Half-Life


L to R:Taketo Okamura(b, vo), Yu Fukushima(dr, vo), Hiroshi Uezato(vo, g)

ありのままに歌い、思いのままに奏でる新世代3ピース・バンドHalf-Lifeが、12月16日、彼らの“今できるすべて”をパッケージしたファースト・アルバム『second narrow』をリリース! 情景描写をベースにしたリリック、ボーダレスに表情を変えるサウンドが、聴く人すべての心をつかむ!!

Half-Lifeはカナダのバンクーバーで結成したんですか?

岡村健人:そうですね。僕が高校を辞めてカナダに行って、現地のメンバーを探してHalf-Lifeを結成したんです。足かけ4年ほど活動したんですが、最後の1年間は洋志(上里洋志)と一緒にやりました。それから東京に帰ってきたんです。

上里さんとの出会いは?

岡村健人:カナダでのど自慢大会が開催されたんですが、その時に別々で応募してたんです。そこで出会って一緒にやるようになりました。で、有くん(福島有)とは、東京の三軒茶屋の某居酒屋で出会ったのが最初です。

福島有:その当時、Half-Lifeのイベントがあって、打ち上げ会場が居酒屋だったんです。僕とリーダー(岡村健人)の出身が徳島で、お互いの先輩も徳島出身で。その先輩が打ち上げ会場にいて、僕たちを引き合わせてくれました。

Half-Lifeの音楽性はどのように確立していった?

上里洋志:今やりたいこと、思い浮かぶものをやっている感じです。だから、もしかしたら固まったオリジナリティはないのかもしれませんね。確かに曲調が似ているものもあるとは思うんですが、それは単純につくった時期が一緒なだけで、基本的には自分たちを型にはめたくないんです。

今作『second narrow』では、Half-Lifeのやりたいことを詰め込めた?

岡村健人:まさに今のHalf-Lifeのベストじゃないかなって。このメンバーになってからの集大成というか、今できることをすべてパッケージしたアルバムに仕上がったと思います。

タイトルに込めた思いとは?

岡村健人:これは僕が決めさせてもらったんですが、このタイトルってカナダのバンクーバーにある橋の名前なんです。カナダ時代のHalf-Lifeは、僕とドラムの子でつくったんですが、お互いの家の間に“second narrow bridge”という名前の橋がかかっていて。その橋がなければHalf-Lifeは存在しなかったし、東京に来ることもなかったし、今のメンバーとの出会いもないと思うんです。だから、ファースト・アルバムをリリースする際は、絶対にこのタイトルで出したかったんですよね。それと、このタイトルには過去のメンバーを含めてリセットする気持ちも込められていて。カナダ時代のHalf-Lifeをここで終わらせて、新たなHalf-Lifeで進んでいくという決意も込められています。

曲順はどのように決めていった?

上里洋志:アルバムを通してのメッセージ性に関しては、まったく考えてなくて(笑)。すべての曲を並べた時の聴きやすさと勢いだけを重視しました。ただ、1曲目の「entrance」は、いつかアルバムを出す時が来たら頭に持ってこようって気持ちでつくった楽曲なんですよね。タイトルには“Half-Lifeという僕たちの世界への入り口”という意味を込めています。
福島有:あとの曲は本当に流れと勢いですよね。僕たちってライヴ・バンドだから、アルバムの中でもその部分は大事にしたいなって。

収録曲の中で思い入れの深い楽曲はありますか?

福島有:たぶん、全員が3曲目の「色彩」って言うでしょうね(笑)。この曲ができるまでは、注目される機会が少なかったんです。地道に人の少ないライヴ・ハウスで、淡々とライヴを繰り返す日々が続いていて。それが「色彩」ができ上がった途端、音楽業界の人も注目してくれるようになって。ターニングポイントになった楽曲というか、この曲がなかったら今の僕たちはなかったと思います。

岡村健人:この曲は‘07年の暑い夏に録ったんですが、当時は手売りだったのにすごく売れたんです。それで注目されるようになって、いろいろなバンドさんから声をかけてもらえるようになって、イベントにも出られるようになって。この楽曲がバンドとしての大きな広がりを与えてくれました。

全体を通してメッセージ性の強いリリックが特徴的ですが、インスピレーションはどこから受けてる?

上里洋志:景色の情景描写がほとんどですね。見る景色、感じる景色を言葉にして、それをパズルみたいに組み立てていきました。僕たちはライヴ・バンドなので、とにかく移動が多いんです。当然、はじめて見る景色ばかりですから、何かひらめいたらすぐに携帯にメモったりして(笑)。今回の収録曲に関しては、物語の入り口はあっても物語の出口は用意してないんです。曲を聴いてワンフレーズでもいいから拾ってもらって、僕がその時に見た景色を思い浮かべてもらえたらすごくうれしいですね。

来年の1月8日からツアーを控えていますが、どんなステージにするか構想は固まった?

上里洋志:僕たちとお客さんが楽曲を通して会話をしたいなって。マイクを通してそのフロアの人たちに“僕は今、生きています!”って存在を示せるようなライヴにしたいですね。僕たちにとってCDは、ライヴに足を運んでもらうためのきっかけ。アルバムに収録されている曲を聴いての評価とライヴの生音を聴いての評価ってちがうと思うし、そのギャップも楽しんでもらいたいですね。

‘10年の抱負を聞かせてください。

岡村健人:今年以上にライヴをしたいですね。僕たちにとっては絶対的なものですから(笑)。それと、来年はツアーをしながらシングルもリリースしたいと思っているので、たぶん、経験したことのないような忙しさが待っているんじゃないかなって。だから、やれって言われてやるのではなく、自分たちでやりたいことを見つけて消化していきたいですね。

INTERVIEW:Hiroyasu Wakana

09disc1
12.16 On Sale
『second narrow』
Half-Life
NFCD-27151
¥2,300(tax in)

 

コメント :

コメント投稿:





※コメントは承認制です。承認後表示されます。

« 武藤昭平 |