紗羅マリー
『東京ガールズコレクション』や雑誌などで活躍するモデル、紗羅マリーが、4月7日にリリースされるシングル「Cherry / Gossip」で歌手デビュー! 数々のヒット曲を生み出したジェフ・ミヤハラをサウンド・プロデューサーに迎え、ハッピーなアゲアゲ・ソングを披露!!
紗羅マリー:モデルは13歳からやっていて、そのきっかけというのが、美容院でママと並んで髪を切っていた時に、ママが読んでいた雑誌にモデル事務所のオーディションの広告が載っていて。それを見たママが「応募していい?」って言い出したんです。で、いざオーディションを受けたら、6次審査くらいまであって、“東京の事務所はこんなに入るのが難しいんだ”って思ったんですけど、実はそのオーディションは世界一のモデルを決めるやつで。でも、本人は全然そんなこと知らなかったんですよ(笑)。何も経験がなかったので、もちろんそこでは選ばれなかったんですけど、事務所の方の目にとまって。それでモデルをはじめてから、1週間後には、今みたいに雑誌の仕事をやっていたんです。だから、ちょっとアメリカン・ドリーム的な感じですね(笑)。
紗羅マリー:両親ともに洋楽が大好きで。小さい頃から、ご飯の後にみんなで音楽を聴きながらのダンス・タイムが、毎日のように繰り広げられていたんです(笑)。それで自然と音楽が染み込んでいて、“歌手になりたい”というよりは、純粋に“歌を歌いたい”っていう気持ちが強くて。23歳になったのを機に、モデルをはじめて10年っていう節目でもあるし、自分ももう大人になったので、自分から意見を言ってみようと思って、事務所に「音楽をはじめたいんですけど」って言ったんです。でも、こうして考えると、モデルも音楽もママがきっかけになっていて。最近よくママが口にするのが「あなたは私のやりたかった夢を1個ずつ叶えてくれる。ホントによくできた娘だね」って言葉なんです(笑)。
紗羅マリー:この間、ライヴをやらせていただいたんですけど、ステージに立って人に見られるのは慣れていたので、特に緊張することもなく、ひとりひとりの顔を見ながら歌えて。それが、すごくありがたかったですね。『東京ガールズコレクション』では何万人もの人の前を歩いていたので、人から見られることに免疫があったというか。それがなかったら、たぶんパニックになっていたと思います(笑)。
紗羅マリー:素直にうれしいですね。配信ではもうリリースされていて、私も携帯にダウンロードしてメールの着信音に設定したんですけど、さっき実際に鳴ったらビックリしちゃって(笑)。携帯から自分の声が流れるのって、不思議な感じですね。まだ、ちゃんと気持ちの整理ができていない状態なんですけど、とにかくワクワク、ドキドキといった感じです。
紗羅マリー:ジェフの信条として“アーティストと友人関係を築く”っていうのがあるみたいなんですけど、本当にそこからはじまっていて。はじめて会って、5分くらいで意気投合して“楽しいのつくろうね!”ってなったんですけど、“どんな音楽つくっていこう”とか、“リズムはどうしよう”とか、“仕事”っていう感じの話は一切なくて。それよりも“どんな音楽が好き?”とか、“最近どこ行った?”とか、お互いに普通の会話を交わす中で、私っていう人間を見てくれている感じで。そこからパソコンに向かって30分くらいしたら、もうメロディができ上がっていて、しかも、ちゃんと私らしい音楽なんですよ。“なんで、この人はこんなことをできちゃうんだろう”って、本当に宇宙人かと思いましたね(笑)。
紗羅マリー:曲の方は、今言ったように、私が“あんな感じがいい”とかって言うんじゃなくて、ジェフと一緒に“紗羅マリー”っていう人間を突き詰めていった時に、どんな音楽が出てくるのか。ただ、ジェフにポンと丸投げして、“紗羅マリーに似合う曲をつくってください”っていうんじゃなくて、“さぁ、はじめましょう!”から2人で一緒に同じ場にいてつくりあげていったので、そういう意味でクレジットに名前が入っているんです。
紗羅マリー:詞はまったくのはじめてで、「Cherry」が私の処女作なんです。人任せにするんじゃなくて、自分の言葉で、自分の思っている流れでちゃんと書きたくて。でも、いっぱい言いたいことや好きな言葉はあるんだけど、それを詞に書けって言われたら、どうしたらいいのかわからなくて、ポカーンみたいな感じで(笑)。そうしたら、ジェフや周りのスタッフの人たちが、「じゃあ、紗羅、それってどんな気持ち?」とか、「それって、どういう行動になると思う?」って聞いてきて、みんなが私の中にある引き出しをどんどん開けてくれて。そうやって五人六脚くらいの感じで、みんなに助けてもらいながら完成させた詞なんです。
