kannivalism

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L to R:光也(dr)、裕地(b)、怜(vo)、圭(g)


昨年8月の復活宣言から、シングルのリリース、Zepp Tokyoでのライヴなど、精力的な活動を続けているkannivalism(カニヴァリズム)が、待望のニュー・アルバム『helios』を3月17日にリリース! このアルバムについて、裕地がインタビューに答えてくれた。


 前回のインタビューの時に「12月のライヴが本当のスタート」と圭さんがおっしゃっていましたが、そのライヴを経ての今の心境というのは?

裕地:“ホッとしたな”というのが率直な気持ちで、あんなにたくさんの人が待っていてくれたことに感謝しています。

 そのライヴで今作『helios』のリリースが発表されましたが、今作はどんなことをテーマに制作されたんですか?

裕地:ひと言で言うと“愛”です。タイトルの“helios”とは、ギリシャ神話に出てくる“太陽神”のことなんですが、僕らとしては“太陽”の意味でとらえていて。“普段は気にしないかもしれないけど、常に存在しているもの”という意味でも、アルバム・タイトルにはピッタリだと思っています。収録曲のすべてを英語タイトルにしているのも、アルバムのコンセプトを重視しているいうことで。

 サウンドづくりにおいて、特に重視した点というのは?

裕地:具体的に言うと、“立体感のある世界づくり”という点ですね。特に今回のレコーディングは、メンバーもよく言っているんですが、自分自身を超える瞬間が何回もありました。

 「love.」は「love」のショート・ヴァージョンですね。

裕地:最初につくったのは「love」の方で、そこから「love.」が生まれました。今回のアルバムは、曲順がアシンメトリー(非対称)になっていて、「love.」と「love」では、歌っている内容がまったく異なっています。

 「another world」〜「again and again」〜「a growth ring scroll」は、3曲でひとつの壮大な楽曲になっていますが、制作段階から“3曲でひとつの世界観を”というのは意識していたんですか?

裕地:「a growth ring scroll」は、「again and again」から派生した世界なんですが、「another world」は、圭が最初につくった時点では、別々の曲として存在していたんです。でも、途中で一緒の存在だということに気がついて、そこから3曲でひとつという認識になりました。

 「monochrome」は、’07年11月にリリースした4枚目のシングル「モノクローム」から進化していますね。

裕地:歌詞に若干の変更を加えたことによって、サウンドも大きく変わりました。だから「モノクローム」とは、またちがったものを感じてもらえると思います。

 初回盤は、DVDの内容が異なる2形態リリースされますが、それぞれの見どころは?

裕地:初回盤Aには「mum.」のミュージック・クリップが収録されているんですが、聴く人によって、それぞれ捉え方が異なってくると思うので、感じたままに受け取ってもらえれば。初回盤Bには、12月のライヴから5曲収録しているんですが、その日のライヴで特に切り取りたい瞬間を選んだので、ぜひ、観てもらいたいです。3月30日には、はじめてのホール・ライヴがあるんですが、そこでは今までの“kannivalismらしさ”を失わず、よりバンドの持つ世界観を表現するという面で、すごく意味のあるライヴになると思っているので、新たな展開に期待してください。最高のアルバムができたと自負しているので、まずは聴いていただいて、そして、その世界に触れてもらいたいと思っています。これからもよろしくお願いします。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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