初音

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20歳を迎えた初音のニュー・シングルは、作詞・作曲に常田真太郎(スキマスイッチ)を迎えて贈る“大人の恋愛”をリアルに歌った「つよがりソレイユ」。東野圭吾原作のドラマ『秘密』の主題歌にもなっているこの作品は、11月24日リリース!


 先月(10月11日)、20歳の誕生日を迎えたとのことですが、新たに何か決意したことはありますか?

初音:10代の頃は、“20歳になったら何か変わるのかな?”って思っていたんですが、20歳になったからといって、すぐに何かが変わることはありませんでした。ただ、今年はバースデー・ライヴを開催したので、応援してくれる人たちと一緒に誕生日を迎えることができて、それがすごくうれしかったです。今までも“ずっと音楽を続けていきたい!”という気持ちを持っていたんですが、改めて“30歳、40歳になっても歌い続けていられるように!!”って強く思うようになりました。

 “大人のリアルな恋愛”をテーマに描かれた今作は、スキマスイッチの常田さんが作詞作曲をされていますが、どんな経緯で?

初音:この歌はドラマ『秘密』の主題歌になっているんですが、プロデューサーの方と打ち合わせをした時に「ドラマでは大人の恋愛が描かれているので、主題歌もそういう内容にしてほしい」と言われて、それなら常田さんにお願いしてみようと。スキマスイッチさんの曲は、私自身すごく好きだったし、小田和正さんや絢香さんといった私がすごく尊敬している方たちとコラボしていたので、いつかご一緒できたらいいなと思っていたんです。それで、この機会にお願いしてみたら、いいお返事をいただけて、すごくうれしかったです。

 常田さんとはメールやFAXでやり取りを重ねたそうですね。

初音:細かい譜割(曲に対する歌詞の乗せ方)など、本当に丁寧な説明を書類でいただいたんです。レコーディングの前には、改めて歌詞の背景やストーリー、タイトルの意味などを詳しく長文で説明してもらったんですが、常田さんの世界観に入っていくのにすごく役立ちました。

 詞曲ともに他の方から提供していただくというのは初音さんにとってはじめての体験だと思いますが、世界観をつかむのに苦労した部分は大きい?

初音:最初にメロディだけをいただいて、それを聴いてみたんですが、自分の中にはないメロディラインだし、複雑な部分もあったので、難しそうだなという印象はありました。歌詞の世界観も、本当に“大人の恋愛”という感じでしたし、その世界観を理解するのに普段より時間がかかりました。

 世界観を理解するために、どんなことを?

初音:とにかく何回も歌詞を読み込んで、メロディをたくさん聴いて、その上で歌い込んで、というのを繰り返しました。レコーディングまでに、そうやって時間をかけていたので、“いざ、レコーディング!”という時には、その世界観にスッと入れました。

 “自分の中にはない”というのは、歌詞ではどんな部分?

初音:たとえば、タイトルにしても“つよがりソレイユ”っていうタイトルは、私の中からは、なかなか出て来ないだろうなって感じました。

 ちなみに、このタイトルに込められた意味は?

初音:“ソレイユ”は、フランス語で“太陽”という意味なんです。この歌詞に出てくる主人公の女性は、できる素振りをして強がってしまう性格で、大切な人がいたんですけど、お互いに強がったせいですれちがってしまうんです。それで、自分で選んだ別々の道をお互いに歩むことになるんですが、そんな時に今の季節(冬)の太陽を見て、肌寒くて切ないんだけど、それでも太陽は暖かく自分を照らしてくれていて。いつか自分も、そんな太陽のように誰かを照らせるようになりたいという気持ちが込められています。

 初音さんは、この主人公のように強がってしまう部分はある?

初音:あんまり素直なタイプじゃないかもしれないですね(笑)。

 歌う上で、特に意識したことは?

初音:常田さんの世界観を壊さないようにうまく入り込んで、常田さんがつくってくれた世界を、そのまま届けることが、一番リスナーの方には伝わるんじゃないかと思って、そこを特に意識しましたね。

 この歌を歌うことで、自身の幅が広がったなというのは感じますか?

