DOZ

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L to R:イ・ギウク、ユ・ジュンソン

YouTubeにアップした動画が、なんと130万再生を記録! 彗星のごとく現れた韓国発のラップ・ユニットDOZ(ディー・オー・ジー)が、12月8日、シングル「ありがとうごじゃいます」で日本デビュー!!


 10月末にもライヴのために来日していましたが、日本の印象は?

イ・ギウク:ライヴでの反応はみんなすごくノリノリで、楽しくライヴすることができました。ただ、前回は滞在時間が短くて、観光とか全然できなかったんですよ。

ユ・ジュンソン:“仕事”を観光しにきたみたいな感じだったね(笑)。

 日本でしてみたいことや、行ってみたいところなどありますか?

イ・ギウク:屋台ものを食べてみたいし、ウィンドウ・ショッピングもしたい。あとは日本の若者とたくさん交流をしたいですね。

ユ・ジュンソン:たとえば、若者しか使わない単語をいろいろ教えてもらったり。それが、次の曲づくりにつながっていく部分もあると思うので。

イ・ギウク:それと大きい都市部だけじゃなくて、いろんなところに行ってみたいな。

 2人は高校生の頃から一緒に活動をはじめたそうですが、その頃から今のような音楽を?

イ・ギウク:高校の頃は、ダンスがメインだったんで、既存の曲をカヴァーして歌ってました。

ユ・ジュンソン:作曲自体は、高校生の頃からはじめていたんですけどね。最初から、「ありがとうごじゃいます」や「キンセンモリ」のような曲を目指してやっていこうと思っていたわけじゃないんだけど、2人で活動して自分たちのカラーを探していく中で、自然とこういう方向性になっていきました。

 日本デビューということに関しては、どう感じていますか?

イ・ギウク:今はまだ全然実感がないですね。

ユ・ジュンソン:こうやって日本に来て、インタビューを受けていること自体、自分でも信じられない感じ。でも、周りの人には、僕たち以上に喜んでくれている人も多いので、素直にうれしいです。

 「ありがとうごじゃいます」のPVをYouTubeにアップすることは、最初から考えていたんですか?

ユ・ジュンソン:いや、最初は考えていなくて、でき上がったPVを2人で観て、「これちょっと面白いから、アップしてみようよ」っていう感じで、本当に軽い気持ちからだったんですよ。

イ・ギウク:自分たち自身、“何か面白いことをしたい”っていう気持ちがあったし、すごく面白いPVが撮れて“たくさんの人と面白いことを共有したい”っていう気持ちもあったので、アップしてみたんです。

 それが100万再生につながるような動画になったと。

イ・ギウク:正直、そんなに再生されるなんて、夢にも思ってなかったですね。ただ、それだけ多くの人に観てもらえたということは、自分たちが求めているものを、みんなも好きなんだって、改めて確認できたので、もっと頑張らなきゃっていう励みになりました。

 これほどの再生数につながったのは、どんな部分だと思いますか?

ユ・ジュンソン:最初から“こういう映像を撮ろう”っていう明確なヴィジョンがあったわけじゃなく、自分たちが住んでいるアパートの周りを歩きながら、ここで撮ったら面白いんじゃないかっていう場所で撮っていっただけなので、どこがって言われると難しいんだけど…。

イ・ギウク:映像自体はすごく笑えるけど、出てくる僕たちは笑わずに真面目にやっている。そのギャップが観ている人には面白くて、ヒットしたんじゃないかな。

ユ・ジュンソン:それと純粋に僕らの顔を見たくて、PVを観た人も多いんじゃないかなと思います。僕らヴィジュアル系のアーティストなんで(笑)。

 楽曲自体すごくユニークなんですが、どんなきっかけで生まれた楽曲なんですか?

イ・ギウク:ひと言で言うなら“遊び”ですね。とりあえず仮歌で録ることになったんですけど、そういうとき普段だったら鼻唄とか、適当な単語を並べたりするんです。それを、今回は日本語をあてはめてみようかということになって。当時、僕らが知っている日本語が“ありがとうごじゃいます”と“すみません”の2つだけだったんです。それで、録ってみたら非常に完成度が高かったので、このまま完成させてみようということになったんです。

 ちなみに、今は日本語は?

