Baby M
日本とイギリスのハーフであり、日本と南アフリカを拠点に活動する国際派シンガーBaby M(ベイビー・エム)がデビュー! 3月3日にリリースされたミニ・アルバム『Bhuti』は、南アフリカの“クワイト”を取り入れた、斬新かつキャッチーな作品集!!
Baby M:クワイトは90年代に南アフリカのストリートから生まれたオリジナルのジャンルで、南アフリカと言えば“クワイト!”っていうくらい、人気の高いサウンド・スタイルなんです。いろんなジャンルを取り入れているのも特徴で。ラッパーが言葉を飛ばすヒップホップ寄りのクワイトもあれば、洗練されたハウス寄りのクワイトもあるし、歌詞もビートもキャッチーな曲もあったりして、すごく振り幅が広いんですよね。それとメッセージを大きく取り入れているところも魅力の1つで。それらすべてをひっくるめて新しいなと感じて、日本の人たちにも、南アフリカのもっとも旬な音楽を楽しんでほしいなと思ったんです。
Baby M:私自身は14歳まで長崎県で生まれ育ったんですけど、曾祖父のホームタウンが南アフリカなので、子供の頃から行っていたんです。それと21歳の頃から3年間ほど、南アフリカで生活していた時期にチャリティとライヴ活動を並行してやっていて。その時にクワイトとも出会ったんです。
Baby M:チャリティ活動をしている母の影響で、フィリピンに移住した14歳の時から私もチャリティに参加するようになったんですけど、はじめてスラムを訪れた時は、正直ショックで。でも、自分から“何かをしよう!”と思いはじめた時に、“私が今できることは、大好きな音楽を通してコミュニケーションを取ることだ”と思ったんです。それからチャリティの一環として、フィリピンや南アフリカのスラム、学校などでライヴをするようになったんです。その頃から本格的にシンガーを目指しはじめて、今に至るって感じなんですよ。
Baby M:「危険だ!」と言われるところにもよく行ったんですけど、歌いはじめたらステージが壊れそうなくらい盛り上がってくれて。肌の色のちがいを超えて、多くの人と楽しい時間を共有できたことがうれしかったし、辛い時でもポジティヴに楽しく生きようとする彼らの姿から、いろんなものを得ましたね。そうやって私が現場で感じてきたものを、少しでも届けられたらと思って今回の『Bhuti』に、クワイトを取り入れてみたんです。
Baby M:“兄弟”っていう意味なんです。人種問題がまだ根強く残る南アフリカでは、私は日本人だけど白人だと言われるんですよね。だからスラムへ行くと、最初は歓迎されないんです。でも、南アフリカの人気曲のフレーズやビートを使って歌いはじめると、あっという間に兄弟のように打ち解けて盛り上がるんですよ。それって結局はみんな同じ人間だから、感情も似ているってことなんだと思うんです。
Baby M:それと“兄弟のように身近な存在の音楽として聴いてほしい”という思いを込めてつけました。
Baby M:そうなんです。それを世界ではじめて日本語の歌詞に書きかえて、リメイクしたんです。この曲は、年上の女の子が年下の男の子に恋しちゃう話なので、みんなにスマイルで楽しんでもらえたらいいなっていうタイプの曲ですね。BOY-KENさんとのコラボを楽しみつつ。
Baby M:彼は南アフリカで、はじめて白人アーティストと一緒にコラボ・アルバムをつくった黒人の超人気ラッパー兼プロデューサーで、白人と黒人の両方から愛される国民的ビッグスターなんです。なので、日本を代表する童子-Tさんと南アフリカを代表するマンドーザさんと一緒に楽曲がつくれて、本当に光栄だなと思います。4曲目の「Goodbye To My Love」も、マンドーザさんが気に入って彼のアルバムに収録してくれたので、南アフリカでも聴かれている曲なんです。
Baby M:恋愛曲にしても、心に問いかける曲にしても、絶対に心掛けているのが、ポジティヴなメッセージを添えることなんです。それはチャリティで出会った人たちが、どんな境遇でも落ち込まずに、笑顔で過ごしている姿勢から学んだ部分なんですよね。なので、曲を聴いて何か心に良いスパイスを感じてもらえたらうれしいです。あと今回はバラエティに富んだ楽曲を収録しているので、Baby Mのカラーもしっかり楽しんでほしいですね。
Baby M:もちろん日本!! でも、これを機に音楽を通して、それぞれのカルチャーを伝える架け橋になれたらいいなって思います。
INTERVIEW:Chiaki Sato
★Baby M
http://babym-music.com/(PC・携帯)
コメント :
コメント投稿: