてベストな曲順にしました。

 前作『WE ARE ONE』の黄色一色のジャケットもインパクトが強かったんですが、続く今作は緑一色のジャケット。一色で統一するというジャケット・イメージは最初から持っていたんですか?

和田唱:これはもう完全にパッとした思いつきです(笑)。でも、直感がすべてなんで、大事にしています。

 今作には、どんな思いを込めていますか?

和田唱:“音楽のジャンルだけでなく、人と人ってそんなにちがわない、一見ちがう人間同士のように感じても、仲良くなれるんじゃないか?”って事を確かめてみたかったし、現に僕たちは全行程をとても楽しみました。この作品を通して“みんなひとつなんだよ”っていうメッセージを伝えることができたら最高です。

 ’11年3月24日・25日には、赤坂BLITZで『DINOSAUR ROCKN’ ROLL』のvol.5が約2年半ぶりに開催されますね。

和田唱:今のところ、僕ら主催の唯一のイベントでもあるし、他のバンドやアーティストとの交流を深める大事な場で、いつか大きな会場でできるようになるのが夢です。なんたって、タイトルがタイトルですから(笑)。まだ、だいぶ先のことなんで、具体的な構想はないんですけど、2日間とも大幅にセットリストを変える予定です。

 ‘11年はどんな年にしたいですか?

和田唱:僕個人としては、とにかく“いい曲をつくる”。それがすべてです。これからも妥協せずに、自分の信じた音楽をつくっていくので、みなさんもついてきてください!


INTERVIEW:Shinji Takemura


02_NFCD-27298_130
●MINI ALBUM
12.29 On Sale
『WE ARE ONE -CERTIFICATE-』
TRICERATOPS
NFCD-27298
¥1,500(tax in)

]]>
http://www.beatfreak.jp/interview/20883/feed/ 0
東京女子流 http://www.beatfreak.jp/interview/19789/ http://www.beatfreak.jp/interview/19789/#comments Wed, 20 Oct 2010 03:01:24 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=19789 「ヒマワリと星屑 / きっと 忘れない、、、」を10月6日にリリース! 今までにない大人っぽい雰囲気をまとい、彼女たちの新たな一面をみせる作品について直撃!!]]> 01_TokyoGirlsStyle_610350
L to R:Ayano Konishi, Miyu Yamabe, HItomi Arai, Yuri Nakae, Mei Shyoji

‘10年元旦に結成された女の子5人によるダンス&ヴォーカル・グループ、東京女子流が、初の両A面シングル「ヒマワリと星屑 / きっと 忘れない、、、」を10月6日にリリース! 今までにない大人っぽい雰囲気をまとい、彼女たちの新たな一面をみせる作品について直撃!!


 今年の元旦に東京女子流が誕生して10ヵ月近く経ったけど、メンバー同士の結束も固くなりました?

中江友梨:めい(庄司芽生)は最初に会った時、すごく大人しくて。話しかけてもあんまり答えてくれないくらい照れ屋さんで大丈夫かなと思った(笑)。

庄司芽生:私、人見知りなんです…。

中江友梨:でも、一緒にいるようになって打ち解けたら、すごくよく笑うし、たまにはっちゃけるし。明るい感じのよく笑う女の子でした。

 他には?

中江友梨:めいもだけど、みゆ(山邊未夢)も変わったよね。

新井ひとみ:みゆとは、東京女子流に入る前から知り合いだったんですけど、みんなで最初に集まった時、すごくカッコいい服装をしていて驚いたんです。

庄司芽生:だけど、ずっと一緒にいると、たまに天然なところがあるのもわかって(笑)。

中江友梨:私はあーちゃん(小西彩乃)のことを前から知っていたんですけど、ダンスも上手くて、ちょっと憧れの存在だったんです。でも、こうしてずっと一緒にいると、バリバリの関西人なんですごく面白いし、親しみやすい人でした。

 メンバーのいいところ、すごいなって思うところはどんなところ?

山邊未夢:ひとみが、すごいところは、いけないことはしっかりと注意できるところ。人に注意するのって勇気がいるじゃないですか。嫌われちゃったり、怒らせちゃったらどうしようとか思って。でも、ひとみはいけないことはいけないってちゃんと言えるのがすごいなと思います。

小西彩乃:みゆは、一緒にいると心が和むというか。普段はしっかりしてるんだけど、ちょっと不思議ちゃんで、そういう雰囲気は誰も持っていないからいいなって思う。

庄司芽生:あーちゃんは歌が上手くて、みんなを引っ張っていってくれるのがすごいです。ちょっと場の空気が重くなっても、盛り上げて明るくしてくれるし。ライヴのMCの時とかも、みんなに話を振ってくれます。

中江友梨:めいは、ダンスがすごく上手で。私たちがわかなかったりすると教えてくれるんですけど、すごくわかりやすいんですよ。

新井ひとみ:ゆりちゃん(中江友梨)は、臆することなく誰にでも話しかけるところ。あと、みんなが食べられないものとかを食べてくれる。

中江友梨:それって、関係なくない(笑)?

新井ひとみ:え、そうかな。でも、ひとみはそれ、すごいと思うよ(笑)。

 10月6日には、みなさんにとって4枚目のシングル「ヒマワリと星屑 / きっと 忘れない、、、」がリリースされますが、「ヒマワリと星屑」は、今までよりもちょっと大人っぽい感じの曲ですね。

小西彩乃:最初に聴いた時に、難しい曲だなと思って、どういう風に歌えばいいんだろうって結構考えました。今までの曲も、ちゃんと歌えるようになるまで何回も聴いたけど、この曲はそれ以上に聴かないと歌えないなって。最後の揺らすところだったり、きれいに終わらせるところの強弱が難しくて。

 そういう時は、みんなで相談するの?

中江友梨:みんなで相談するというよりは、ディレクターさんに直接「ここどういう風に歌えばいいんですか?」って聞くことが多いですね。

小西彩乃:相談じゃないんですけど、レコーディングが最初に終わった人が、あとの人にどういう風だったかを伝えます。「こういうこと注意されたから気をつけてね」とか。

 レコーディングの順番はいつも決まってる?

山邊未夢:みゆは一番最後です。いつも。

小西彩乃:だいたい、ひとみとあーちゃんが最初の方で。

中江友梨:次に私かめい。で、みゆが最後みたいな感じです。

庄司芽生:たぶん、電車の時間の関係でそういう順番になっているんだと思います。

マネージャー:レコーディングのために、新幹線などで東京のスタジオに来ているので、帰る電車の時間が決まっていたりするんですよ(笑)。

 今作はダンスもすごくカッコいいけど、覚えるのは大変だった?

新井ひとみ:はじめての要素が多くて難しかったんですけど、でも1日で覚えました。今までの曲も、振り付けはだいたい1日で覚えることが多いです。

小西彩乃:この曲は5人でのチームワークというか。みんなでやるパートがあって、そういうのは今までなかったんです。あと、ロック系の振りっていうのもはじめてで、最初は難しかったです。

庄司芽生:でも今は踊っていて、すごく楽しいです。みんなで輪になって手を叩くとこととか、顔を見合わせて笑ったり。

小西彩乃:ライヴなどでは、ひとみがその時観客席に背を向ける位置なんですけど、いろんな表情をしてるんですよ。「今のところ失敗しちゃった〜」みたいな感じで。でも、顔だけしか動かせないからそれが面白くて。あとたまにわざと変顔して笑わせようとしたりするし(笑)。

 マイクスタンドを置いて歌うのもこの曲がはじめてだけど、いつもとちがうなって感じるところはある?

山邊未夢:いつもはマイクを持って、踊りながら歌うんですけど、マイクスタンドだと自分が歌う時は踊らないじゃないですか。だから、その表現を身振り手振りでしなきゃいけないで、それが難しいです。

新井ひとみ:それをどう表現するか、歌詞の意味をちゃんとわかってないとできないから、何回も歌詞を読んで、書かれていることの意味をちゃんと考えました。

庄司芽生:あとは、スタンドだとマイクが動かないから、ちょっと遠くなっちゃったりして、声が上手く入らなかったりするので大変です。

 「きっと 忘れない、、、」は、聴く人を勇気づける力を持った曲で、映画『君が踊る、夏』のイメージソングにもなっていますが、どんなところを意識して歌いましたか?

小西彩乃:レコーディングの前に試写会で映画を見せてもらったんですけど、すごく切ないお話で。映画の内容を思い出しながら歌いました。あと、この曲って場面場面で気持ちがちがうので、歌詞を読んで、そのちがいを理解しながら歌うようにしました。

山邊未夢:映画に出てくる主人公や女の子の切ない気持ちを考えながら、映画の登場人物たちにも届くように歌いました。

 ちなみに、みんなにとって“忘れられない”出来事は?

新井ひとみ:はじめて歌番組(『MUSIC JAPAN』)に出たことと、『a-nation』のステージに立てたこと。

中江友梨:それと夏に、みんなで花火をできたことです。

山邊未夢:私が一番忘れられないのは、『MUSIC JAPAN』の収録の前日にあった事故。自転車に乗って遊んでいたら急にスピードが出ちゃって、ブレーキをかけようとしたんだけど止まらなくて、思いっきり転んだんです。

 『MUSIC JAPAN』はみゆちゃんも出てたけど、大丈夫だったの?

山邊未夢:顔もすり傷だらけで、血が出たし、右手を動かそうとしたらしびれて動かなくて。“明日『MUSIC JAPAN』なのにどうしよう”って思いながら、病院に行ったら「骨折です」って。どうしようと思って泣きながらお医者さんに「明日だけ出てもいいですか」って聞いたら「どうなるかわかりませんよ」って言われたんですけど、「それでも出たいです」って言って。顔の傷はファンデーションで隠したんですけど、骨折したところは痛くて、リハーサルで歌うたびに、泣いてました。メンバーみんなに支えてもらって、今となってはいい想い出です!

 定期ライヴを開催したり、この夏にはたくさんのイベントに参加しましたが、ここが一番変わったなって思うのはどんなところ?

