レミオロメン

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L to R:前田啓介(b)、藤巻亮太(vo, g)、神宮司治(dr)

結成10周年という節目を迎えたレミオロメン。バンドの新たな幕開けを飾るニュー・アルバム『花鳥風月』が、3月3日にリリースされた! バンドとして、はじめてセルフ・プロデュースで挑んだ作品について、ヴォーカル・藤巻亮太が答えてくれた!!


 今作は、初のセルフ・プロデュース作品ですね。

藤巻亮太:昨年の3月にベスト・アルバムをリリースして、そこで1回節目を迎えたこともあって、もう一度自分たちと向き合ってみたかったんです。今作は今までとちがって、歌詞を先に書いていて、そこへ向けてみんなで世界観を広げていきました。それぞれがその曲の造形、質感、匂いのようなものを引き出すようにアレンジしています。

 セルフ・プロデュースで制作されてみて、何か新しい発見はありましたか?

藤巻亮太:新しい発見というか、多くの人々と一緒に、ひとつの作品をつくり上げているんだなと、改めて認識しましたね。

 タイトルの“花鳥風月”には、どんな思いが込められているんですか?

藤巻亮太:日常の中の変わらない小さな幸せは、花が咲いたり、鳥が飛んでいたり、風を感じたり、月が昇ったりするのと同じくらい自然に存在しているのではないかと感じて。このタイトルには、そんな思いを込めました。

 歌詞からも“日常の幸せ”が感じられる、今まで以上にパーソナルな視点になっていますね。

藤巻亮太:日常のささいなことでも、その中に喜怒哀楽があると思って、歌詞はその部分を掘り下げて書いていきました。“生きている今この瞬間の感覚”をパッケージしたかったので、特に意識したというわけではなく、自然と日常目線になっていった感じですね。

 「ロックンロール」は、タイトル通り、今作の中でも特にロック色の強い楽曲ですね。

藤巻亮太:ポップスに至る道のりの“つくる”という作業にロック的なものを感じて。そのバランスが、この曲のモチーフになりました。

 「花になる」は、“あるがままに物事を受け入れる、開き直った力強さ”を感じさせますが、この楽曲はどんなところから?

藤巻亮太:人の頭の中って、過去や未来のことでいっぱいになってしまいがちなんですけど、“大切なのは今だ”と感じて。そういうところから、インスピレーションを受けて、この曲が生まれました。

 「東京」と「小さな幸せ」からは、内容的に強い結びつきを感じました。

藤巻亮太:ネガティヴな部分も、ポジティヴな部分も、それらすべてを含めて“生きている”ということだと思うし、それを前向きに捉えていきたいという曲たちです。特に結びつきを意識したわけではないですけど、同じ気持ちから生まれているので、そう感じるのかもしれませんね。

 DVDには、アルバム全曲のライヴ・ムービーが収録されていますが、このアイデアはどんなところから?

藤巻亮太:これは昨年がライヴの多い年だったので、そのバンド感もヴィジュアル化して、表現したいなと思ったところからです。ただ、スケジュール的にかなりタイトで、「ロックンロール」は朝4時に生演奏したんですけど、あれは正直、きつかったです(笑)。

 1曲ごとにコンセプトや演出が異なっていますが、それぞれの内容はどのように決めていったんですか?

藤巻亮太:撮影してくださった野田監督と話し合って、進めていきました。僕たちが信頼を寄せている監督さんなので、スムーズにいきましたね。アルバムの魅力がバンド感を通して広がったと思うので、そこを楽しんでいただけたらと思います。

 5月からは47都道府県をすべてまわる全国ツアー『10th Annivasary TOUR 2010 “花鳥風月”』が決定しました。

藤巻亮太:今までに行ったことのない、はじめてのところも多いので、今から楽しみにしています。今作は日常の中に溶け込んだアルバムになっているので、全国にある、その土地ならではの“花鳥風月”に触れてみたいし、直接届けられるのがうれしいです。ぜひ、このアルバムを聴いて、ライヴにも遊びにきてください。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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