紗羅マリー:この曲も私の言葉をいっぱい入れたくて、一緒に考えさせていただいたんです。藤林さんとはじめてお会いした時に、すっかり意気投合して、私からのアプローチで「お願いだから2人で1回デートしてください」って言って(笑)。それで後日、2人でカフェに集まってイメージ的なものを考えていたんですけど、お茶を何杯も飲んで、ケーキ食べながらみたいな感じで、ほとんどガールズ・トークみたいな感じになって。やっぱり女の子同士で集まると、仕事が絡んでいてもガールズ・トークがはじまっちゃうんですよね(笑)。で、それならいっそ、ガールズ・トークの話にしようってことになって。藤林さんの英語の使い方や言葉の上手いリズム感も入って、すごくいい詞ができました。
紗羅マリー:多いですね。とにかく1日における自分の行動の考え方が変わって、もったいない動きをするのはやめようって思ったし。あとは周りの人に対してサバサバした人間だったんですけど、自分で詞を書いて、言葉を考えはじめるようになってから、人の気持ちを知ろうとするようになって。たとえば、何かで相手を怒らせちゃったとしたら、「ゴメンね。でも、今どんな気持ち?」みたいに(笑)。それで余計に逆なでしちゃったりするんだけど、相手がどう感じているかっていうのが、気になるようになったんです。
紗羅マリー:そうですね。私自身は、嫌なことがあったり、傷つくことがあっても、寝て忘れようとするタイプなので、あまり長引かないし、人よりも立ち直りが早いんです。だから、他の子が相談にきても、“いや、それすぐ立ち直れるでしょ?”みたいな感じだったけど、それって、私目線で捉えていたことなんだって気づいて。人がそんなに弱くて、もろいものなんだって知ったからこそ、明るい曲を書きたかったんです。
紗羅マリー:2曲ともアップ・テンポな曲だったので、カップリングはスローなものを見せたいなと思っていて。それも自然を大切にしたような感じで、アコースティックが似合う、屋外で歌える曲にしたかったんです。で、そういう曲はないかなって探した時に、「BLUE」がピッタリじゃんっていう話になって。声のトーン的にも無理がないし、音もきれいだし、私もすごく気に入ったので、この曲をやることになったんです。
紗羅マリー:空や海といった“自然”を感じるような曲にしようと思ったので、波の音を入れたいなと思ったんです。それで私も含めて、スタッフみんなで海まで行って、浜辺で歌ったのを一発録りしました。“紗羅マリー”って、表に出て歌っているのは私ひとりなんだけど、それにたずさわっているスタッフはたくさんいて。みんなでお酒飲むと、決まってみんなが言い出すことがあって「俺、紗羅マリーの糸へんの下の点だから」とか、「俺、マリーのマの一番下のところ」ってことなんです(笑)。つまり、みんなで“紗羅マリー”なんですよね、私が代表なだけで。ギターと私のヴォーカルをスタジオで録って、波の音は別に録音したものを重ねてもよかったんですけど、“みんなで一緒に”というところに意味があって。仮に別々に音を録ることになっていたとしても、波の音を録りに行くのには、私も絶対に参加していたはず。そういう空気感が、この「BLUE」からは伝わってくれると思います。
紗羅マリー:そうですね。というのも、私が好きになってカヴァーした曲を通して、そのもとになっている曲を聴いたり、それを歌っている人たちのこと知ってもらいたいなって思って。自分が興味を持ったことに対して、自分から調べる力というか、行動を起こすような人間に、若い世代の子たちになってほしくて。そういうところから、カヴァー曲をやりたいっていう気持ちがありました。
紗羅マリー:自分の曲を、人の背中を押してあげたり、喝を入れられるような力のあるものにして、みんなの中のキーパーソンになりたいですね。だから、今作の「Cherry」にしても「Gossip」にしても嘘はないし、この先も自分の喜怒哀楽を入れて、大切なことや楽しいことを伝えていきたいと思っています。ライヴも、みんながスカッとして、ストレスをなくして帰れるように、思いっきりパワーを込めて歌うので、ぜひ遊びにきてください。
INTERVIEW:Shinji Takemura
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04.07 On Sale
「Cherry / Gossip」
紗羅マリー
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