THE SUITBOYS A.K.A. ☆TAKU TAKAHASHI

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m-floの☆Takuがソロ・プロジェクトを始動! その名もTHE SUITBOYS A.K.A. ☆TAKU TAKAHASHI!! 4月20日には活動の第一歩となるミックスCD『AFTER 5 VOL.1』をリリース!!!


 今回、“☆TAKU TAKAHASHI”名義ではなく、“THE SUITBOYS”として活動をしようと思ったきっかけと、ソロ・プロジェクト名“THE SUITBOYS”に込めた意味を教えてください。

☆TAKU TAKAHASHI:日本の音楽をよりグローバルに発信するため、世界から見た日本を象徴するものは何か? って考えたときに、“サラリーマン”というキーワードがまず上がりました。そこから派生して“THE SUITBOYS”となりました。込めた意味は、日本にも海外に負けない音楽をつくってるアーティストがたくさんいるってことを、もっと世界中に知らしめるってことでしょうか。ひとつの形にこだわらない形態で活動することも名義を“THE SUITBOYS”にした理由です。

 第1弾となるミックスCD『AFTER 5 VOL.1』がリリースされますが、今作にはどんな思いを込めていますか?

☆TAKU TAKAHASHI:世界の音楽シーンではジャンルにとらわれない音楽がいろいろと出てきていて、とても面白いことが起きています。そういう音楽は日本ではクラブでしか聴けないので、自分の持ってるモノをみんなとシェアできたらと思ってつくりました。このミックスCDを聴いて、もっと積極的に自分たちからそうした音楽を探しに行く人が増えるとなお、うれしいです。

 テーマは、タイトル通り”アフター5”から楽しむダンス・ミュージックかと思われますが、このテーマはどんなところから?

☆TAKU TAKAHASHI:まじめに仕事をアプローチするのはとても良いことだと思うのですが、やはり“遊ぶこと”って大事だと思うんです。何事も気分転換が必要ですし、インスピレーションも遊びから生まれることが多いと思います。遊ぶこと自体が何かのエネルギーになったりするじゃないですか。そして経済にもプラスになりますし。最近、日本は元気が出づらいことが多いですが、そういった部分でも少しでも勇気を与えられたらと思って。

 エレクトロやドラムンベース、ダブステップなど、最新のフロア・チューンを中心に全部で38曲が収録されていますが、選曲はどのように行なったんですか?

☆TAKU TAKAHASHI:選曲は、今自分が現場でプレイする、もしくは今後プレイしたいものを中心に選んでいます。なので、まず今回のミックスCDに収録したい楽曲をリストアップして、各アーティストやレーベルに許諾申請をしました。数は覚えてませんが当初40~50曲以上を挙げたかもしれません。その中から厳選に厳選を重ねてようやく落ち着いたのがこの38曲です。僕は飽き性なので、1曲を長くかけることも、同じジャンルの曲ばかりをつなげるのも苦手というか、自分のスタイルではないので、様々なジャンルの楽曲が散りばめられたミックスになりました。なかには連絡がつかなくて断念した曲もありますが、そういう曲は現場に聴きに来てください。

 曲の並びに関しては、自然とこの曲順に?

☆TAKU TAKAHASHI:“ハーモニック・ミキシング”というミックスを科学的にアプローチする手法があるんですが、ヨーロッパではすでに大きなトレンドになっていて多くのDJたちが利用しています。今回はその理論を応用しながら流れやストーリーをつくっていきました。曲が流れるにつれ感情が高まる効果が出たら大成功ですね(笑)。もちろん、理論を超えた人間的な部分もこだわってつくったので、良いバランスに仕上がってると思います。何度聴いても楽しめるはずです。

 曲のつなぎで意識したことはどんなことですか?

☆TAKU TAKAHASHI:ここも人間的な部分なんですが、今回のミックスCDの制作では、PCはもちろん使いましたが、DJミキサー(Pioneer DJM2000)を使ってライヴ的要素も取り入れています。エフェクトなどもPC上での加工は完璧なタイミングで限りなく加工できますが、DJミキサーを使うことによって、もっと感覚的に、クラブでのパフォーマンスに近いものになりました。そうすることで無機質になりがちな部分を生々しく表現できたかなと思います。

 ヴォーカル曲とインスト曲との使いわけで、特に意識したことはありますか?