新井ひとみ:最初の頃は、ファンのみなさんのかけ声にビックリしたり、歌っているときの目線もどこを見ればいいのかわからなくて、前の方ばかり見ていたんですけど、今はかけ声にも慣れて、ビックリするどころかうれしいし、客席もいろいろなところを見れるようになりました。

庄司芽生:あとはMCですね。最初の頃は、あらかじめしゃべる内容とか誰が何をしゃべるとか全部決めていて、台本通りって感じだったんですけど、今は、だいたいのテーマだけ決めて、アドリブでしゃべれるようになったので、そこが成長したなって思います。

中江友梨:アンケートでも「MCが上達した」っていう意見をもらうようになったし、それがすごくうれしいです。最初の頃は本当に決められたことしかしゃべらなかったから、セリフを忘れちゃって「次なんて言うんだっけ?」とかっていうのがあったけど、今はみんな自然にしゃべっているから、すごく安定してきたし、面白くなったと思います。

山邊未夢:あとは、歌の振り付けをお客さんに伝授して、「一緒にやってください」ってあおったり、アピールができるようになりました。

 ちなみに今の目標は?

山邊未夢:私たちのセカンド・シングルで、『はなかっぱ』っていうアニメのエンディングになっている「おんなじキモチ」っていう曲があるんですけど、その振りをお客さんに一緒にやってもらおうとしているんですけど、まだやってくれない人もいて。だから、次のライヴでは、お客さん全員がやってくれるようになるのが目標です。

 みんなが最終的に目指している大きな目標は?

山邊未夢:私たちはアジア進出を目指していて、まずは日本で有名になって、ドーム・ツアーができるようになりたいです。それからタイとか、韓国とか、アジアのいろんな国に行ってみたいです。東京女子流は、これからも5人で力を合わせて、夢や目標に向かって突き進んでいくので、これからも応援よろしくお願いします。

小西彩乃:ファンのみなさん、いつも応援ありがとうございます。「おんなじキモチ」を一緒に踊って、私たちと“おんなじキモチ”になりましょう!


INTERVIEW:Shinji Takemura


02_AVCD-31926B_130
●SINGLE+DVD
10.06 On Sale
「ヒマワリと星屑 / きっと 忘れない、、、」
東京女子流
AVCD-31926/B
¥1,500(tax in)

03_AVCD-31927_130
●SINGLE
10.06 On Sale
「ヒマワリと星屑 / きっと 忘れない、、、」
東京女子流
AVCD-31927
¥1,000(tax in)

04_AVC1-31928B_130
●SINGLE+DVD(mu-moショップ/イベント会場限定盤)
10.06 On Sale
「ヒマワリと星屑 / きっと 忘れない、、、」
東京女子流
AVC1-31928/B
¥1,575(tax in)

]]>
http://www.beatfreak.jp/interview/19789/feed/ 1
Do As Infinity http://www.beatfreak.jp/interview/17777/ http://www.beatfreak.jp/interview/17777/#comments Tue, 14 Sep 2010 15:01:41 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=17777 「JIDAISHIN」をmu-moショップ限定でリリース! セットになっているタオルをみんなで振り回して、 盛り上がれるハイテンション・ナンバー!!]]> 01_DoAsInfinity_610350
L to R:大渡 亮、伴 都美子

Do As Infinityにとって、結成日であり、解散日であり、そして再結成日でもある9月29日に、11周年記念アイテムとしてシングル「JIDAISHIN」をmu-moショップ限定でリリース! セットになっているタオルをみんなで振り回して、
盛り上がれるハイテンション・ナンバー!!


 再結成から間もなく2年を迎えますが、’99年〜’05年までの第一期の活動と比べて、変化したなと感じる部分はありますか?

大渡 亮:3年ぶりに復活して、その間、自分もちがうキャリアで生きてきていたので、最初は「あれ? Do Asってどんな感じだっけ?」みたいなところもあったんですけど、スケジュールがどんどん埋まっていったり、食事をする機会が増えていって、いつの間にかいつもの雰囲気になってましたね。

伴 都美子:正直あまり変わらないことの方が多くて、ありがたいなという気持ちですね。

 再結成後の2年間は、最初の1年がDo Asを改めて再確認する1年、10周年イヤーにあたるこの1年は新しいDo Asを模索する1年という印象を受けました。

大渡 亮:まさにおっしゃる通りで。再結成後は1年半くらいかけてツアーをして、「あぁ、こんな曲あったね」とか、「解散前にこの曲やっていなかったからやろう」とか、5年分の活動をツアーでかなり振り返りましたね。その後「∞2」をリリースしたあたりで、ようやくまた新しいスタートとして作品を制作しているんだなっていう実感が沸いてきた感じです。

 新曲「JIDAISHIN」も、Do As的に新しい曲という印象を受けましたが、最初にデモを聴いた時の感想は?

伴 都美子:Do Asの中でも、ありそうでなかった感じの曲で、カッコいいなと思って、“ぜひ、やりたい!”と思いました。リフとかもすごく印象的だし、ライヴで盛り上がるイメージも同時に浮かびました。

大渡 亮:トリッキーな中に、ちゃんとキャッチーさが同居していて、正直、見事なナンバーだなと。聴いた瞬間に、やってみたくなりましたね。

 すでに『a-nation』で、披露されていますが、お客さんの反応はいかがでしたか?

伴 都美子:みんなにサビのところで「タオルまわして!」ってリクエストしたんですけど、そんなことしたらイヤでも盛り上がりますよね(笑)。

大渡 亮:ドライなことを言っちゃうと、フェスだからみなさん僕たちだけが目当てで来てるわけじゃないじゃないですか。でも、明らかに僕たち目当てじゃないお客さんたちもタオルをまわしてくれていて「作戦成功!」みたいな(笑)。

 タオルをまわすっていうアイデアは、歌詞を最初に読んだ時からイメージとしてあったんですか?

伴 都美子:そういう話でスタッフとの間でも盛り上がっていて(笑)。歌自体は、結構ブレス・ポイントが少なくてハードなんですけど、お客さんの温度感が目に見えて、すごく新鮮でした。“時代針”って造語なんですけど、この“時代の針を自分たちでまわして、つくっていこう!”っていう意志が歌詞にも感じられるので、強さとノリと勢いを大事にして歌いました。

 演奏する上で、意識した部分はありましたか?

大渡 亮:リズム感がちょっと独特なんで、譜面で追いかけようとすると、タイミングが変わる感じをつかむのがちょっと難しいですよ。だから、その三三七拍子的なリズムを暗譜するというか、体に覚えさせるようにして演奏しましたね。

 9月29日にはmu-moショップで、タオルとセットになった11周年記念アイテムとしてリリースされますが、このタオルというのも♪廻せ♪というサビの歌詞から?

大渡 亮:そうですね。『a-nation』の前後で何か出せないかなという話になった時に、この形態でのリリースっていう案が出てきて。最近は、音源を発表するスタイルがCDだけじゃなくて、配信とかいろいろな形に変わってきているんで、Do Asも何か新しいフォームを試してみる必要があるのかなと感じて、今回実験的な意味合いも込めて、こういう形でのリリースになりました。

 作品のリリース以外にも、Do Asのメルマガには、毎週2人からの生のメッセージが載っていたり、様々なことに取り組んでますよね。

大渡 亮:僕はブログとかTwitterとか、今までそういうのをやったことがなかったので、毎回頭を悩ませています(笑)。ただ、今までやったことがなかっただけに、自分の声を発信していくのは、すごく意味のあることだと思うんで、ちゃんと発信していくべきだなと思ってやっています。

 伴さんはTwitterも活用されていますよね。

伴 都美子:あれは思ったことを、ボソッと本当につぶやくだけなんです。

 本作がリリースされる9月29日には、SHIBUYA-AXで11周年を記念したライヴ『Do As Infinity 11th Anniversary LIVE 〜More! Core! Rare! Here!〜』(すでにSOLD OUT!!)が開催されますね。

大渡 亮:再結成からのこの2年間で、結構ライヴをやってきたんで、それと同じ流れっていうのは、たぶん飽きちゃってると思うんですよ。ライヴ・ツアーのMCでも「お約束の流れはやんねぇから」って言っちゃったし(笑)。だから、今回は1日だけの開催だし、本当に普段やらないようなレアな曲をやっていけたらいいなと思っていて。そういうので考えるとファースト・アルバムに収録されていた「Another」とかかな。あくまでも例で、それを本当にやるかどうかわからないですけど、このライヴに来てくれる人たちは、そういう曲をやると喜んでくれるんじゃないかなと思います。

伴 都美子:ライヴで1回もやったことがない曲は、結構あるんで。それを今の私たちでやったら、どうなるのかなっていう楽しみもあるし、お客さんがそれをどう聴いてくれるのかなっていうのも知りたいし。本当にタイトル通りのレアなステージになると思うので、今からすごく楽しみです。

 具体的な内容は、これから詰めていく感じ?

大渡 亮:そうですね。今はまだざっくりと“レアな曲で構成する”っていうだけなんで。ホームページで、リクエストも受け付けたんで、その結果を見ながら考えていく形になると思います。楽しみにしていてください。


INTERVIEW:Shinji Takemura


02_DoAsInifinity_130
★mu-moショップ限定(11th Anniversary Box)
●SINGLE+フェイスタオルA+11th ANNIVERSARY バスタオル
09.29 On Sale
「JIDAISHIN」
Do As Infinity
ANDI-0071
¥5,980(tax in)
※数量限定

03_DoAsInifinity_130
★mu-moショップ限定(Special Box)
●SINGLE+フェイスタオルB
09.29 On Sale
「JIDAISHIN」
Do As Infinity
ANDI-0072
¥1,980(tax in)
※数量限定

]]>
http://www.beatfreak.jp/interview/17777/feed/ 3
土岐麻子 http://www.beatfreak.jp/interview/11535/ http://www.beatfreak.jp/interview/11535/#comments Fri, 21 May 2010 11:38:05 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=11535 『乱反射ガール』を5月26日にリリース!豪華作曲家陣を迎え、土岐麻子の魅力が余すところなく引き出された、バラエティ豊かなアルバムが完成!!]]> 01_TokiAsako_610350

“声のCM女王”土岐麻子が、約1年半ぶりとなる待望のニュー・アルバム『乱反射ガール』を5月26日にリリース!豪華作曲家陣を迎え、土岐麻子の魅力が余すところなく引き出された、バラエティ豊かなアルバムが完成!!


