大島麻衣

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7月27日にサード・シングル「Second Lady」をリリースする大島麻衣。歌詞の雰囲気、ミュージック・ビデオなどのアート・ワーク…すべてが今までとはひと味ちがう今作に、彼女が込めた思いを訊いた!


 今作は、今までの恋愛に対してポジティヴな内容とはちがって、ツライ恋をしている女の子の迷いや葛藤が表現された楽曲ですね。

大島麻衣:最近の恋愛事情みたいなものをスタッフと話していた時に、“2番目の女の子”とか、“浮気されがちな女の子”っていうのが多いんじゃないかっていう話が出たんです。自分が2番目だっていうことに気づいているけど相手のことを嫌いになれなかったり、2番目でも良いから一緒にいたいって思っていたり…。とにかく、そういう女の子の気持ちを代弁して歌いたいなと思って。

 歌っていて、「気をつけて!」って注意しているニュアンスのほうが強いですか? それとも共感してほしい?

大島麻衣:共感してくれる子も多分いると思うので、そういう子は曲の世界に浸りながら、カラオケで歌ってスッキリしてもらいたいですね。“浮気しているんじゃないかな?”って思っている彼氏の前で歌ってみるのも良いと思います(笑)。“あれ? 気づかれている?”みたいなきっかけになったら良いな。あと、浮気をされた経験がない子には、今後の参考になれば。“あなたの彼氏、大丈夫ですか?”っていう、参考資料として聴いてもらえたらうれしいですね。曲調もかっこ良いので、ひとつの音楽として楽しんでもらえると良いなと思います。

 サウンドも今までとちがってかなりクールな雰囲気ですよね。

大島麻衣:“大人の大島麻衣を見せていきたい”っていう気持ちがあったんです。だから、つくりながら“どうなるのかな?”って私自身も楽しみにしていました。ミュージック・ビデオやジャケット写真といったアート・ワークも、結構ガッツリつくり込みましたし。

 そういうアイデアは自分から?

大島麻衣:そうですね。やっぱり、今までの大島麻衣を知っている人もそろそろちがう面を見たいんじゃないかなって思ったし、自分自身も“あれ? 今回の大島麻衣、ちょっとちがうんじゃない?”っていうサプライズをしたかったんです。“まいまいの曲、明るくてポップなんでしょ?”っていう期待を裏切りたいというか。常にちがう一面を見せていけたら良いなって思いました。

 “自分で作詞をしてみたい!”っていう思いが芽生えたりは?

大島麻衣:言葉遊びを学びつつ、いろんな人の詞を見て“うまいなぁ”って勉強させてもらっています。まだ1曲にはならないけど、サビだけつくってみたり、短めの歌詞を書いてみたり、少しずつ成長していっている途中です。

 いつか聴けるのを楽しみにしています。ところで、今作は雰囲気がちがいますが、今までと同じ“恋愛”をテーマにした曲。恋愛の歌を歌うことへの、なにか特別なこだわりがあるんですか?

大島麻衣:自分では気づいていなかったんですけど、友だちと話していて、「恋愛体質じゃん」って言われたことがあるんですよ。自分では信じられなかったんですけど、「高校生の時からずっとそうだよ」とか言われて。それなら恋愛の歌を歌ったほうがリアルだし、気持ちも入れやすいなって思ったんです。それが1番の理由かなぁ。あと、女の子って常に恋をしているじゃないですか。だから、歌で応援したいし、「気をつけてね」っていう黄色信号も出したい。今回のような“気をつけてね系”の曲ってあんまり歌っている人がいないと思うので、そういう歌もアリかなと。

 「気持ちが入る」とおっしゃいましたが、今回のレコーディングではどんなことを考えながら歌っていましたか?

大島麻衣:とにかく歌詞の中に入り込んで歌っていました。だから、想像上で自分を2番手にしている男の子にほんっっとにムカついて、すっっごくイライラしました! “絵文字ひとつで私をダマそうとしていたのね!”って感じで(笑)。

 歌詞の中の男の子は、“もう嫌いになっていいんじゃない?”っていうレベルですよね。

大島麻衣:そう! そうなんですよ。でもそのムカつく気持ちよりも愛が勝ってしまうんですよね、今回の恋愛は。“なんで私、彼を嫌いになれないんだろう?”っていう葛藤を、歌の中で表現したつもりです。

 似たような経験をしている友だちがいたり…?