☆TAKU TAKAHASHI:海外ではクラブで大合唱とか当たり前に起きてますが、日本のクラブではみんなが知ってる曲でも歌うってことはあまりしませんよね? 日本語の曲をクラブでかけることすらためらわれるのが現状です。今回の作品は日本国内はもちろん、海外に向けて発信していきます。だからこそヴォーカルが大事になってくる場面が出てきますし、そうでないインストの部分で無心に踊る時間が活きてくると思うんです。バランスは考えましたが、DJとしての直感で使いわけたというか、いい塩梅になったかなと。

 MC LYTEをフィーチャーした“THE SUITBOYS”名義第1弾楽曲「Calypso till Dawn」も収録されていますが、こちらの楽曲はいつ頃制作したんですか?

☆TAKU TAKAHASHI:LYTEにオファーしたのが去年の12月くらいで、条件面が折り合わず、一時断念しそうになったんですが、LYTE側が、「トラックを聴いて本人が気に入ったらやるけどどう?」って申し出てくれて、年明けぐらいにトラックを送ったら、「OK!」って返事が来て、実現しました。音楽で会話できた素晴らしい作品になりましたね。でもこの曲、実はまだ完成形ではなくて、今後さらにヴァージョン・アップしていく予定なので期待しててください。

 「Lotta Love」、「gET oN!」のTHE SUITBOYS REMIXも収録されていますね。

☆TAKU TAKAHASHI:2曲ともクラブで自分がかけて気持ちいいかどうか? ってことが最重要視したポイントです。リミックスの原点は、かかりそうにない曲をクラブでかけたいっていう情熱だと思うんです。この2曲に関してはすでにクラブでもかかってたから、もっと自分がかけたい音や、もっと世界に通用するリミックスで会場のお客さんを驚かせたい、って衝動に駆られてつくりました。本来この作品に入れる予定ではなく、クラブでかけるためとしてつくっていたので、こういう形で作品に収録できて良かったです。

 これからの日本のクラブ・シーン、ダンス・ミュージック・シーンに期待することはどんなことでしょうか?

☆TAKU TAKAHASHI:正直、昨今の風営法の取締り強化には参っていますが、そんなことに負けずに活気づけられるようなパーティを開催してほしいです。誰かが旗を振って法律に立ち向かわないと変わらないと思うし、今こそその時だと思っています。かつてはビリヤードなんかも映画の影響で市民権を得たお陰で規制から除外されたという話もあるので、ダンス・ミュージックにも市民権を与えられるような何かが起こる2011年であってほしいですね。その中で最近、自分の役割も真剣に考えはじめてもいます。

 m-floでの“☆TAKU TAKAHASHI”と、THE SUITBOYSの“☆TAKU TAKAHASHI”は、別々の存在?

☆TAKU TAKAHASHI:難しい質問ですね。そもそもm-floに関して言えば、音楽をつくるためにグループをやっているわけではなく、つくりたい音楽があってグループが存在しなければならないと常に思っています。THE SUITBOYSに関して言えば、先にも言いましたが、ミュージシャンとしての名義というよりは、世界に向けてのひとつのアイコンに近い存在です。楽曲をつくっているのはあくまでもタカハシタクという人間で、そのアウトプットが何なのか? というだけなんです。THE SUITBOYSというのはプロジェクトとして存在しますが、=タカハシタクとは言い切れません。他にメンバーが増えるかもしれないし、実はバンドになるかもという感じで、形にこだわるのではなく自由な発想で音楽をつくっていたいです。

 THE SUITBOYSでは、トレードマークのサングラスをメガネにかけ替えていますが、周囲やファンの方からは、何か反応はありましたか?

☆TAKU TAKAHASHI:メガネは普段からかけてたので、あまり…(笑)。でも、はじめて見たって人たちからポジティヴなコメントが入ってるのはうれしかったです。

 最後にファンへのメッセージをお願いします。

☆TAKU TAKAHASHI:『TCY RADIO TOKYO』というネットラジオをやっています。毎週金曜日にHouse、Electro、Dubstep、D&B、Hip Hop、Technoなどさまざまなダンス音楽のリリース前の新曲を紹介する”Eklektrik”という番組をやってるんで、ぜひそういった音楽が好きな方はチェックしてください。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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