 今作を完成し終えての感想は?

土岐麻子:テーマとしては“アウトドア”を目指して、聴いて内省的になるよりは、“自分を解放する”みたいなイメージで制作をしました。“アウトドア”なんだけど、“プライベート”みたいな。ドライブとか、大勢で聴いてパーッと出かけたりとか、本当の意味でのアウトドアな内容にもなっているんですけど、たとえば、通勤や通学の時間にイヤフォンで聴いても、自分の時間にピッタリきて、なおかつ自分をすごく解放できるようなアルバムになったと思います。

 “夏”や“太陽の光”をイメージさせる作品が多く収録されていますが、“アウトドア”を意識した結果なんですね。

土岐麻子:そうですね。5月リリースということが決まった段階で、“夏のアルバムにしよう”と思って。私自身が夏っていう季節が好きっていうのもありますし、今までオリジナルの作品は、冬のリリースが多かったので、ずっと“夏のアルバム”をつくりたいと思っていたんです。やっぱり季節感を意識することで、作品のカラーも変わるので、“海”や“太陽”、あとは開放的という意味で外に出る“街”という言葉を意識しました。

 “アウトドア”的なものつくろうと思った背景には、昨年リリースされた『VOICE 〜Works Best〜』で、過去の作品を改めて振り返ったことが影響しているんですか?

土岐麻子:それもありますね。自分がどんどん変化していく過程を、『VOICE 〜Works Best〜』をつくった時に、収録されなかった曲も含めて聴き直して、アヴァンギャルドな曲やロックな曲があって、そこに自分の可能性みたいなものを感じたので。だから、今回はサウンド的には、ひと言で言ってしまうと“派手なポップス”にも挑戦してみようと思いましたし。

 そういう意味では、今回たくさんの作曲家の方を迎えていて、バラエティ豊かになっていますよね。

土岐麻子:今回は本当にいろんな曲が集まって。基本的にはずっと一緒に音楽をつくってもらっている川口(大輔)くんと奥田(健介)さんが主軸にありつつ、私の方から声をかけて曲をつくっていただいたり、ストックの中から選ばせていただいたり。あとは、光栄なことに先方の方から「こういう曲はどうですか?」って声をかけていただいて曲が集まりました。

 表題曲の「乱反射ガール」は、どんなところから生まれたんですか?

土岐麻子:この曲は、タイトルが先にあって、そこから制作したんです。川口くんに“乱反射ガール”っていうタイトルで、その言葉がサビにくるような曲をつくってくださいってお願いして。今までそういうつくり方をした曲ってなくて、“乱反射ガール”っていうすごく漠然とした言葉から、“川口くんはどんな印象を受けるのかな?”って楽しみしていたら、イメージにピッタリの曲を書いてくれましたね。

 今までにない曲のつくり方をしようと思ったきっかけは、どんなことだったんですか?

土岐麻子:いつも衣装を貸していただいているYuge(ユージュ)というファッション・ブランドのデザイナーさんに、私が作品をつくる時のモチベーションとなっているルーツがすごく似ている人がいて。弓削さんという方なんですが、今作のアート・ディレクションも手がけていただいていて。以前から“ヴィジュアルと音で何かできたらいいね”っていう話をしていたんですが、去年のユージュの春夏コレクションの時に“乱反射”というテーマでキャッチコピーを考えてほしいと言われて。その“乱反射”っていうのは、「今いろんな情報があふれている中で、それを自分なりに受け止めて、受け止めるだけじゃなくて、そこから乱反射をさせるように、自分からいろんなことを発信する強くて個性のある女性像をイメージしている」っていう説明を受けて、今作のジャケットの背表紙にある“解き放て、乱反射ガール”という言葉を考えたんです。その時は、その言葉から曲をつくることまでは考えていなかったんですけど、段々と“乱反射ガール”っていう言葉自体がいいなと思えてきて。過去を後悔したり、未来に不安を持って、今を見失いがちになってしまうと、過去も浮かばれないし、未来もない。本当に当たり前のことなんですけど、今この一瞬を光のように輝かせて生きている人って素敵だなと思うし、そういう女性に会うと憧れるので、“乱反射ガール”っていう言葉がすごく大切なキーワードになって。音楽も3分とか5分とか、一瞬のものなので、その一瞬の間に光ってほしい、光輝く生き方を目指して、今を大切にする気持ちになってくれたらいいなっていうところから、“乱反射ガール”という言葉を軸に曲をつくろうと思ったんです。

 「鎌倉」は、森山直太朗さんが作曲されていますね。

土岐麻子:直太朗くんとお食事をしている時に、「前につくった曲で歌詞もあるんだけど、土岐さんみたいな声がすごくピッタリくるなと思って、まだ発表していない曲があるんだけど」ってお話を聞かされて、「1度、聴かせてください」って話になったんです。それで届いた曲が、この「鎌倉」だったんですけど、ちょうど去年の夏の終わり頃で、その夏って私が唯一遊びに出かけた場所が“鎌倉”だったんです。それで、“あ、これはもう運命だな”と思って(笑)、歌わせていただくことになりました。

 不思議な縁ですね。

土岐麻子:本当にそうですよね。いただいたデモでは、直太朗くんの弾き語りで、渋い感じというか、いわゆる直太朗節みたいな感じで、そのままアコースティックでやるのもよかったんですけど、昔のユーミンさんやはっぴいえんどみたいな、いわゆる70年代のサウンドにできるなと思って。直太朗くんも同じように思っていたみたいで、「じゃあ、そうしましょう」ってガラッと変わったんです。アレンジをやっていただいた高田 漣さんは、そういう70年代の音楽がマニアックに好きな方で(笑)。だから、今作の中では、一番時代へのオマージュ性が強い曲になりましたね。

 「QUIZ」は、ちょっと不思議な雰囲気を持った作品ですが、この詞のイメージはどんなところから?

土岐麻子:普段あまり電車に乗らないんですけど、たまたま地下鉄に乗っていた時にすごく疲れていて、“椅子に座りたいな”なんて考えていたんです。その時にふと、人のことを思いやったり、マザー・テレサ的な自己犠牲の愛に感動する自分がいるくせに、“早くあそこの席空かないかな”と思っている自分もいて(笑)、その矛盾性が歯がゆくも面白いなと思ったんです。それで携帯にメモをして、“いつか歌にしよう”と温めていて、伊澤(一葉)さんからこの曲をいただいた時に“あ、この曲だな”と感じて、そのテーマを当て込みました。ただ、もっと我慢して犠牲になりなさいって歌っているわけでも、もっと自分にわがままになってもいいよって歌っているわけでもなくて、本当にその矛盾を歌っています。

 「Perfect You」を作曲した和田さん(TRICERATOPS)とは、小学校時代の同級生だとか。

土岐麻子:そうなんです。川口くんと和田くんは小学校の同級生で。前々作の『TALKIN’』を制作した時に、「川口くんとかNONA REEVESのメンバーとか、みんな参加しているのに、自分は同級生なのに参加していなくて寂しい」と言っていたと、人づてに聞いて。その時「頭の中にイメージがあるから今度曲を書くね」とも言ってくれたらしくて、うれしいなとは思っていたんですけど、当時連絡先を知らなくて、そのままになってしまっていたんです。それが去年、私のライヴで和田くんにゲストとして歌ってもらったのをきっかけに、「今回レコーディングもお願いします」って話になって、ようやく実現したんです。その『TALKIN’』の時に考えていた曲を今回形にしてくれたんですが、今回のアルバムにすごくピッタリで。あの時じゃなくて、むしろよかったなみたいな(笑)。

 和田さんとは「HUMAN NATURE」でデュエットもされていますね。

土岐麻子:去年ライヴに出てもらった時に、和田くんがギターを弾いて、2人で歌った曲で、その感じがすごくよかったので、せっかくだから音に残そうよって話になったんです。

 マイケル・ジャクソンの「HUMAN NATURE」を男女のデュエットでカヴァーしているのが、すごく新鮮に感じました。

土岐麻子:確かにあまりないかもしれないですね。“ライヴで2人で歌うとしたら、どの曲ができる?”っていうところでの選曲だったので、特に新鮮さを狙ったわけではないんですけど。この曲をやってデュエットの面白さを感じたので、これからも機会があればやっていきたいです。

 「City Lights Serenade」は、「鎌倉」、「QUIZ」と共に、ワコールのウェブ・ムービーのイメージ・ソングになっていますが、もともと3作を連動させるつもりは、あったんですか?

土岐麻子:それぞれ別々につくった曲なので、私の方で特に意図したものはないですね。ワコールさんのお話は、アルバムの制作が終わってからいただいて、先方に選んでいただいたんです。そうしたら、3曲の内、今作の中でも結構異色だなと思っている2曲、「鎌倉」と「QUIZ」が選ばれて、すごく意外だなと思って。特に「QUIZ」は、私の中で“カオス”っていうイメージだったんですけど、ウェブムービーではすごくさわやかに使っていただいていて。曲からイメージされるものって、人によってさまざまなんだなって本当に思いましたね。でも、私としては、“自分はこういうつもりでつくりました”っていうイメージ通りに聴いてもらうよりも、それこそプライベートに、聴く人それぞれの感覚で聴いてもらいたいので、私の持っていたイメージとはちがう捉え方をしていただけたのは、うれしかったです。

 今作には土岐さん初のDVDが付いていますね。

土岐麻子:去年の赤坂BLITZのライヴ映像を観た時に、ずっとコンスタントにライヴをやっているけど、“ライヴの土岐麻子”っていうイメージが、今まであまりなかったかなと感じて。ライヴにも自分の色がある程度出てきたし、こういうことをやっているんですよっていうのを観てもらって、ライヴに来てもらいたいなと思ったところから、今回DVDをはじめて付けてみました。

 見どころは?