初音:それはありますね。メロディラインもそうですし、表現の仕方もそうなんですが、自分のつくった曲では出会わなかった歌い方だったと思います。これから自分が書いていく曲にも活かしていけると思うし、幅がすごく広がったので、ご一緒できて本当によかったなって思っています。

 最初の方で話が出ましたが、この曲は東野圭吾さん原作のドラマ『秘密』の主題歌にもなっていますね。

初音:東野さんの作品はいくつか読ませていただいていて、その中でもこの『秘密』は特に印象に残っている作品だったので、すごく光栄に思っています。ドラマも毎週見ているんですが、本当に面白くて。以前公開された映画も見ているんですが、結末が小説とちがっていたので、このドラマ版はどんな結末になるのか、すごく楽しみしています。

 DVDに収録されているPVは、すごくファンタジックな内容ですが、撮影で思い出に残っていることは?

初音:私が熊の隣で歌っているんですが、その熊が本当に大きいんですよ。185cmくらいあって。爪も鋭いし、妙にリアリティがあって、最初はすごく恐かったんですけど、慣れてくると目の動きとか、口の動きがすごくかわいらしいなって(笑)。本来なら男女で表す世界を、私と熊で表現していて、ちょっと切ない部分がありつつも、温かい映像になったと思います。

 カップリングの「伝えたいことば」は、昨年4月からBS朝日の『しあわせドキュメント 結婚までの1週間』の挿入歌として流れていて、ファンや視聴者の方からもリリースが待ち望まれていた楽曲ですが、この曲に対する思い入れは?

初音:挿入歌として1年半、使っていただいたんですが、番組のホームページに“まだ、この曲はCDになっていないんですか?”といった声をたくさんいただいていて、今回こうしてCDで届けることができて、すごくうれしく思っています。

 この楽曲は番組のために書き下ろしたんですか?

初音:いえ。ちょうど高校を卒業して、ひとり暮らしをするために上京する頃に書いた詞で、普段、面と向かっては言えない感謝の気持ちを歌にしてみようと思って書いた曲なんです。それで挿入歌のお話をいただいた時に、この曲がイメージに合うなと思って。番組が“結婚”をテーマにしていたので、感謝をテーマにしていた曲に、“母への”という部分を足して、今の形になったんです。

 お母さんには、そういう歌だと伝えました?

初音:“はい、どうぞ”っていう感じでは聴かせてないんですが(笑)、この番組は母も観ていたし、ライヴでも歌っているので聴いてくれていると思います。面と向かって感想は言ってもらってないんですが、喜んでくれていたら、うれしいなと思います。

 来年2月には第10弾の開催も決定したアコースティック・ワンマン・ライヴ『初音茶屋』ですが、これからも続けていく?

初音:今年の3月にスタートしてから、毎月開催しているんですが、今では自分にとってすごく大きな存在になっています。このライヴでは、カヴァー曲を歌ったり、小中学生の頃につくった曲をそのまま歌ったりと、普段のライヴではできないようなことをしていて。すごく初心に帰れる場所ですし、お客さんとの距離がすごく近いので、今まで以上にコミュニケーションを取れて、つながれる場所だなっていうのを感じています。

 来年へ向けての抱負は?

初音:ひとつの目標として“『野音で初音茶屋』(『初音茶屋』を野外音楽堂でやる)”というのがあります。“初音茶屋のテーマソングをみんなでつくろう”ということをやっていて、それを野音でみんなで歌えたらなって思っています。20歳になって、時間が経つのが、ますます早く感じるようになったので、後悔しないように、今まで以上に1日1日をしっかりとやっていきます。みなさんにも「つよがりソレイユ」を生で聴いていただきたいので、ぜひライヴに足を運んでください。『初音茶屋』の様子など、ブログも頻繁に書いているので、チェックしていただければと思います。これからも応援よろしくお願いします。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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