A.J. McLean

01 A.J. McLean

バックストリート・ボーイズとしてのアルバムと並行して制作されたA.J.マクリーンのソロ・アルバム『HAVE IT ALL』が1月20日、ついに完成! BSBのAJではなく、ひとりのアーティスト、A.J.マクリーンの音楽世界がここに!!

バックストリート・ボーイズは、これまでニックやブライアンなどがソロ活動を展開していましたが、A.J.は形になるまでにかなり時間がかかりましたね

A.J. McLean:ソロ活動そのものはずっと続けていたんだけど、アルバム完成までは時間がかかっちゃったね。かれこれ4年くらい。もともと、スケジュールを固めてつくっていたものではなかったんだよ。実際、その間にはバックストリート・ボーイズのアルバムを2作とツアーを2つ挟んでいるし。できることをできるときに、マイペースに取り組んでいたよ。

ソロ活動にあたって、作品の青写真などはどうとらえていましたか?

A.J. McLean:スタイルについては、自分が大好きなファンク、ロック、ソウルが散りばめられたレコードにすること。とにかくバラエティ豊かな感じにしたかったんだ。そして、A.J. マクリーンの人となりを浮き彫りにするような作品づくりに挑戦たかった。

スタッフの人選については、どのようなヴィジョンがありましたか?

A.J. McLean:オレをよく知っている、才能豊かな人材にオファーしたよ。楽曲のイメージをふくらませたいときや伝えたいメッセージがあるときにも、オレという人間を通して描いてくれたと思うし、皆すばらしい仕事をしてくれたよ。

今作では元イン・シンクのJCも制作に参加していますよね。彼とはかつてよきライバル関係にあったと思いますが今はどんな関係なのでしょう?

A.J. McLean:JCは一緒にいて楽しいヤツだよ。好きな音楽の傾向も似ているし、最高の話し相手だね。スタジオやオレの家なんかで話をするときも、フレッシュなアイデアをどんどん提案してくるし。オレにとっては刺激をもたらしてくれる存在でもあるかな。

では収録曲について。アルバムはきらびやかなポップ・チューン「TEENAGE WILDLIFE」で幕開けです。

A.J. McLean:これはJCが書いた曲。キラーズっぽいヴァイヴがあって、クレイジーでもある。今さらって感じだけど、やっぱり10代ってすばらしいと思うんだよね。恋愛も勉強も、とことん暴れて楽しめ! ってメッセージを込めているよ(笑)。

クリスチャン・ルンディンとは、ユーロ・ポップ色濃い5曲を制作していますね。

A.J. McLean:彼とはバックストリート・ボーイズの初期からの付き合いで、グループとともに歩んできたといっても過言じゃないくらい。彼にオファーしたのは、オレの好みを熟知していて、一緒にいて面白いから(笑)。2年くらい前から作業をはじめて、「HAVE IT ALL」、「LONDON」、「GORGEOUS」、「WHAT IF」、「DRIVE BY LOVE」を書いたけれど、ゴージャスでファンキーでロックで、個性的な曲ができ上がったと思う。

後半のダン・マカラ参加によるポップ・ロックな楽曲たちは、とても情に訴えるものがあります。

A.J. McLean:エモーショナルかつ、パーソナルな一面を掘り下げた曲になったね。ダンとの関係はいつもクールな感じなんだけど、彼と一緒に作業をしていると、自然体でいられる。で、不思議と自分のセンチメンタルな一面が引き出されてしまうんだよ。

しばらく交流のなかったお父さんとのことを歌った「SINCERELY YOURS」も、そのマジックが書かせてしまったのでしょうか。

A.J. McLean:そうだね。オレ自身、曲の中で親父に手紙をしたためるような気持ちで書いたんだけど、作業していくうちに、かつての自分が抱えていた個人的な問題なんかもフラッシュバックして。なんとも言えない気持ちになったよ。

この曲を書いたことで、何か心境の変化などはありましたか?

A.J. McLean:これはアルバム全体に言えるんだけど、ひとつひとつの作業を経て、気がつけば癒されていた自分がいるんだ。なんていうか、自身のセラピーになったような感じだね。父との関係、母親との関係、恋人との関係、そしてオレ個人が抱えていた悩みやトラブル…かつての苦悩から抜け出して一歩前に進むためのヒーリングになったと思っているよ。父親に関して言えば、この曲を書くまでは長い間顔を合わせていなかったんだけど、オレのソロ・ツアーにふらりと現れてさ。今までよりも素直に接することができたと思うよ。

アルバム終盤も、A.J.らしさが際立っていますね。「WHAT IT DO」はこれぞハリウッド! とうなりたくなる、軽快なロックンロールで。

A.J. McLean:オールドスクールなロックだよね。この曲を書いてくれたマーク・ハドソンはオジー・オズボーンやシェール、マイケル・ジャクソンと仕事をしてきたプロデューサーで、友人でもあるんだ。いい意味でベタというか、ノリ一発の、気持ちいい曲に仕上がっていると思うよ。

ラストは「MR.A」。聴いているだけで振り回されるような、ファンが思い描くA.J.のイメージが生き生きと表現されていると思います。

A.J. McLean:良い面、悪い面含めて、これぞA.J.という曲だね。とにかく楽しんでよ!

ようやくアルバムが完成して、どんな手ごたえがありましたか?

A.J. McLean:自分が思い描いていたことを、はじめてのレコードでほぼ実現することができたのは素晴らしいことだと思う。最初は自分自身へのチャレンジという気持ちでスタートしたけれど、途中には感動的な場面にもたくさん出会ったし、なにより心身ともに健康でいることができた。これ以上の幸せはないと思うし、この作品を、そして自分自身を誇りに思っているよ。このアルバムを聴いた人が、楽しんでくれたらさらにハッピーだね。

INTERVIEW:Yoko Kikuchi

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●ALBUM
01.20 On Sale
『HAVE IT ALL』
A.J. McLean
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¥2,300(tax in)

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