土岐麻子:ライヴの方は、とにかく雰囲気を味わってもらいたいですね。こんな感じでライヴをやっているっていうのを。特にBillboardの方は、編成がちょっと変わっていて、チェロとビオラとヴァイオリンが入って、ベースを入れずに、ドラムとピアノっていうイレギュラーな構成で、アレンジもガラッと変えてやっているんです。そういう自分の楽曲の見せ方とかにもいろいろ挑戦しているので、そこも観てもらいたいですね。それとオフショットは前半にレコーディング風景、後半にPVのメイキングが収録されています。前半は本当に制作に集中していたので、ボサボサなんですよ。全然乱反射していないボサボサガールみたいな(笑)。本当に裏方の顔が映っているんですけど、メイキングになると、一転してちゃんとしたというか、まったくちがうモードの私が映っていて、表の顔と裏の顔の両方が観られると思います。

 リスナーの方には今作をどのように楽しんでもらいたいですか?

土岐麻子:最初に言ったことにまた立ち返る感じですけど、本当にプライベートな感じに聴いてもらえたらなと思っていて。日々生きていく中で、自分にひたる時間ってなかなかないと思うんです。子供の頃のように、自分の思うまま伸び伸びと何かに集中できる時間ってどんどん少なくなっているから、電車での行き帰りで音楽を聴いたりして、自分にひたるって言ったらちょっと変な言い方ですけど、自分の時間を取り戻したいのかなと思っていて。実際私も大好きな曲や、大好きな映画とかドラマのテーマ・ソングを聴いて、その主人公になりきったり、歌詞の世界にひたり込んで、“自分が主役”っていう気持ちになったりして、音楽にはそういう魔法みたいな力があると思うんです。そういう意味で、今回のアルバムは、みなさんのイマジネーションの入り込む余地がすごくたくさん残してあるし、あんまり押し付けがましくなく、どんな風景にも合うようにつくっているので、そういう自分の時間に聴いてもらいたいなと思います。あとは“乱反射したいな”と思っている人に、これを聴いて輝いてほしいなって(笑)。私も乱反射できるように頑張りますので、みなさんも一緒に乱反射しましょう。


INTERVIEW:Shinji Takemura


02_RZCD-46546B_130
●ALBUM+DVD
05.26 On Sale
『乱反射ガール』
土岐麻子
RZCD-46546/B
¥3,800(tax in)

03_RZCD-46547_130
●ALBUM
05.26 On Sale
『乱反射ガール』
土岐麻子
RZCD-46547
¥2,940(tax in)

]]>
http://www.beatfreak.jp/interview/11535/feed/ 1
“E”qual Presents DOPE BOYS http://www.beatfreak.jp/interview/8628/ http://www.beatfreak.jp/interview/8628/#comments Wed, 31 Mar 2010 03:00:04 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=8628 『D.O.P.E.』が、3月31日にリリース! ]]> 01_DOPEBOYS_610350

“E”qualの呼びかけによって結成された新ユニットDOPE BOYS。ヒップホップ・シーンの重鎮と若き才能によって紡がれたファースト・アルバム『D.O.P.E.』が、3月31日にリリース!


 今回、DOPE BOYSという新たなユニットを結成した経緯は?

STEALER:きっかけは、ヒロシさん(”E”qual)のEP『DOPE BOY』ですね。そこからのスピンオフ企画として結成して、『DOPE BOY』に参加しとったCITY-ACE、DEEP KAVARと俺らG.B.L.(10C、STEALER)がメンバーです。

 “通常のソロ作よりもストリート臭を強くしている”とおっしゃっていた『DOPE BOY』から派生したグループとなると、ストレートなヒップホップ・ユニットという感じですね。

“E”qual:うん、やっぱりそういうテイストが強いね。俺の中にも“そういうのがやりたい!”っていう思いはもちろんあったし、若いヤツと一緒にやることでお互いにとっても刺激になるやん。若いヤツからいいヴァイブスをもらうと、俺も触発されるし、あおられる。いい関係性ができてると思うね。

 それは、同じくストリート・ヒップホップを体現しているM.O.S.A.D.とも、またちがった雰囲気で、ということですね?

“E”qual:うん、ちがうね。俺が若かった頃に聴いて憧れてたようなものを目指してるのがDOPE BOYSかな。ヒップホップを聴きはじめて、純粋にどっぷりハマってた時代に聴いてた音楽たち…DOPE BOYSはそういう立ち位置に持っていきたい。

 今回メンバーとして抜擢された4人は、グループをはじめるにあたってどんな感覚だった? 大先輩と一緒にやるっていうこともモチベーションに大きく作用したと思うんだけど。

10C:僕ら(G.B.L.)はもともとそこがスタートっていうか、そこからはじまってるようなものなんで、自分的には“何かひとつ変われればいいな”っていう感じでしたね。結局、自分を超えたいじゃないですか。そのひとつ前の自分を…。

STEALER:(笑)。もともと一緒にいるから、曲をつくることに関しては、ホントいい意味で“楽しんでやるだけ”っていう感じでしたね。プレッシャーがあったっていうよりは。

CITY-ACE:僕はG.B.L.とちがって、チャレンジでした。“どうしてやろうかな”みたいな。そういう意気込みでしたね。一応、自分のスタイルはラッパーではなくシンガー。だけど、ヒップホップとして落とし込みたかったし、今までやってきたものとは、またちがう自分を発見できればいいなと思ってましたね。

DEEP KAVAR:僕も今回メンバーに加えてもらったということで、“その期待に応えたい!”っていう気持ちがすごく強くありました。とりあえず“自分のスタイルを追求していく”っていうことは、ソロでやる時と変わらないですけど、それプラス、期待にしっかり応えたいっていう。

 本作には、DOPE BOYSらしく「D.O.P.E.」という曲が4曲入っていますが、これはどういうアイデアからだったんですか?

STEALER:これは、それぞれのアルバムに入るんですよ。「D.O.P.E. (Death Of Public Enemies)」はヒロシさんの『SWORDFISH』に入ってますし、「D.O.P.E. (Drive Off, Pass Everything)」はG.B.L.、「D.O.P.E. (Dark On Players Emotionless)」はDEEP KAVAR、「D.O.P.E. (Dream, Offensive, Power, Expression)はCITY-ACE…って、それぞれのアルバムに入るんです。

 「City Circuit」では、名古屋を含めた全国各地からシーンの第一線で活躍するラッパーが参加しています。それも大きな経験では?

DEEP KAVAR:単純にすごすぎる曲ですね、はい。そこに自分のヴァースを入れることができるっていうのは…もうすごすぎることですね(笑)。

STEALER:“誰が一番になるか”的なテーマだったんで、つくる段階で“その中でも負けたくねぇ!”って思ってましたね。

10C:とりあえずこういうメンツになるっていう話になった時、やっぱり“この曲でもしっかりアピールしないとな”っていう気持ちになりましたね。すごく楽しみでした。

CITY-ACE:今の自分の立場では一緒に曲をやれるはずもない人たちとやることができたんで、すごく不思議な感覚です。

 本作をリリースした後、この経験をどういう風に活かしていきたい?

STEALER:ヒロシさんのクリエイティヴさをめっちゃ学んだんで、そこを活かしていきたい。

DEEP KAVAR:もちろんずっとレベルアップはしていきたいし、いろんな表現の幅と新しいことに挑戦していきたいですね。

10C:止まらないように突っ走るだけですね。大チャンスなんで。

CITY-ACE:ものすごいヒップホップをまた得ることができたんで、それを自分が今後やるものに食い込ませて、どんどん活かしていきたいです。

 ヒロシくんは今回のアルバムを聴いて、若手の頑張りに対してはどう思っていますか?

“E”qual:なんにも思ってないよ(笑)。でも、俺は正直フック・アップしてるっていう気はなくて。フック・アップできるような人間じゃないし、こいつらのキャラとかラップが気に入ったからやってるだけ。俺の好きなスタイルを持ってる連中と一緒に俺はやりたかっただけ。それでメンバーを集めたから、もちろん内容も気に入ってるよね、いいと思う。お前らもその方がいいやろ(笑)?

全員:そうっすね(笑)。


INTERVIEW:Kazuhiro Yoshihashi


02_NFCD-27215_130
●ALBUM
03.31 On Sale
『D.O.P.E.』
“E”qual Presents DOPE BOYS
NFCD-27215
¥2,000(tax in)

]]>
http://www.beatfreak.jp/interview/8628/feed/ 0
TRIPLANE http://www.beatfreak.jp/interview/7847/ http://www.beatfreak.jp/interview/7847/#comments Fri, 19 Mar 2010 08:19:07 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=7847 『リバーシブル』をリリース! “5ヵ月連続で送るひとつの恋物語”の第5章にあたる本作から、原点に戻った彼らの“思い”と“メッセージ”を受け取ってほしい。]]> 01_TRIPLANE_610350

L to R:Makoto Hirota(dr), Hyoue Ebata(vo & g), Kazuya Takeda(b), Kenji Kawamura(g)

言葉の美学を感じさせるリリック、そして記憶と心に残るメロディを刻み続けるTRIPLANEが、3月10日、ありのままの自分たちを詰め込んだニュー・アルバム『リバーシブル』をリリース! “5ヵ月連続で送るひとつの恋物語”の第5章にあたる本作から、原点に戻った彼らの“思い”と“メッセージ”を受け取ってほしい。


 3月10日に約1年ぶりとなるニュー・アルバム『リバーシブル』がリリースされますが、まずは本作をつくり終えての率直な感想を聞かせてください。

広田周:今回は今まで以上に曲づくりからメンバー中心で制作できたんです。実際のレコーディング期間は短いんですが、去年の4月くらいからいろいろと構想を練っていったんですよね。だから、やっとできあがったという安堵感と、自分たち中心で曲づくりと制作ができた満足感はありますね。

 前作『君に咲くうた』と比べて、音楽性の変化はありますか?

