Yellow Cherry


L to R:R-MAN(MC), DJ YAMA(DJ), YASS(MC)


“LOVE & PEACE”をモットーに、レゲエ/ヒップホップをベースとしたジャンルレスな音楽を届けるYellow Cherry。12月2日に『THE BLUE HEARTSカヴァーアルバム「僕、パンクロックが好きだ」』をリリース!


今回のタイミングでTHE BLUE HEARTSさんのカヴァー・アルバムを出そうと思ったきっかけはどんなことだったんですか?

DJ YAMA:「カヴァー曲を出さないか?」というお話は、過去にも何度かいただいたことはあったんですが、気軽にできることではないので、なかなか手を出せずにいたんです。今回また、カヴァーのお話をいただいて、もう1度、3人で考えた時に“カヴァー=リスペクト”という結論が出て、やろうということになって。そこで真っ先に出てきたアーティストが3人ともTHE BLUE HEARTSさんだったんです。

選曲はどのように?

DJ YAMA:自分たちのリスペクトしている曲や甲本さん、真島さんのセレクト、あとはスタッフからの意見も募って。とにかくリスペクトしている曲がありすぎて、選ぶのが大変でしたね。ただ、「夢の駅」はR-MANが若い頃に衝撃を受けて、いろんな思いが詰まった曲だったので、そこはゴリ押ししました(笑)。

アレンジのヴァリエーションが豊富ですが、方向性はどのように決めていったんですか?

DJ YAMA:原曲が持つ良さを活かしつつ、僕らの色もしっかりと出ているものにしようという意識を持って、1曲1曲、いろいろと試しながら方向性を決めていきました。作業期間は短かったんですが、すごく楽しみながらできましたね。

アレンジで重視したポイントは、どんなところですか?

DJ YAMA:THE BLUE HEARTSさんの曲はリリックがすばらしいので、そこを活かそうと思って。だから、どうしてもシンプルにしたくなってしまいましたね(笑)。いい曲は飾りがなくても、いい曲なんだって気づかせてもらえました。

シンプルというところでは、アコギを上手く使ってますよね。

DJ YAMA:地元のマイメン米田心にアコギをお願いしたんですが、ソロとかグッと来ますね。「ラブレター」や「夕暮れ」、「チェインギャング」なんかは、詞とアコギだけでもいいかなくらいのイメージで進めていって。「TRAIN TRAIN」は、原曲がぶち上げなロックだったので、そこから離れたところから入って、疾走感を残しつつ、エレキじゃなくアコギを使いました。それと「夢の駅」は、手を施すことがほとんどなくて、一番原曲に近い仕上がりになったと思います。

逆に「キスしてほしい」などは、原曲からガラッと印象を変えていますが、これはどんなイメージで?

DJ YAMA:これは、タオルをぶんぶん振り回すレゲエのようなイメージで進めて。ちょっとエレクトロな要素を入れて、斬新な曲になりました。それと「情熱の薔薇」は、今回のアルバムの中でも一番斬新な曲になったと思っていて。ソカのビートが意外にもハマった、ニュー・スタイルのアレンジで気に入っています。

「終わらない歌」も今までにない斬新な印象を受けましたが。

DJ YAMA:この曲も、やはりリリックが泣けるくらいすばらしくて、思い切ってBPMを落としてみたんです。そうしたら、聴いていてさらに泣けるような曲になりましたね。

「リンダリンダ」は誰もが知っている名曲ですが、こちらのポイントは?

DJ YAMA:ロックじゃない疾走感とリリック映えするアレンジというところで進めました。この曲はPVもつくったんですが、それも斬新でかっこいいので、ぜひチェックしてください。

カヴァー楽曲は、ゼロから制作するのとは異なる面が多々あると思いますが、楽しかった点や苦労した点などはどんなところでしたか?

DJ YAMA:楽しかった点は、自分たちが聴いて育った楽曲が生まれ変わる様子を、リアルタイムで体感できたところですね。苦労した点は、やはり“名曲を扱う”プレッシャーです。とにかく自分たちの感覚を信じてやり通しました。

今作は、Yellow Cherryにとって、どんな位置づけの作品になりましたか?

DJ YAMA:野球でたとえると、今までの作品が全部、直球ど真ん中のストレートとするなら、今回のアルバムは、はじめての変化球ですね。しかも、外角低めのストライクみたいな(笑)。僕らのストライク・ゾーンの幅をグッと広げられた作品になったと思います。

リスナーには、この作品をどのように受け止めてもらいたいですか?

DJ YAMA:THE BLUE HEARTSファンのみなさんはもちろん、はじめて聴く若い世代のリスナーにもTHE BLUE HEARTSの素晴らしさを知ってもらえたらと思います。あとは、“こいつら、やってくれたな”とも思ってもらえれば(笑)。

来年には結成10周年を記念したアルバムのリリースも予定されていますね。

DJ YAMA:“新しいYellow Cherry”と“変わらないYellow Cherry”の両方を聴かせることができる、自信を持った作品になっているので、楽しみにしていてください。このご時世に、ブレることなく純粋な音楽をリリースできるのも、いつも支えてくれるファンのみんなのおかげだと思っています。これからも自分たちを信じて、“Yellow Cherryスタイル”で頑張っていきますので、全国のイエ郎チェリ子のみなさん、暖かい目で見守ってください。不況をみんなで乗り越えよ〜(笑)!

INTERVIEW:Shinji Takemura

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●ALBUM
12.2 On Sale
『THE BLUE HEARTSカヴァーアルバム「僕、パンクロックが好きだ」』
Yellow Cherry
XNAE-10026
¥2,310(tax in)

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