ユ・ジュンソン:“よろしくお願いします”。

イ・ギウク:“私たちはDOZです”。あとは“チャラい”(笑)。

 (笑)。日本語以外の、他の言語を勉強して、使ってみたりすることは考えているんですか?

ユ・ジュンソン:そこを今ちょっと悩んでいて。というのも、この曲って僕らが日本語をわからない、うまくしゃべれないからこその面白さがあると思うんですよ。だから、勉強して日本語がうまくなり過ぎるのは、逆に危険かなという気もしていて。日本語をうまくしゃべれるようになるというよりは、単語を覚えて、それを自分のサウンドの中に落とし込んで、つくっていきたいなと考えています。他の言語に関しても、同じ様に考えています。

 切ないメロディが印象的ですが、サウンドづくりで特に意識したところは?

ユ・ジュンソン:もともと悲しい曲をつくりたかったので、こういう感じのメロディになりました。ギウクがしゃべるセリフを理解してもらうと、なんで切ない、悲しいメロディなのかっていうのはわかってもらえると思います。

イ・ギウク:女性に対して男なら誰もが思う感情…たとえば、別れた女性に対しての申し訳ない気持ちとか、一緒にいる間にもっとこうしてあげられたんじゃないかなっていう後悔。そういう恋愛経験をしたことがある人は多いと思うので、それを歌にしたかったんです。その中で、少しフィクションを加えて、ストーリーに面白みを出してみました。

 カップリングの「キンセンモリ 〜長い黒髪のあの子〜」は、どんなことを歌った曲なんですか?

イ・ギウク:“キンセンモリ”は“黒くて長いまっすぐな髪”という意味なんですけど、韓国の男性のほとんどは、そういう髪の女性に憧れを持っているので、その気持ちを表現した歌です。「ありがとうごじゃいます」の韓国語ヴァージョンみたいな感じかな。

 切ないメロディとひとつのキーワードを繰り返す手法が共通していますね。

ユ・ジュンソン:DOZのたくさんあるスタイルのうちのひとつです。

イ・ギウク:こういう歌だけでなく、いろいろな歌を歌っています。今回はこのスタイルがヒットしましたけど、このスタイルにこだわっていくっていうことはないです。

ユ・ジュンソン:ただ、「ありがとうごじゃいます」の“パート3”まではすでに考えていますけど(笑)。

 他には、どんなスタイルの曲を?

イ・ギウク:ジャンルで言うと、ヒップホップなので、不満を訴えたり、18歳未満お断りの歌詞とか(笑)。もちろん、この曲のように楽しい曲もあります。

ユ・ジュンソン:楽しい曲はすごく楽しく、悲しい曲はすごく悲しく表現するようにしています。その中間っていうのはあまりなくて、どちらか一方に振れる曲がほとんどですね。

 「キンセンモリ 〜長い黒髪のあの子〜」のPVもすごくユニークなんですが、撮影で思い出に残っているエピソードはありますか?

イ・ギウク:僕がおしっこを漏らすシーンがあるんですけど、本来ならジワーッと濡れていくはずだったんです。でも、水圧が高すぎて、いきなりダダ漏れになってしまって。恥ずかしかったし、プライドが傷つきました(笑)。

ユ・ジュンソン:そのシーンで、僕は黒い長い髪のカツラをかぶっているんですけど、自分の中では、もっとかわいくなると思っていたんです。ただ、実際には…。自分もプライドが傷つきましたね。ヴィジュアル系アーティストなので(笑)。

 映像や音楽を通して、どんなことを伝えていきたいですか?

イ・ギウク:世の中、みんな忙しそうにしていて、他のことに気を取られているヒマはあまりないかもしれないんですけど、DOZの音楽を聴いたり、映像を観た時に安らぎを与えられたらいいなと思っています。

ユ・ジュンソン:子供からお年寄りまで、わかりやすくて楽しめる曲をつくっていきたいなと思っています。みなさん想像以上に応援してくださって、ありがとうごじゃいます。これからもよろしくお願いします。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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