川村健司:まず、ミックスの仕方も曲のつくり方も変わったので、自分たちが思い描いている音はできたんじゃないかなって。今までのアルバムは、歌を聴かせるためにどういう風にするかを考えたり、バンド・サウンドということでヴォーカルの割合が大きかったと思うんです。でも、今回はバンドというものを全面に出したかったので、そういうサウンドにはなっていると思います。

武田和也:あと、今回は最初からスタジオに入って、4人で意見を言い合いながら曲をつくり上げていったんですよね。その部分を考えても、前作とはかなりちがうと思います。

 今作は“5ヵ月連続で送るひとつの恋物語”の第5章にあたりますが、ストーリー上のテーマを教えてください。

広田周:最初は5ヵ月連続企画の終着点としてアルバムがあるという認識だったんですが、制作を進めていくうちに“アルバムを聴かせたい!”という思いの方が強くなってしまって。ただ、第5章のテーマである“TO YOU”という部分は、今回の『リバーシブル』で表現したかった“自分たちの裏も表もないありのままをあなたに届ける”というところで、みなさんには理解してもらおうかと。これがTRIPLANEなんだというのを、最後に届けられればいいなっていう感じになりましたね。

 アルバムを制作する上でのコンセプトは設けたんですか?

川村健司:テーマみたいなものはあまりなかったんですが、自由に好きなことをやりたいって気持ちは強かったですね。

広田周:要するにフラストレーションがすごく溜まっていたと思うんです。今まではちょっと抑制されている気持ちもあったし、歌を中心にきれいなサウンドで聴かせるっていうのがTRIPLANEの目指す方向性じゃないかって、自分たちに言い聞かせながらやってきたので。でも、“やっぱりそれだけじゃない!”っていう気持ちがどんどんふくらんできたんです。それを今回は爆発させてみようって。それがバンドっぽさだったり、荒々しさだったり、いい意味での雑さであったり。それを出していこうというのが、今回のコンセプトかもしれないですね。

 1曲目は去年リリースされたシングル「アイコトバ」、2曲目に“5ヵ月連続で送るひとつの恋物語”の第1章にあたる“蕾”と、TRIPLANEらしい楽曲が続きますが、頭の部分は何を意識して曲順を決めていったんですか?

江畑兵衛:「アイコトバ」は収録曲の中では一番古い作品なので、アルバムの最初を飾るのにふさわしい曲だと思っていました。「蕾」の存在も実は自分たちとアルバムにとってすごく大きな存在で、これからはじまったと言っても過言ではない曲なんです。当初、好きなことをやるなら新しいものに挑戦しよう、今まで発想すらしなかったことをやろうって考えていて。新しいリズム・パターンとか、ベースの提案で曲をつくったりとか、いろいろやってみたんですが、一旦クールダウンしてTRIPLANEらしい得意技っぽい曲でやってみようって思ったんですよね。それででき上がったのが、この「蕾」なんです。曲ができた時に“これって俺たちっぽいよね”って思えたし、イメージの共有の仕方がすごいスピードだったし。これがTRIPLANEだということがわかって、逆に帰る場所が定まったから、その後、いろいろと新しい部分に目を向けることができたのかなって。だから、そういう意味でも「蕾」はすごく核になるような作品だと思いますね。

 3曲目の「キルケゴールからの福音」は、素直に背中を押されるようなリリックが印象的ですが、このタイトルに込めた思いを聞かせてください。

江畑兵衛:これってパッと見よくわからないと思うんです。“キルケゴール”も“福音”もあまり馴染みがないと思うんですが、逆にそういうシュールなタイトルにしたかったんですよね。キルケゴールって哲学者なんですが、歌詞を書くにあたって彼の言葉を読んだ時に、♪君ならもっと上を目指していけるよ♪という歌の最後に出てくるフレーズを言われたような気がしたんです。昔は高いところを現実として見ていたはずなのに、今は夢みたいに感じている自分がいるなって。いや、そうじゃない。実際に自分は目指せるやつだよなっていうのをすごく感じて。“福音”というのは、ほかからもたらされる幸せの知らせっていう意味なんですが、キルケゴールからの言葉をそんな風に受け取って歌詞を書いてみたんです。だから、タイトルの意味は誰にもわからなくていいやっていうくらいの感じでしたね(笑)。

 7曲目の「遠く吹く風」は、情景描写をベースにしたリリックが特徴的ですね。

江畑兵衛:この曲はですね、実は僕の中で“ちょっとやっちまったな”っていう思いが強くて(笑)。要するに、聴く人のことを考えてしまったんです。最初は自分の中に閉じ込めていた思いを吐露していたんですが、その自己満足感が段々と不安になってきたんです。ほかの曲で自分をマスターベーション的に出していたので、いろいろな人に共感してもらえるような曲にしなくてはいけないって思ってしまって。自分だけのシチュエーションだけではなく、たとえば学生が社会に出る時に置き換えられるようにとか、ちょっと考え過ぎたかもしれませんね。もっとパーソナルな歌でも良かったんじゃないかって、今もちょっと後悔しています。

武田和也:でも、この曲は兵衛が入れたいって言ったんですよ(笑)。

江畑兵衛:賛同はあまり得られていないけど、これは絶対にハズせない曲だなって。もしかしたら思い入れが強すぎるのかもしれないですよね。歌詞を書いていて、今回は全般的に守りではなく、攻めることができたという満足感があるんです。そんな中で、“これはちょっと守っちゃったかな”という感じもあるんですが、全体を通してみるとこういった歌詞があるのもいいんじゃないかなって。まだ、実際にライヴで歌っていないですからね。ライヴで歌ったら、また印象も変わるかもしれないです。

 9曲目の「眠れない夜は」は、サウンドの重ね方が今までの作品にはないような感じですよね。

川村健司:最初は結構、TRIPLANEとして全部落とし込めるのかなっていう不安もあったんですが、いろいろ入れられて楽しかったですね。この曲のようなカッティングはいつもリハではやっていたんですが、バンド・カラーに合わないと思って、今まで出さなかったんです。でも、もともとこういう音が好きだったんだなって。世の中に対する反骨精神ではなく、ただ単に音楽が好きだからはじめたんだし、音によって興奮させられるのが自分たちの原点だったんだなって、あらためて感じることができました。

 10曲目の「ロマンチック★ボーイ」は、いろいろな意味で世界観が突き抜けていますよね(笑)。

江畑兵衛:この作品は、純粋に僕の男としてのあり方を書いたんです。世の中には遊び人がいるじゃないですか。そうなり切れない自分と言うか、モテない自分を嘆いているようでもあり、でも美化しているところもある。男女の問題についてデリケートに感じる自分自身というのは、最終的にロマンチストなんじゃないかなって。答えは出ていないんですが、“エッチだな”って思ってもらえるように、あえてそういう表現をしてみました。

 11曲目の「光」は、ライヴの最後に聴きたくなるような“癒し”が散りばめられた作品ですが、そもそも全体を通しての曲順はライヴを意識して決めていったんですか?

江畑兵衛:明確にライヴを意識したわけじゃないんですが、ライヴの曲順を考える感覚でアルバムの曲順は決めていきましたね。この作品ってアルバムの最後の曲を書こうと思って書いていったんです。僕はそのつもりだったし、メンバーもこれを聴いて最後の曲だと感じてくれたし。そういう認識で、この曲はつくっていきました。だから、今回の曲順はみんなで話し合わなくても、自然とわかっていたと思うんです。いつもは割と意見が割れたりするんですけどね(笑)。そういう全体のイメージの共有度合いが、今回はすごく高かったと思います。

 今年の目標ということで、江畑さんからは“やりたい音楽をやって、TRIPLANEというひとつのジャンルを築きたい”という話をうかがったんですが、みなさんにはどのような目標がありますか?

広田周:今回のアルバムは、自分たちがいい意味で好きなことをやらせてもらって、それが評価されることで自信につながると思うんです。やっと4人のTRIPLANEの色を出すことができたと思うから、それをツアーなどを通じてしっかりと伝えていきたいですね。

武田和也:デビューして足かけ6年なんですが、まずバンドとしてやれていることが幸せですね。そして、せっかくこの環境を与えられているので、自分たちがやりたいことを明確にして、その道を突き進んでいきたいと思っています。自分たちらしさが、絶対的なオリジナリティですからね。それが評価されれば、道が開けると信じています。

川村健司:最近、僕たちはどういう方向に進んでいきたいのかを話し合ったんですが、やっぱり王道を行きたいんですよね。王道に乗るのか、もしくは自分たちが王道になるのかって感じです。いろいろな人に聴いてもらいたいし、いろいろな人に評価されたいし、そういう王道のレールに乗っかって、止まらずに突き進んでいきたいと思います。

 このアルバムをリリースすることで、“ひとつのジャンル”は築けたと思いますか?

江畑兵衛:いや、もっとできることはあると思うし、この作品に満足していても反省点はありますからね。あくなき探究心で追求していきたいと思います。今回は確かに冒険でしたけど、自分たちの好きなようにやって、それが評価されることですごく自信にもなったなって。自分たちはまちがっていないという再認識ができたので、TRIPLANEのマネをする人が出るくらいに、さらに上を目指していきたいですね。


INTERVIEW:Hiroyasu Wakana


02_NFCD-27261B_130
●初回盤(ALBUM+DVD)
03.10 On Sale
『リバーシブル』
TRIPLANE
NFCD-27261/B
¥3,200(tax in)

03_NFCD-27262_130
●通常盤(ALBUM)
03.10 On Sale
『リバーシブル』
TRIPLANE
NFCD-27262
¥2,800(tax in)

]]>
http://www.beatfreak.jp/interview/7847/feed/ 0
東京スカパラダイスオーケストラ http://www.beatfreak.jp/interview/7863/ http://www.beatfreak.jp/interview/7863/#comments Tue, 16 Mar 2010 09:38:16 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=7863 『WORLD SKA SYMPHONY』&DVD『“and TOKYO SKA goes on..”』を同時リリース! 記念すべき作品はどのようにして生まれたのか!? 谷中、茂木、NARGOの3人にインタビュー!!]]> 01_SkaPara_610350


3月10日、東京スカパラダイスオーケストラが、20周年イヤーを締めくくる2タイトル、アルバム『WORLD SKA SYMPHONY』&DVD『“and TOKYO SKA goes on..”』を同時リリース! 記念すべき作品はどのようにして生まれたのか!? 谷中、茂木、NARGOの3人にインタビュー!!


