オマスガ
L to R:OMA、SUGAR-G
“チョットイイ唄”を届けるライト・ヒップ“ポップ”・ユニット、オマスガが、4月21日にリリースされるミニ・アルバム『オマスガイダンス』でデビュー! OMAの個性的なヴォーカルと2人が生み出すトラックに耳を傾けよう!!
SUGAR-G:仲間内でやっていたイベントにOMAが遊びにきて、そこで出会ったんです。その頃、手づくりの名刺をつくったばかりで、いいなと思った人に渡していたんです。
OMA:いや、何も考えてなかったと思いますよ(笑)。
SUGAR-G:せっかくつくったんで、ただ配りたかっただけみたいな(笑)。
OMA:SUGARはやっていたんですけど、僕はオマスガの前は特に活動はしていないんです。はじめた当初は、音も何もわからないから、即興で歌を歌うしかなくて、MCバトルなどに参加していたくらいですね。
OMA:もともと海外の90年代のヒップホップが好きで、よく聴いていて。札幌から東京に出てきたばかりで、ラップをやれば、そのつながりで友達ができるかなと思ってはじめたんです(笑)。それでSUGARと出会って、彼から輪が広がっていったので、もしSUGARと出会っていなければ、今の僕はないと思います。
SUGAR-G:そうですね。昔はロックなども好きだったんですけど、ヒップホップの泥臭い感じというか、そういう部分が好きで。それで、先走ってDJの機材を買いそろえてしまったこともあり、引くに引けなくてはじめたんです(笑)。
SUGAR-G:結成当初は“OMA & SUGAR-G”というユニット名だったんですけど、それが“オマスガ”に変わった時から、俺の中ではスイッチが入った感じですね。当初はOMAとだけでなく、他にやっていたユニットがあって、かけもちみたいな感じだったんですけど、そこでは自分を活かしきれていない気がしていて。OMAとやるのがとにかく楽しかったこともあって、“オマスガ”になって意識が変わりました。
OMA:リリックは僕が、トラックは2人で話し合ってつくっています。パターンとしては、僕がゆっくり系の曲を、SUGARが速い曲をつくることが多いですね。
SUGAR-G:音楽に関しては、お互いに信じ合っているところがあるし、お互いが持っていないものをお互いが補う感じで、いいバランスが取れていると思います。
OMA:聴いていて、飽きのこないものをつくろうというのは意識しました。タイトル通り、“オマスガというアーティストのガイダンス”として、いろんな引き出しがありつつ、ポップなものも感じられる出来映えになったと思います。
SUGAR-G:僕らがはじめてオーディションに参加した曲でもあり、この曲をきっかけにいろいろと道が開けたので、いっぱい思いがつまっている曲です。昔とはアレンジを少し変えています。
OMA:STARZのコンピレーションに収録されたものよりも生感を上げたし、生のストリングスも入れました。
OMA:いや、それより前からありました。4〜5年前ですかね。ポップな要素は取り入れていたけど、いわゆる歌モノはまだやっていなかった頃で。だから、サビは“歌う”というよりも、ヒップホップ的な構築の仕方をしています。歌モノを歌モノとして扱えるようになったのはここ2〜3年の話で、それまでは“歌モノっぽい”というだけだったんですが、それが最近はいろいろと勉強して、消化できるようになったので、ヴォーカルのテイクも、そういった部分を取り入れられたと思います。
OMA:もともと歌が上手く歌えるわけではないので、歌心というか、感情を入れつつも、ただ“ラップにメロディをつけただけ”という尺度で自分たちはやっています。もっと上手い人が歌えば、ちがうアプローチがあると思うんだけど、あくまでもラップの範疇で、歌モノに関しては、そこからちょっと飛び出した気持ち良さを表現できればいいかなと思っていて。だから、感覚としては、ラップの人間が少しちがう方向に進化したっていうイメージでつくっています。
OMA:楽曲のイメージが漠然とあって、誰かカジュアルな感じで歌う方をフィーチャーしたいなと思っていたんです。で、イメージに合う人を考えていたら、高杉さんとそのイメージがリンクして。ただ、高杉さんとは、それまで面識がまったくなかったので、無理だろうなと思いつつ、ダメ元でオファーしたんです。そうしたら、快くお返事をいただいて。だから、こちらから押し掛けでお願いした感じなんです(笑)。
OMA:そうですね、人とコラボすることが少ないので。それとさっきも言いましたけど、僕はちゃんと歌を歌えるわけではないので、高杉さんのような、ちゃんと歌を歌える方にのっかっていくことでどうなるのか、想像がつかなかったんですが、ピッタリとハマりましたね。
