JOE BONAMASSA

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卓越したテクニックを持つ“黒船ギタリスト”ジョー・ボナマッサのニュー・アルバム『Black Rock』が、3月10日、日本で先行リリースされた! 彼の才能を見い出したB.B.キングも参加して制作された、記念すべき通算10枚目のアルバム!!


 『Black Rock』は一部を除いてギリシャでレコーディングされていますが、その理由をお聞かせください。

JOE BONAMASSA:今回、録音をしたギリシャのスタジオ(ブラック・ロック・スタジオ)のオーナーが、このアルバムのプロデューサーのケヴィン・シャーリーに電話してきたんだ。新しいスタジオをギリシャのサントリーニにつくったっていう、売り込みの電話をね(笑)。ちょうどケヴィンと、レコーディングの環境を変えようか、という話をしていた時だったので、タイムリーだったんだ。素晴らしい機会だったし、スタジオも本当に気に入ったよ。今までレコーディングしてきた中でもベストな経験を得られた場所になったし、絶対また戻りたいと思えるスタジオだ。

 ギリシャ・ミュージックということに限らず、本作にワールド・ミュージック的な要素を加えたいという気持ちは、制作にかかる前からあったのですか?

JOE BONAMASSA:僕はいろんな形の音楽を楽しむ性格なので、このアルバムはそれを形として表したものなんだ。ギリシャ人のミュージシャンたちとスタジオに入って、一緒に作業をするのも楽しかった。彼らは素晴らしいよ。彼らにお願いしたのは、気が向くままに演奏して、とにかく“心で感じてほしい”ということだった。彼らと仕事ができて本当によかったよ。光栄だね。

 ギリシャ人プレイヤーによるブズーキやクラリーノなどの演奏には強くインスパイアされましたか?

JOE BONAMASSA:うん、ブルースに対して、より幅広い探究心を持ち、ブルースの定義を今までより広く持とうと思わせてくれたね。

 ギリシャ人プレイヤーとの共演で、もっとも大変だったことは?

JOE BONAMASSA:正確に言葉を伝えることかな(笑)。彼らは英語が話せないんだ。それはけっこう大変だったけど、でも彼らとは友達だし、なんとかなるもんだ。まさに音楽という普遍の言語が、実際の言語の壁を乗り越えられることを証明できたよ。

 「Quarryman’s Lament」は、まさにアイリッシュ/ケルト・ミュージックという感じの素晴らしいオリジナル曲ですね。このアイデアはどこから来たのでしょうか? もともと、このジャンルに造詣が深かったんですか?

JOE BONAMASSA:うん、ケルト・ミュージックは大好きだったし、ケルティック調の曲を書いてみたいと思っていたんだ。そういった新しい試みにチャレンジできたのは、ギリシャに滞在したおかげだね。

 「Bird On A Wire」はレナード・コーエンのカヴァーですが、これを取り上げた理由は?

JOE BONAMASSA:僕はコーエンの大ファンなんだ。歌詞が素晴らしいよね。この曲では、もっとも自分のヴォーカルがよく録れたんじゃないかと思っている。ヴォーカルに関しては、常により良くすべく努力を重ねてきたんだけど、これは僕のベスト・パフォーマンスのひとつだね。

 「Spanish Boots」は、第1期ジェフ・ベック・グループの曲ですね。以前にも「Blues Deluxe」を取り上げていましたが、第2期よりも第1期ジェフ・ベック・グループの方が好きなのでしょうか?

JOE BONAMASSA:どちらも大好きだよ。(第2期の)ボブ・テンチは大のお気に入りのシンガーの1人だし、(第1期の)ロッド・スチュワートもそう。そもそもジェフ・ベックの大ファンだから、どの時期が一番とかは考えたことがないね。

 B.B.キングとの共演は最高にうれしかったんじゃないですか?

JOE BONAMASSA:僕はB.B.キングが大好きだ。彼が僕のアルバムに参加してくれるなんて、本当に光栄だよ。彼に対しては、いくら感謝しても感謝しきれないほどだね。彼との付き合いはもう20年以上になるんだけど、今でも僕は彼に夢中だし、B.B.のおかげで今の自分がいると思っている。最高のアーティストであり、最高の人間だよ。

 ひと言で言うとすると、『Black Rock』はどういうアルバムになりましたか?

JOE BONAMASSA:“若々しくエネルギッシュ”だね。

 あなたは単なるブルース・アーティストではなく、もっと幅の広い音楽性を持ち、多彩な世界を切り開いていくことのできるアーティストだと思います。自分では自分をどう定義していますか?

JOE BONAMASSA:自分は“ミュージシャン”だ。それ以外の何者でもない。ブルースでも、ロックでも、ワールド・ミュージックでもない。気持ちのおもむくままに演奏した結果、どこにたどり着くのかは考えていないんだ。音楽というものに対して新しい解釈ができるように、常にオープン・マインドだよ。

 ギタリスト、シンガー、ソングライター、ライヴ・パフォーマーの中で、自分がいちばん優れていると思う部分はどれですか?

JOE BONAMASSA:順位付けするなら、ライヴ・パフォーマー、ギタリスト、シンガー、そしてソングライターの順だね。

 今あなたがもっとも好きなアーティストを教えてください。

JOE BONAMASSA:フレディ・キング。彼のアルバムをずっと聴き続けている。彼はまさに忘れられた“キング”だよ。

 あなたのギター・プレイは世界中から絶賛されていますが、自分では自分のギター・プレイをどう思っていますか?

JOE BONAMASSA:まだまだ向上させる余地はあるし、時にはとっ散らかってしまうこともあるけど、そこは大目に見てほしい(笑)。とにかく楽しむことだけは忘れないようにしているよ!


INTERVIEW:Shinpei Hosokawa


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