 昨年の『PARADISE BLUE』から、今回の『WORLD SKA SYMPHONY』をリリースするまでの“20周年”という1年間を振り返ってみての感想は?

NARGO:20周年の中で、入口と出口にアルバムがそれぞれ1枚ある感じで、楽しみ尽くした感がありますね。

茂木欣一:ツアーも春にライヴハウス・ツアー、秋冬にホール・ツアーをやったんですけど、夏にやったイベント『トーキョースカジャンボリー』が、記憶の中では一番大きいかな。はじめて自分たちで主催したっていうところがね。

 今作の制作アプローチは、どのように?

谷中 敦:『PARADISE BLUE』の方が“20周年記念”みたいな感じで、それまでの自分たちの活動に対する“落とし前”みたいな感覚があったんですよ。で、そのアルバムをツアーでやりながらレコーディングをしていたので、振り返りつつ、新しいことにチャレンジしていこうっていう視点になって。だから、今作は『PARADISE BLUE』をふまえた上で、かなり開けたものになっていて、音楽的チャレンジが豊かなアルバムになったなと。そこが一番の特色ですね。ただ、そうやってバラエティ豊かな割には、まとまっているというのが僕としては驚きで。20年積み上げてきたものが9人にあって、仕上げの部分で抜かりがないというか。全部並べてみて、どれも遜色ないのがすごいなって。

茂木欣一:統一感あるよね。気分的にもみんな一番振り切れてたんじゃないかな、とっても(笑)。行くところまで行きたい気持ちの強さっていうか、自分たちが主催したフェスで、ファンの人たちとのつながりがさらに強くなったのを目の前で見たことが、気持ちやサウンドを振り切れる方向に持っていくのに、大きく作用していると思う。

 『トーキョースカジャンボリー』が、今作に与えている影響は大きいんですか?

NARGO:言葉で言い表すのは難しいんですけど、“あ、こういう感じでいいんだな”って、何か確認できたものがあると思うんです。純粋にスカという音楽だけでくくったフェスだったんですけど、それが成立するかどうかって、まったくの未知で。それがあそこまで盛り上がったし、海外のバンドも来て世界ともつながったし、“スカの未来もまだまだ明るいんじゃないの?”ってすごく感じたんです。それが、すごく力の抜けた形で、アルバムにつながったような気がしますね、音的にも。

谷中 敦:国内外、いろんな形のフェスを見てきて、20年目にして、はじめて自分たちで主催したフェスだったんですよ。いつもは呼ばれるばかりだったんで、メンバーみんな楽しみであり、プレッシャーもあったと思うんだけど(笑)、お客さんのマナーや情熱を見た時に、僕らがやってきたことはまちがっていなかったというのを感じて。それが安心感と自信につながって、自由な選曲で、やりたいことをきちんとやっていけばいいんじゃないかなという気持ちになれましたね。

 それが今作の振り幅の広さにもつながっていると。

谷中 敦:昨年にシングルで出した「KinouKyouAshita」を録った時に、欣ちゃんヴォーカルですごくいいのが録れたから、その勢いにのってヴォーカリスト呼んじゃおうみたいな感じになって。あの作品は、アレンジはすごくスカなんだけど、ミクスチャー・ロックっぽい、ありそうでなかったサウンド。“これってスカパラにしかできない音だ!”っていうのは自分たちでも感じて。

茂木欣一:そうだね。そこで何をつくったかということに対して、みんなで分析して。そういうひとつひとつが勢いをつけるというか。毎回いろんな新曲が出てくる中で、いい曲だけが選ばれるというよりは、“今の気分はどうなの?”っていうのを毎回話しながら、道をつくっていくという感じで。

NARGO:“さらに一歩踏み出すぞ!”、“スカパラをもうひとつ進めていくぞ!”っていう気迫が、『Perfect Future』の「Pride of Lions」あたりから強いような気がしますね。そこから「KinouKyouAshita」とか、リズムの組み合わせのチャレンジとか。そういうところに発展していって、僕らの求めているものが、もっと新しいものになっていくんじゃないかなっていう気が今回もしました。

 奥田民生さんとの再コラボは、フェスで奥田さんから声をかけてきたのがきっかけだったそうですね。

茂木欣一:本人は正式にこちらからオファーがあった時、ビックリしたらしいですよ(笑)。後から、「社交辞令だったのに」って。

谷中 敦:相性がいい人は、何回もやってみたいという気持ちはもともとあって。それこそ“民生さんとも、またやりたいね”みたいな話は出ていたんですよ。

 もし、そこで会っていなくても再コラボの可能性はあったと。

NARGO:可能性は十分ありますね。

谷中 敦:同じ人で2回やるってリスキーだし、またかよっていうのもあるだろうし(笑)。しかも、前より良くないよって言われる可能性もあるわけで。でも、そこにあえて「美しく燃える森」に似た楽曲をぶつけていくっていうところに、僕らの気持ちを感じ取ってもらいたいですね。全然ちがう曲調のものも考えていて、川上もつくってみようと思ったらしいんですけど、「あえてこっちでいかないと2回目をやる意味はない」って言ってましたからね。

 「ずっと」ではCrystal Kayさんを迎えていらっしゃいますが、こちらはどのような経緯で?

谷中 敦:沖が5、6年前からずっとやりたいって言っていて。

NARGO:デビュー当時からですよ。だから10年くらい前かな。すごく興奮しながら、「すごい人がいるよ!」ってずっと言っていて。その時もやりたいって言っていたんだけど、なかなかそういうタイミングがなくて。それで、今回誰をフィーチャーをしようっていう話になったときに、ぜひということで。彼女が歌うならどんな曲がいいかって、2、3曲候補が挙がってたんですけど、この曲は相性が良かったですね。はじめて聴いたら、Crystal Kayさんが歌っているってわからないんじゃないかっていうくらい、新しい感じがしますよね。

茂木欣一:彼女の作品は割と打ち込みが中心のR&Bが多いから、思い切り生演奏みたいな感じの方に持っていった時に起こる化学変化をすごく楽しみにしていて。あの声の突き抜け方を聴いた時には、想像を軽く超えたというか、想像しようもないくらいで。そこから出てきたものに出会えた瞬間の喜びって、言い表し難いものがありますよね。

 声にものすごく開けた感じがありますよね。

NARGO:そう。僕らが心から「素晴らしい、素晴らしい」って言っていたら、「誉めすぎです」って怒られちゃって(笑)。

茂木欣一:Crystal Kayさんと話していたら、スカパラがデビューした時って3歳か4歳くらいだったらしくて。いろんな世代の人たちと常につながっていたいという思いが僕らはあるので、今回そういう、ちがう世代の人と一緒にやれて、「誉めすぎです」ってしかられるくらい打ち解けられて、本当にやってよかったと思います。

 「君と僕」に歌詞をのせて、リアレンジして、生まれ変わらせようというアイデアはどんなところから?

谷中 敦:スカパラのインスト曲で、ファンの人にずっと聴いてもらっている曲に歌詞をつけて、よみがえらせたら面白いんじゃないっていうのは、ずっと前から言っていて。で、今回、この「君と僕 2010」で、ようやくその夢が叶ったんです。斉藤(和義)くんも、ここ数年仲良くさせてもらって、飲みに行ったりしていて。音楽好きだし、ハッピーな男なんで、一緒にやりたいなと思って、今回実現しました。歌詞も作曲した沖から「もとからあったみたいな歌詞だね。とってもいいね」っていうメールが届いて(笑)、それがすごくうれしかったですね。ただ、タイトルとメロディがすでにあって、そこから歌詞を書きはじめるっていうのは難しかったですね。

 いつもと勝手がちがうのでとまどいました?

谷中 敦:つまらない恋愛の歌にしたらヤバいなって(笑)。

NARGO:今日のお題みたいに、最初から枠があるわけだからね(笑)。

谷中 敦:しかも、20年前からずっと好きで聴いてくれている人もいるわけじゃないですか。裏名曲というか、心の名曲ベスト1って思っている人が多い曲だし、何回もアレンジを変えてライヴでやってきているし、これは相当お客さんの中で育っている曲だなって。僕がそこに歌詞をのっけるのに、裏切り行為はできないって、緊張しましたね。で、いろいろ考えて「君と僕」の友情の部分を、お客さんとスカパラの関係で、同じように歩んでいくっていうところにたとえて。一緒に歩いていて、横目で見て、“お、お前も頑張ってるじゃん”みたいな。そういう感じの曲にしたいなって。間奏の前が20年前で、口笛を吹いている間に20年が経って、現在に至るっていう歌詞になっています。斉藤くんのほのぼのしたというか、淡々と歌う感じで、より感動的になっていますね。

 曲順はライヴを意識しているような感じを受けたんですが。

NARGO:そこは今回も“曲順番長”茂木欣一さんが全部。もはや欣ちゃんに丸投げですからね(笑)。

茂木欣一:好きなんですよね(笑)。先回りして、ここにはこういうタイプの曲がほしいなとか考えるのが。リハーサルの音源とかを聴いて、この曲をここに入れたらどうかとか。で、この前メモを見たら、11月くらいにはもう曲順ができ上がっていて、自分でも驚いたんですけど(笑)。

谷中 敦:ずいぶん昔から曲順を決めてもらっているけど、どんどん早くなっているよね(笑)。最初の頃は、曲ができ上がった頃に曲順ができる感じだったんですけど、今は「この曲順で行くとこういう曲が足りない」とか。もはやプロデューサーの域に達していますね(笑)。

茂木欣一:イメージしやすいんですよね。こういう風に録音したら良さそうとか、イメージがどんどんふくらんでいくんで。ライヴっぽい感じになっているのも、起承転結を付けるのが好きなので、「愛の讃歌」までで本編。で、カーテンコールで「君と僕 2010」みたいな。それと、20周年というところもあって、デビュー・アルバムの『スカパラ登場』とシンクロするのも面白いなと考えて、同じ曲で終わるようにしてます。

 ちなみに、今作のジャケットのスーツ・カラーの黄色はどんなところから?