大島麻衣:私の周り、セカンド・レディが多いんですよ〜。彼女と一緒にいる時は彼も“1番扱い”をするから、2番目ってわかっていても嫌いになれないんですよね。本当のこと言ったら彼との関係が終わることがわかっているから、言えないみたいで。

 大島さんも、彼氏の携帯を見ちゃった経験ってあります?

大島麻衣:携帯を見たことはないんですけど、見られたことはあるんです。だから、歌っていて心が痛む部分はありましたね。彼氏の立場に立って、“これ、私もやられたな〜”って。でも、浮気をされたこともあるので、女の子の気持ちも痛いほどわかるんです。

 そのあたりの実体験が、曲に反映させられた部分はありますか?

大島麻衣:Bメロで、♪WHY?♪って歌うところがあるんですけど、そこではかなり感情をぶつけましたね。すごく熱がこもった、別人格が出てくるんですよ。

 歌っていれば、気持ちをスッキリ発散できる?

大島麻衣:歌だからこそ発散できる、気持ちをぶつけられるっていうのはありますね。歌えばスッキリするから、“気持ちよくなるために歌ってしまえ!”みたいな。

 カップリングの「Miracle Love」は、「Second Lady」の女の子の友だち目線みたいな曲ですね。

大島麻衣:まさにセカンド・レディである友だちのために歌っている曲というか。「ダメだって」って言いつつ、「良い恋愛しようね」って励ましているような曲です。2曲が、真逆のように聴こえて、実はつながっているっていう感じですね。

 普段の大島さんは「Miracle Love」の目線に近い?

大島麻衣:そうですね、近いと思います。友だちにも結構バシバシ言いますし。「そんな彼氏やめなよ、どこが良いの?」とか、「私が見定めるから、会わせて!」とか(笑)。

 ちなみに、今回の2曲はトラックと歌詞、どちらが先にできあがっていたんですか?

大島麻衣:曲ですね。いろんな雰囲気の曲が入ったデモ・テープをもらって、その中からチョイスしました。

 制作中、他に大変だったことはなにかありますか?

大島麻衣:今回は今までとテイストがちがう曲なので、リズムの取り方がちがったことが大変でした。あと、かっこ良さを出すためのボイス・トレーニングも、楽しかったんですけど苦労しました。

 初回盤が2パターンあって、「Second Lady」のミュージック・ビデオも2パターンあるんですよね。まず通常のミュージック・ビデオは、どんな仕上がりですか?

大島麻衣:ガッツリとかっこ良くなっています。サビの部分では踊っているんですけど、幸せな恋愛をしている時の女の子と、どうしたらいいかわからずに葛藤している時の女の子っていうのを、陰と陽のように、わかりやすくミックスした内容ですね。

 もう1パターンの、<room edit>の方は?

大島麻衣:ムカついた時とか、ベッドで「ワァァ」ってジタバタしちゃうことってあるじゃないですか。その雰囲気を表しているというか。かわいらしい中にも葛藤しているシーンが多くて、悩んでいる女の子の気持ちがすごく表現されていると思います。あ、枕を投げるシーンがあるんですけど、それは結構苦労しましたね。カメラに本気で投げすぎてたくさん失敗したので、そのシーンはすごく観てほしいです。

 初回盤Aパターンにはメイキング映像もつきますが、そういうNGシーンも収録されているんでしょうか?

大島麻衣:あの枕のシーンは、きっと入っているでしょうね(笑)。あとは、ヒールの高い靴で激しく踊るのも大変でした。ダンス・シーンでは3人の大島麻衣が出てくるんですが、それぞれちがうメイクと服装の大島麻衣なので楽しんでいただけると思います。3人それぞれのキャラクターのちがいも、ダンスを通して伝われば良いなと思っています。

 いつもと雰囲気のちがう自分を見てもらうことは楽しみ?

大島麻衣:はい、みなさんの反応がすごく楽しみです。どういう大島麻衣が好かれるのかわからないし、新たな面を見せてどう思われるんだろうって思っていますね。今回の曲は本当に今までの笑顔でキャピキャピしている大島麻衣とはガラッとイメージが変わって、かっこ良くなっています。声や歌い方のちがいも楽しんでいただけたらと思いますが、ミュージック・ビデオで見せるツライ恋と戦うクールな女の子・大島麻衣をぜひ観ていただけたらと思います!


INTERVIEW:Ai Kishino


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