SUGAR-G:これは割とホーンを強めにしていて、スカをイメージしてつくりました。もともとは、OMAと僕の2人だけでやるつもりだったんですが、アゲアゲのいい感じのトラックに仕上がったので、誰かに混ざってもらおうということになったんです。
OMA:この曲も、昔からあった曲で、今までいろんな人を迎えてやっていたんです。今作に収録するにあたって、今までと差別化を図ろうということになって、誰にしようか考えた時に、歌モノで高杉さんに参加していただいているから、これも女の子に参加してもらおうと。で、プライベートでも仲良くしている後輩のRe:mic(リミック)という女の子3人組ヒップホップ・ユニットのAIMIちゃんに参加してもらいました。
OMA:今の若い世代の子たちが、あまり聴いたことのない曲を、僕たちを通して“こんないい歌もあるんだよ”っていうのを知ってもらいたくてカヴァーをやろうという話になって。この曲をカヴァーさせていただいたのは、単純に僕らが電気グルーヴさんのファンというところからです(笑)。
OMA:そうですね。少しヒップホップのテイストを盛り込んだアレンジにした程度で、元曲の良さを活かすようにしています。そもそもの目的が“若い子に昔のいい歌を知ってもらうこと”なので、僕らがいじってリミックスするよりも、カヴァーという形にした方が、ボケないで伝わるだろうし、ファン心理から、この曲が持つ世界観を崩したくないっていう気持ちもあったので。
SUGAR-G:それともうひとつ、制作する上では“そのままクラブでかけられる”というところを意識しました。なので、自分がDJやる時も、たまにかけてます(笑)。
SUGAR-G:常にというわけではないですが、そのつもりでつくるトラックもあります。ただ、自分でつくった曲を自分でDJとしてかけるのは、ちょっと照れくさいですね。自己アピールするタイプじゃないので(笑)。
OMA:それもあるんですけど、周りのスタッフや仲間、ファンに対して、本当に“サンキュー”という気持ちがあって。アルバムの最後を締めくくるのにも、ふさわしかったっていうのがあります。
OMA:これはSUGARが、全部ひとりでやっています。僕はノータッチでした。というのも、スキットがあった方がいいなと思って、SUGARにその話をしたら、もうすでにつくってたんです(笑)
SUGAR-G:好きなんですよね。1分あるかないかのところに世界観を詰め込むのが。昔のヒップホップのアルバムとか聴くと、やっぱり曲の前後にスキットが入っていて、それがすごく好きだったので、そのイメージを組み込みました。
OMA:もともと毎月第4土曜日は、仲間とレギュラーでイベントをやっているんです。本当は企画を練って、昼間のお客さんとかにもアピールしようかなとも思ったんですけど、僕らの原点が“夜中のクラブ”なので、リリース・パーティは原点からだろうと。それと、いつもの仲間たちに祝ってほしいというのがあったので、それならいつものイベント、いつものメンツで肩肘張らずにやろうっていうことで。ただ、いつもとはちょっとちがう+αの要素は乗せようと思っています。
SUGAR-G:変に着飾るよりは、普段通りっていうのがオマスガらしいかなと。着飾ってもメッキがはがれるだけだし(笑)。
SUGAR-G:オマスガは、徐々に成長していっていると思っていて。実際、相方の声質も変わってきているし、歌い方も以前より上手くなっていて、これからもそれはあると思うんです。その成長具合を、どんどん刻んでいければなと思っています。
OMA:僕らのコンセプトが“チョットイイ唄、トドケマス。”なので、“すごくいい歌”というよりは、“ちょっといい歌”っていうのを量産して、必ず出していこうと思っています。だから、理想のアーティスト像は、“長生きするアーティスト”になることだと思っています。まずはこの『オマスガイダンス』を僕らの名刺代わりの1枚と思っていただければと思います。これを聴いてちょっとでも興味を持ってもらえたら、まだまだアイデアもネタもいっぱいあるので、次も期待してください。
SUGAR-G:今後も頑張りますので、オマスガをよろしくお願いします。このミニ・アルバムとともに、ブログの方ものぞいてみてください。
INTERVIEW:Shinji Takemura
●MINI ALBUM
04.21 On Sale
『オマスガイダンス』
オマスガ
RZCD-46527
¥1,890(tax in)
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