谷中 敦:黄色はデビュー当時によく着ていて、“特別な色”みたいなところがあるんですよ。最近は着ていなかったし、10年くらい前に入ってきた欣ちゃんや加藤くんは、着たことがない色だったこともあって。

NARGO:欣ちゃん着たことなかったっけ?

茂木欣一:ええ。だから、“ついに着たぞ!”っていう感じ(笑)。結成時からのメンバーの中でも、黄色って強い思いがあると思うから、何か特別な時じゃないとっていうイメージがあって。そこに居合わせることができたのは、すごくうれしいよね。

 同日にはDVDもリリースされますが、そちらの見どころは?

NARGO:全員のマジインタビューが入っています。ひとりずつ語るのって、なんか恥ずかしいんですけど(笑)。でも、僕たちが今、何を考えているのかっていうのが凝縮されているんじゃないですかね。ヨーロッパ・ツアーの模様もかなり楽しいし、民生さんや斉藤さんの貴重な歌入れの様子も入ってます。そんなところ、なかなか観れないですからね。

谷中 敦:素顔だよね。濃厚なホームビデオ(笑)。

茂木欣一:僕は10年前くらいに合流したんですけど、その頃にスカパラが『SKA EVANGELISTS ON THE RUN』というビデオを出していて。そこでもメンバーがひとりひとりインタビューに答えているんですけど、その時の表情と今回のビデオの表情と比べると、10年間いろいろやってきて、こういう表情になっているんだなって、感慨深くなりましたね。今20周年を祝えているのって、本当に素晴らしいことだなって。

 3月27日には20周年締めくくりのライヴ『東京スカパラダイス国技館』が、4月24日には21周年キック・オフ・ライヴの『東京スカパラダイス国技館』が開催されますが、こちらへの意気込みは?

谷中 敦:両方とも20年間やってきて、東京でやったことのない場所なんです。そういう意味で、僕らにとって東京の中でもまだチャレンジできるっていうのが、すごいなって。この間、両国国技館まで、全員で視察に行ってきたんですけど、楽しみですね。どこからでも見やすいし。枡席もそのまま使うんですけど、枡席の占める割合がこんなにあるのかと改めて思ったり(笑)。真ん中にステージ置いてやるんですが、まちがいなく面白いことになると思います。東京体育館は、まだ中は見れてなくて。どうなるかな。

 はじめてだと、未知数の部分が大きい?

谷中 敦:東京体育館は、僕はまったく見えてないですね。

NARGO:今日も前を通ってきましたけど、今日はジュニアの新体操の大会やってましたね(笑)。そういうところでライヴやるんだから、どういう感じになるのかな。バレーボールの聖地的な場所でもあるし。

茂木欣一:そうだよね。どっちの会場もいろんな名勝負を生んでいるような場所だもんね。

NARGO:20年歩み続けて、応援してくださったみなさんにすごく感謝しつつ、さらに21年目に突入していきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。


INTERVIEW:Shinji Takemura


02_CTCR-14662B_130
●初回限定盤(ALBUM+DVD)
03.10 On Sale
『WORLD SKA SYMPHONY』
東京スカパラダイスオーケストラ
CTCR-14662/B
¥3,500(tax in)

03_CTCR-14662B_130
●通常盤(ALBUM)
03.10 On Sale
『WORLD SKA SYMPHONY』
東京スカパラダイスオーケストラ
CTCR-14663
¥3,000(tax in)

04_CTBR-92064_130
●DVD
03.10 On Sale
『“and TOKYO SKA goes on..”』
東京スカパラダイスオーケストラ
CTBR-92064
¥2,500(tax in)

]]>
http://www.beatfreak.jp/interview/7863/feed/ 0
twenty4-7 http://www.beatfreak.jp/interview/6871/ http://www.beatfreak.jp/interview/6871/#comments Wed, 03 Mar 2010 07:32:36 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=6871 『ONE』が2月24日にリリース!]]> 01_twenty47_610350
L to R:ME、MIKA

自らの体験を歌詞にし、それを音と融合させるスタイルで、幅広いシーンで活躍するtwenty4-7。爽やかなドライブ・チューンやパンキッシュなロック・ナンバーなど、“今までのtwenty4-7”に“新しいtwenty4-7”をブレンドしたニュー・アルバム『ONE』が2月24日にリリース!


 レコチョクで先行配信されている「愛の色」が、クラブうたウィークリーで1位を獲るなど、2人の中でも期待感が高まっていると思いますが、リリースを直前に控えた今のお気持ちは?

ME:今はドキドキしていて、ちょっと興奮気味です(笑)。早くみんなと一緒に歌いたいので、もう少し待っていてください!

MIKA:制作中は無我夢中でつくっていて、すべてができ上がってリリースする直前っていうのは、いつものことなんですが正直、楽しみな反面、不安な気持ちが大きいですね。ただ、その分、反響があると、言葉に表せないほどうれしいです。

 タイトルの“ONE”には、“みんなひとつ”という思いが込められているそうですが、この気持ちはどんなところから?

MIKA:これは、大切なことを伝えようと思ったことからたどり着いた答えなんですが、小学生の頃、勉強嫌いだった自分自身にとっての教科書というのが歌詞カードだったんです。私にとって“音楽=歌詞カード”であり、それをずっと信じてきました。30歳になって、たくさんの大きな愛や幸せに、自分自身が心から気づけたからこそ、信じてきたことを実現するのは今だと感じたんです。そして、きっとみんなもそのことにいつか心から気づける日がくる…その時に“We are ONE”になれると思います。それと、このアルバム全体を通して伝えたかったのは、“大きな愛”や“温かさ”だったので、リード曲にもなっている「愛の色」が、このアルバムのメッセージを象徴する1曲になっています。

 前作『PROGRESS』では、多くの方とコラボしていましたが、今作は“2人でつくり上げたものを”ということですね。その思いは、制作をはじめる段階からあったんですか?

MIKA:そうですね。『PROGRESS』は、クラブ・シーンでずっと活動してきた原点やルーツを表したかった作品だったので、自分自身がクラブ・シーンで残っていくために、たくさん勉強させてくださった先輩方をフィーチャーしたかったんです。でも、今作は、より等身大の自分たちに迫ったので、ソロ曲など、個人の感情も取り入れた1枚にしたかったという思いがありました。

 今作には“今までにないtwenty4-7”を感じさせる楽曲もありますが、“振り幅を広く”というのは強く意識された部分なんですか?

MIKA:いつもリリックに合った世界観のトラックを探したり、つくっていただいたりしているので、特に意識しているわけではなく、結果として幅が広くなっているという感じですね。それだけ“人間の感情の幅が広い”ということだと思っています。

 昨年シングルでリリースされた「Shake」以外、すべて新曲で構成されていますが、制作期間は長めだったんですか?

MIKA:曲は常に書いているので、いつからいつまでっていうのはないんです。制作に関しても、今までやってきた中で、自分たちに合ったやり方を学んできたので、今回はよりスムーズかつ合理的に制作できました。具体的にいうと、MEは歌に専念して、私は制作に力を入れる…という感じでした。

ME:その中で、曲が持つ良さは絶対になくすわけにはいかなかったので、歌入れは、本当に慎重に歌いましたね。

 「FREEDOM」、「If…」は、それぞれMIKAさん、MEさんのソロ曲で、2人のカラーがハッキリと表れた楽曲になっていますが、楽曲の方向性などは、相談しながら制作されたんですか?

MIKA:MEのソロ曲は、もともとtwenty4-7としての楽曲で、サビもつくって、ラップも入れていたんですが、MEひとりの方が良さが出るんじゃないかと思って。それで、サビはそのまま残しつつ、MEに引き渡しました。

ME:楽曲が届いてからバースのメロディなどもつくり足したんですが、リリックの内容は、その時の自分の恋愛観を書いています。

MIKA:「FREEDOM」に関しては、トラックメーカーの方と2人でトラックをつくるところから話し合って、レコーディング前日までリリックの書き直しをしていました(笑)。

 「DANGER ZONE」は、カップルの日常をMIKAさんが男性目線、MEさんが女性目線で歌ったユニークな楽曲ですね。

MIKA:デビューした頃から、私の声を男の人だと勘ちがいしている方が多くて(笑)。それなら逆にその声を利用して、男役になろうと思って、書きはじめたのがきっかけで生まれた楽曲です。リリックのエピソードは「あるある!」という内容にしたかったので、これを聴いて笑っていただければ(笑)。

 ちなみに、この楽曲に出てくる男性を尻にしく女性は、2人のどちらかがモデル(笑)?

ME:私はそういう場合もあります…っていうか、実際にありました(笑)。相手が望むならっていう感じですかね。だけど、基本的には尽くすタイプなんですよ(笑)。

 ジャケット・ワークもゴージャスな感じで、こだわりが感じられますが、“特にここにこだわった!”というポイントはありますか?

MIKA:一番こだわったのは色味ですね。どうしても“温かさ”を表現したかったので、今回は申し訳ないくらい何度も調整をしてもらっていて。衣装もシフォンやベロア、ファーなど、柔らかいものを取り入れたスタイリングにしています。ただ、“温かさ”を出すだけの表情だとカッコよさがなくなってしまうので、そのあたりのバランスが一番苦労しましたね。

 DVDには「Shake」だけでなく、今作のリード曲「愛の色」のミュージック・ビデオも収録されていますが、最初と最後に差し挟まれているメッセージやロケーションなどが楽曲の世界観をさらに引き立たせていますね。

MIKA:「愛の色」のミュージック・ビデオは、私の頭の中を具現化したものなんですが、今おっしゃった最初と最後のメッセージは、MEにもスタッフさんにも言っていなくて、監督さんひとりにしか伝えていなかったんです。それは、自分の中で、MEにもスタッフの方にも、そのメッセージから何か気づいてもらいたかったからなんです。撮影はtwenty4-7初の時間差入りで。私が夜中から次の日の夕方まで、MEは昼から夜中まで…といった感じで。

ME:とにかく寒いとは想像していたんですが、その想像を上回る寒さでびっくりしました(笑)。でも、あの環境だったからこその表情や雰囲気があったので、素晴らしいミュージック・ビデオになったと思います。

 初回盤には、『PROGRESS RELEASE TOUR 2009』のライヴ映像も収録されていますが、改めて振り返ってみて、どんなことが思い出されますか?

