Lull

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L to R:Sachi, Kazuyuki, Chie

女性2人、男性1人で編成されるゴスペルをベースとしたコーラス・ユニットLull(ルル)が、10月20日リリースのミニ・アルバム『母の詩』でデビュー! “子守唄”を起源とするユニット名通り、心安らぐ絶妙のコーラス・ワークが光る!!


 ゴスペルは、日本では馴染みの薄いジャンルですが、みなさんがゴスペルをはじめたきっかけを教えてください。

●:私たちは亀渕友香さんのもとで、ゴスペルに出会いました。黒人霊歌と言われていますが、日常の生活の中から生まれた音楽がゴスペルです。そんな生活に密着したゴルペルは、老若男女みんなで楽しめて、共感できる音楽なので、そこが大きな魅力だと感じています。

 VOJA(亀渕友香さんが主宰するコーラス・グループ)での活動を通して、音楽活動において、また人生経験においてどんなことが糧になっていますか?

●:たくさんの出会いがあることです。音楽はその場にいる人をひとつに、仲間にしてくれます。音楽を通じて出会った人や一緒に音楽をつくった時間はかけがえのないものですし、自分たちの財産となっています。

 そのVOJAでの活動とは別に、Lullを結成しようと思ったきっかけはどんなことだったんですか?

○:ゴスペルでの大人数の中ではありましたが、ソロのシーンなどで、お互いの声に興味を持ったことがユニット結成のきっかけだったように思います。その後、3人でスタジオにこもって3ヵ月ほど歌ってみて、女声2人、男声1人という珍しい組み合わせに新しいコーラス、音楽の可能性を感じたので、一緒に活動していこうということになりました。

 Lullというユニット名にはコンセプトでもある“大人のための子守唄(Lullaby)”という意味が込められているそうですね。

◎:誰でもふと口ずさむ、懐かしい気持ちにさせてくれるのが子守唄です。最初に書いた「母の詩」をはじめ、男女、年齢、そして時代を問わない日本の曲を歌っていきたいという思いを込めて“Lull”と名づけました。

 Lull以外にも、さまざまな活動をされていらっしゃいますが、Lullというユニットはみなさんにとって、どんな位置づけにあたりますか?

●:女性2人、男性1人でのユニットは、楽曲づくり、キー設定、ハーモニーの構成など難しいこともありますが、その分、新しい発見がとても多いです。それぞれ音楽経歴がある中で、ユニットを組んだことも含め、音楽的に私たちにとって新しいチャレンジなのかもしれません。

 コーラスワークがLullの魅力であり、特徴だと思うんですが、きれいなハーモニーを奏でるために、重視していることはどんなことですか?

◎:Lullは3人の声それぞれに特徴がありますが、2声、3声、楽曲、メインを歌う人が異なることで、いくつもの音色を奏でます。そんな声の重なりの表現に可能性を感じながら、いつもメンバーでハーモニーをつくっています。

 今作『母の詩』に込めた思いを教えてください。

●:Lullにとって最初の1枚なので、半年間、たくさんの曲を書いて歌ってきた中で、今回はいろいろな角度での世界観を表現した楽曲を選んでCDに込めました。Lullの原点となる「母の詩」はもちろんですが、KazuyukiがLullのために書き下ろした「約束」、「シンデレラ」にも注目してください。

 今作を制作する上で、特に重視したことはありますか?

○:Lullのコンセプトでもありますが、“誰でも1度は感じたことのある思いや記憶”をテーマに作詞をしました。この曲、歌詞を通して、みなさんの思い出をいい形で振り返ることのできる時間、まさに大人の子守唄のような役割になれたらと思います。

 タイトルでもある「母の詩」は、アルバムの中でも重要な曲?

●:“たったひとつの大人の子守唄を”テーマにしていて、自分たちのユニットを“Lull”と名づけるきっかけにもなったLullの原点となる曲です。この曲ともう1曲、「約束」というLullのメイン曲があって、そちらは、それぞれの声の魅力、そして3人のハーモニーを前面に、ライヴ感を押し出した1曲になっています。曲、歌詞ともにLullの世界観の代表ともいえる曲です。

 歌詞は実体験から書き下ろすことが多いんですか?

○:リアルな実体験は少ないですが、日常の生活の中で誰でも経験したことのある感情を描くことは多いです。今回は曲先でしたので、フィクション、ノンフィクションにこだわらず、曲のイメージからテーマ、言葉を選びました。

◎:Sachiの選ぶ言霊(ことだま)、言葉はとてもシンプルなものばかりです。そのシンプルな言葉たちが並び、ひとつの詩の世界になり、歌う側にもナチュラルに入り込んできます。きっと聴いてくださる方たちにも自然に入ってくることと思います。

 「シンデレラ」はタイトル通り、誰もが知るおとぎ話がモチーフになっていますが、これはどんなところから生まれたんですか?

●:Kazuyukiが今回のCDのために書き下ろした曲なんですが、曲をもらった時におとぎ話が浮かびました。「シンデレラ」はみなさんが知っているように女性の視点で書かれたハッピー・ストーリーですが、“シンデレラと出会って、探して、幸せにした王子の視点から書いた男性が語るおとぎ話”というのをテーマに書いています。

 中島みゆきさんの「糸」をカヴァーされていますが、これはどんなきっかけで?

○:メンバー3人とも昔から好きな曲で、ライヴで歌ったのがきっかけでした。実際に歌ってみて、曲、詞ともにLullの世界観ととても近く、今回CDに入れることも決めました。

◎:収録しているのは、ウクレレとのコラボ・ヴァージョンです。みゆきさんが歌う歌詞のクリアさ、言葉の伝え方は大切にしつつ、Chieのメインソロからはじまり、ゆったりとしたハーモニーを繰り広げる、Lullらしいゆったりとしたアレンジになっています。

 今作をはじめとするLullの活動を通して、みんさんにどんなことを伝えていきたいですか?

○:聴いた人が、どこか懐かしい気持ちになれるのがLullです。そんなホッとできる温かさを感じて、受け取ってもらえたらと思います。

●:音楽を通して、私たちLullは出会いました。今度はそんなLullを通して、たくさんの方々と出会い、音楽のすばらしさ、楽しさを共に感じていきたいと思っています。今作は、私たちにとってまず第一歩のCDです。ただ、ただ、たくさんの人にLullを聴いてもらいたいです。ぜひLullを知ってください。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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●MINI ALBUM
10.20 On Sale
『母の詩』
Lull
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¥1,800(tax in)

コメント (1件):

  1. いまのこんな世知辛い世の中だからこそ『Lull』の詩と歌声が私たちの心を潤してくれます。私は涙まで流してしまいました。そんな『人の心』を揺り動かす、力強くもあたたかく、そして優しい曲たちです。多くの皆さんに聴いてもらいたいですね。

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