Ryohei
持ち前の美声でハウス・シーンをにぎわせるRyohei。約3年ぶりとなるオリジナル・ニュー・アルバム『Rat the Wolf』を3月10日にリリース! 男らしさを全面に押し出した、Ryoheiの新境地を拓く作品!!
Ryohei:1年間、ずっと頭で鳴っていた音色を、明確に具現化できたので、スッキリさわやかしました。“春が来た!”って感じです(笑)。
Ryohei:今までは、アンダー・グラウンドに寄り過ぎてしまわないように、“Jポップをつくって、そこにどうやって自分の好きなダンス・ミュージックの音色を入れ込むか?”という考えで制作していたんです。でも、最近はアンダー・グラウンドとオーヴァー・グラウンドの隔たりがなくなってきているので、今作ではアプローチを180度変えてみました。つまり、“自分の得意なアンダー・グラウンドの音色をベースにして、それをいかにしてポップスに仕上げるか?”と考えながらつくりました。
Ryohei:アプローチ面というか、根っこの部分で影響はありますね。『Cavaca』ではレイドバック(ロック調の音楽がゆったりさせること)して、ゆるく“乙女”に歌っているんですが、クラブ・ツアーではピーク・タイムに歌わせていただくことが多くて。お客さんの“アゲて!”っていうテンションに応えるために、アルバムとはちがう感じで、結構アゲアゲでライヴしたんです。だから、今作では、そういうピーク・タイムで歌うことやお客さんのリクエストを意識して、アゲアゲな曲、男っぽい曲をつくりたかったんです。
Ryohei:去年のはじめに、DEADMAU5(デッドマウファイヴ/カナダ出身のアーティスト)にインスパイアされて、男っぽいトラックに、ロックなアティテュードで歌う「Maboroshi」、「Amsterdam」をつくって、この2曲からアルバム全体のイメージが広がった部分があります。
Ryohei:今までレコーディングでは、声が柔らかく録れるマイクを使っていて、最初に録った「Let’s Go Higher」も、そのマイクで歌ったんです。でも、いざ録った声をスピーカーで鳴らしてみると、イメージとはちがっていて。そこで、レコーディングし終わったヴォーカルにディストーション(音のゆがみ)をかけて、声を汚したんです。この曲以降、固いマイクに変えて歌いました。
Ryohei:この2人は、プライベートでも特に仲が良くて。仕事とは関係なく、一緒にライヴ・セッションをすることが多いんです。この先のパフォーマンスを見据えて、一緒にライヴがしやすいということもあり、今作に参加していただきました。それと、僕のわがままを聞いてくれるっていうところも大きいですね(笑)。
Ryohei:ボーナス・トラックに「なんか入れる?」って話になって、「なんかある?」って探した結果です(笑)。「小吉物語<Ryohei “Rat the Wolf” Remix>」は、「小吉物語」(「おしりかじり虫」の作者うるまでるびが制作したアニメ。Ryoheiはそのテーマ曲を歌っている)はアニメ・ファンのちびっ子たちに、“こんなジャンルの音楽もあるんだよ”っていう、出会いや夢を導いてあげたくて。年末年始のミュージカルのお仕事の合間に、徹夜して自宅でコツコツつくりました。僕の頭の中では“犬の小吉が宇宙船に乗って、宇宙へ飛び立つ!”みたいなアニメーションが浮かんでます(笑)。
Ryohei:かっこいい、面白いアルバムがつくれました。映画やテーマパークのような遊びの詰まった作品になっているので、聴く方にも遊び感覚で聴いてもらいたいですね。
Ryohei:単独でDJをする時は、“一匹狼”という意味で“DJ Rat the Wolf”、他の方と一緒にやる時は“DJ ratpak”という名義で活動しています。“ratpak”とは“共犯者”っていうスラングで、サックスで武田真治くんやギターで織田哲郎さんといった、超豪華なゲストに“共犯者”になっていただいています(笑)。僕が選んだ楽曲をひとつの楽器としてとらえてもらって、それにセッションしてもらう形です。だから、“DJ ratpak”では、DJプレイよりもライヴ・パフォーマンスとしてお客さんに楽しんでいただきたいですね。ただ、RyoheiでもDJ ratpakでも、DJ Rat the Wolfでも表現したいことは同じで“art”。それだけです。それはこの先も変わりません。
Ryohei:最近『RENT』や『King of the Blue』など、ミュージカルのお仕事をいただくようになったんですが、ものすごく奥が深くて。今は芝居にハマっていますね。自分としては、まだまだなんで、頑張りたいです。それ以外のところでは、バンドを組んだり、別名義でヒップホップ・ユニットをつくったり、若手をプロデュースしたり…やってみたいことは、山ほどあります。最終的には、海外での音楽活動を目指していて、ジャミロクワイやマドンナといった、世界のポップ・アーティストと同じステージに立ちたいですね。
INTERVIEW:Shinji Takemura
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