ME:映像で見返した時に、本当に一生忘れないライヴだなって思いました。みなさんの温かさや楽しんでくれている姿に感極まりました。本当に支えてくれているみなさんに感謝の気持ちでいっぱいですね。

MIKA:ツアー当日は、ただただ必死で、感動や実感できたのは何日かしてからでした。今までのライヴで、あんな一体感は感じたことがないくらいで、MEと同じなんですが、お客さんたちに本当に感謝しています。

 そして、今作『ONE』のライヴ・ツアーも5月からスタートすることが決定しましたが。

ME:ライヴ会場にいる人たち全員で泣いたり、笑ったり、感情を揺さぶるような人間味のある温かい最高に楽しいライヴができればと思っていて。今から本当に楽しみですね。

MIKA:できる限りのアイデアとパワーを持って、臨みたいと思ってます。今回のアルバム『ONE』は、みなさんにとって、たくさんのヒントが見つかるかもしれません。アルバムを聴いて、いろいろ感じてくれた後は、ツアーに向けて宿題を完璧にこなしてきてください!


INTERVIEW:Shinji Takemura


02_RZCD-46477B_130
●ALBUM++DVD
02.24 On Sale
『ONE』
twenty4-7
RZCD-46477/B
¥3,800(tax in)

03_RZCD-46478_130
●ALBUM
02.24 On Sale
『ONE』
twenty4-7
RZCD-46478
¥2,800(tax in)

]]>
http://www.beatfreak.jp/interview/6871/feed/ 1
TRIPLANE http://www.beatfreak.jp/interview/5718/ http://www.beatfreak.jp/interview/5718/#comments Fri, 19 Feb 2010 04:19:54 +0000 webmaster http://www.beatfreak.jp/?p=5718 「君ドロップス」をリリース! 本作は“5ヵ月連続で送るひとつの恋物語”の第4章となっており、“幸せのかけらたち”を描いた作品に仕上がっている。]]> 01_TRIPLAIN_350610
L to R:Makoto Hirota(dr), Hyoue Ebata(vo & g), Kazuya Takeda(b), Kenji Kawamura(g)

心に奥にうったえかけるリリック、そして記憶に刻む普遍的なメロディを発信するTRIPLANEが、2月10日、卒業・旅立ちをテーマにしたニュー・シングル「君ドロップス」をリリース! 本作は“5ヵ月連続で送るひとつの恋物語”の第4章となっており、“幸せのかけらたち”を描いた作品に仕上がっている。


 現在、TRIPLANEは“5ヵ月連続で送るひとつの恋物語”というプロジェクトのもと楽曲をリリースされていますが、このプロジェクトをはじめようと思ったきっかけは?

江畑兵衛:本当はバンドが考えるようなことじゃないんですが、時代にあったCDの売り方とか見せ方をしたいなって。もともとシングルとアルバムをリリースする話はあったので、それにストーリー性を持たせてリリースをした方が、自分たち的にもやりがいがあるし、リスナーも興味を持ってくれるんじゃないかと思ったのがきっかけです。

 その第1章にあたる「蕾」はふたりの出会いを描いた作品ですが、この作品はいつ頃制作したんですか?

江畑兵衛:曲自体のデモは1年近く前からあったんですが、このプロジェクトの枠組みが決まったところで、テーマにそって歌詞を書いていきました。

 「蕾」を1年近く寝かせたのはなぜ?

江畑兵衛:僕たちは出し惜しみはしたくないし、A面でもカップリングでもいい曲を届けたいと思っているんです。確かにシングルにすべきだという議論はありましたけど、配信のトップを飾る曲としてはふさわしいんじゃないかなって。

 第2章のあふれる思いを描いた「初めてのクリスマス」は、温かさの中に何か寂しさを感じるんですが、このような作風にしたのはなぜ?

江畑兵衛:クリスマスって多分、楽しいイメージの人が多いと思うんですよね。でも、僕の性格かもしれないんですが、それだけで終わりたくないなって(笑)。だから、ただ爽やかなクリスマス・ソングにしないで、いつ崩れるのか、いつ壊れてしまうのかわからない儚さみたいなものを表現したいと思ったんです。

 第3章の「遠く遠く」はTRIPLANEにとって初となるカヴァー楽曲ですが、この槇原敬之さんの作品をカヴァーしようと思ったきっかけは?

江畑兵衛:まず、第3章をカヴァー曲にしようというのは、僕たちの新しいものへのチャレンジという意味で決まっていたんです。ただ、カヴァーする作品に関しては、槇原さん以外の曲も候補にあがっていて。でも、今の自分たちの気持ちとリンクする部分、そしてこの「遠く遠く」という曲で槇原さんを知ったという思い入れもふくめて、最終的にこの曲をカヴァーさせていただきました。

 歌ってみて難しかった部分などはありますか?

江畑兵衛:人がつくった歌詞を歌うのって結構難しいんですが、この曲に関しては昔から聴いていて馴染みがあったし、今まで意識していなかった歌詞の意味もわかるような時期だったので、割とすんなり自分の作品のように歌うことができました。

 そして第4章にあたるニュー・シングル「君ドロップス」が2月10日にリリースされますが、この作品のストーリーを教えてください。

江畑兵衛:最初は“君に依存している自分からの脱却と卒業”みたいなイメージがあったんですけど、それを歌詞でわかりやすく説明したら説教くさくなっちゃったんですよね(笑)。だから、“卒業”という裏のテーマは一応あるんだけれど、曲自体がハッピーだから歌詞も説明調よりもハッピーな方がいいんじゃないかなって。そう自分の中で思って歌詞を書き直しました。大切な人がいるだけで、与えてもらっている幸せってすごく大きいと思うんです。自分の行動の裏側にいつも大切な人の存在があったり、何気なく言ってもらった言葉が支えになったり、その人が直接何かをしてくれたわけじゃないけど、日々の力になっている部分ってあるんじゃないかなって。そういった大切な人からもらっている“幸せのかけらたち”が、この作品の軸になっています。

 その“幸せのかけらたち”が、タイトルの「君ドロップス」につながっている?

江畑兵衛:そうですね。ドロップスにはもともと“しずく”っていう意味があるんですけど、イメージ的には君からもらう“幸せのかけら”が散りばめられていてすごくキラキラしている感じかな。この歌詞を書こうと思った時に、すぐにこのタイトルが出てきたんですよね。

 サウンド面はハッピーと癒しを同時に感じることができますね。

江畑兵衛:この作品は音が整理されていて聴きやすいと思うし、ストリングスとサビの抜けがすごく印象的なんじゃないかと思います。ただ、もうちょっと男っぽい部分を出しても良かったんじゃないかと感じたんですけど、このプロジェクトのストーリーとしては、第1章の出会いから第4章の卒業まできれいな聴かせ方で良かったのかもしれないですね。

 これから卒業シーズンに突入しますが、リスナーにはどのように聴いてほしいですか?

江畑兵衛:彼女、彼氏がいる人は、歌詞をありのまま聴いてもらえればいいと思います。彼女、彼氏がいない人は、たとえば今まで当たり前のように過ごしてきた友達と離ればなれになることが現実的になってくると、小さな毎日のかけらがどれだけ自分にとって大事だったかがわかると思うんです。そんな時にこの曲を聴いて、その大切なかけらを噛みしめて卒業を迎えてほしいですね。

 カップリングには「帰り道」が収録されていますが、こちらの作品はいつ頃制作されたんですか?

江畑兵衛:この曲も結構昔ですね。「アイコトバ」をつくった頃からあったんですが、何回か書き直しているんです。デビュー5周年、10枚目のシングルをリリースするにあたり、まだまだ何も達成していない自分たちがいる反面、プロとして5年という年月が経ったことを振り返って、未来を見つめる必要もあるんじゃないのかなって。どこかに向かわないといけないけど、どこかで後戻りしなければならないこともあると思うんです。そういった自分自身にもつながる帰り道というか、そういう歌になればいいなと思って歌詞を書き直したんですよね。そうやって書き直しているうちに、これは10枚目のカップリングにふさわしいんじゃないかなって。

 それは自分自身を見つめ直すということ?

江畑兵衛:そうですね。メンバーも5年間、いろいろなものを抱えながら生きてきたと思うんです。プロとして成長しなくてはいけないとか、北海道から東京に出てきて都会の生活に順応しなくてはいけないとか、変わらなきゃという気持ちの反対側には、それ相当の犠牲もたくさんあると思うんです。その中には正しかったこともあるだろうし、捨てたものの中にまちがいもあるだろうし。これって5年経った今だから振り返れると思うんです。リスナーのみなさんも厳しい競争の世界にいるでしょうから、この曲をきっかけに自分自身を見つめ直してくれたらうれしいですね。

 去年はTRIPLANEらしい音を伝えることができたと話していましたが、今後の目標はあるんですか?

江畑兵衛:音楽のジャンル的にはひと区切り付いたと思うんです。クラシックでもジャズでもヒップホップでも、TRIPLANEがやればTRIPLANEになるなって。もうノージャンルでもいいんじゃないかなって。だから、今度は誰もやっていないことにチャレンジして、新しいジャンルとしてのTRIPLANEという時代をつくっていきたいですね。そして、新しい風を吹かしたいと思っています。


INTERVIEW:Hiroyasu Wakana


02_NFCD-27261_130
●SINGLE
02.10 On Sale
「君ドロップス」
TRIPLANE
NFCD-27261
¥1,000(tax in)

]]>
http://www.beatfreak.jp/interview/5718/feed/ 0