Marin & Riena

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L to R:Marin, Riena

自ら作詞作曲を手がけるラッパーMarinと透明感のある歌声を持ちモデルとしても活躍するRienaのフィメール・ユニットMarin & Rienaが、10月20日にリリースするシングル「Love Train」でついにデビュー!


 2人がユニットを結成したのはいつ頃?

Marin:去年の夏くらいなんで、結成から1年くらいですね。私は小学生の頃からヒップホップ・ダンスをやっていて、ブッラク・ミュージックにすごく親しみがあったんです。それで中学生くらいから、ラップを中心にした楽曲制作をするようになったんですけど、20歳を過ぎたあたりからメロディもつくるようになって。最初はひとりで歌もラップもやっていたんですけど、ひとりでやるのはちょっと難しいなと思いはじめた時に、同じ事務所だったRienaちゃんと出会ったんです。それで私の楽曲を歌ってもらったら、声がすごくキャッチーで。“キャッチーさ”っていうのは、私もポイントにしていたところだったので、すごくピッタリきて、それから一緒にやっていこうという感じで進み出しました。

Riena:私はモデルをやっていたんですけど、歌手になりたいっていう夢は昔から持っていて。小学生の時にSPEEDさんをテレビで見て大好きになってから、自分も歌が歌えて、ダンスもできるアーティストになりたいと思っていたんです。それがMarinと出会って、夢を叶えることができました。

 最初に会った時は、お互いどんな印象だったんですか?

Marin:Rienaちゃんは、やっぱりモデルをやっているだけあって、すごくきれいな人だなって。最初は物静かだったから、冷たい感じの子なのかなと思っていたんですけど、しゃべってみるとすごく発想が飛んでいて面白いんですよ。いい意味で、子供の気持ちを忘れていない大人っていうか。

Riena:Marinは最初に会った時、ぶかぶかのデニムを履いて、ティンバーランドの靴を履いていて、真っ黒いロングの髪で、見るからにB-Girlみたいな感じで、近寄り難かったです(笑)。それまで私の周りにそういう友達がいなかったので。でも、一緒に仕事をしていくとすごく頼れる存在で、Marinの方が年下なんですけど、お姉さんみたいで私が支えてもらっています。

 Marinさんはブラック・ミュージックに親しみがあったとのことですが、Rienaさんはどんな曲をよく聴いていたんですか?

Riena:徳永英明さんとか、今井美樹さんとか、松田聖子さんとか…80年代の邦楽がすごく好きで、よく聴いていました。特にバラードが好きで。洋楽にはあまり親しみがなかったし、まして、ブラック・ミュージックには馴染みがなかったので、はじめてMarinの曲を聴いた時はすごく衝撃的でしたね。

 お互いルーツがちがいますが、Marin & Rienaとしての音楽の方向性はどのように決めているんですか?

Marin:最初の頃は、私がユニット結成以前につくっていた曲がベースになっていたので、アレンジャーやトラックメーカーの人と話し合って決めていましたが、結成してしばらく経ってからはRienaちゃんの声の特徴もわかってきたので、そのあたりを意識しながら2人で話し合って決めることが多いですね。

 ちなみに現在、何曲くらい制作されているんですか?

Marin:今回のシングルに収録されている曲を含めて、20曲弱くらいです。

 その20曲ちかくある中から、デビュー・シングルにこの3曲を収録することになった理由は?

Marin:「Love Train」と「夏の香り」に関しては、先に配信されていたっていうのもあるんですけど、3曲とも“恋愛”っていう共通のテーマがありながら、タイプが全然ちがうので、いろいろな面を見せられるかなと思って。

 そのデビュー・シングルが、間もなくリリースされますが、今の心境は?

Riena:先に配信でスタートしていたので、こうしてパッケージができるとすごくうれしいし、ありがたみを感じますね。

Marin:CDリリース前に配信っていう段階を経ているんで、いよいよだなっていう実感がすごくあって、ワクワクしてます。

 「Love Train」は“恋に突き進む女性”をテーマに描かれていますね。

Marin:この曲は最初にラップを形にしていて、“恋に突っ走る女の子”をテーマにしようと考えていたんですけど、サビで“恋は楽しいぞ”みたいなそのまんまの歌詞だとちょっとつまらないなと思って。何かいい言葉、キャッチーな言葉がないかなと考えていた時に“Love Train”っていう言葉とメロディが浮かんで“これだ!”って。そこからAメロにも列車にまつわる言葉を入れて、イメージしやすいように固めていきました。

 Marinさんから渡された歌詞を最初に読んだ時の感想はいかがでしたか?

Riena:“Love Train”っていう言葉にすごくグッときて。すごくかわいいイメージがあったし、リズムもすごくいいし、みんなで歌いたいなっていうイメージがすごくわきました。

 ライヴでもすごく盛り上がりそうですけど、そのあたりも意識してつくっているんですか?

Marin:この曲をつくったのは1年くらい前なんですけど、その頃はまだライヴの実感がなかったので、そこまでライヴを意識してつくってはいないです。ただ、最近の曲に関しては、2人でライヴをすることが多くなったし、どういう風に盛り上げるかっていうのを考えながらつくっているところはあります。

 ちなみに2人は恋愛をすると、この曲の主人公のように盲目的に突き進むタイプ?

Marin:そういう時もありますね(笑)。

Riena:なきにしもあらず、みたいな(笑)。

 「夏の香り」は、“香りに触発されて思い出す過去の恋”が歌われていますが、実体験から生まれてきた曲?

Marin:この曲はもともと恋愛の曲にするつもりはなくて。個人的に夏になると夏の匂い、プールの香りとか植物の匂いとかを感じて、子供の頃を思い出して懐かしいなって思う感情があったので、それを曲にしたいと思っていたんです。昔の恋人を思い出すみたいな内容になったのは、わかりやすいようにと思って書いた結果で。だから、そういう恋の思い出だけじゃなくて、“夏の香り”っていうワードにもひっかかってもらえればと思います。それぞれの人にいろんな“夏の香り”があると思うので、それを思い出しながら聴いてもらいたいですね。

 切ないフレーズが随所に散りばめられていて、女の子なら共感する部分が多いと思うんですけど、Rienaさんはどんなところに共感しましたか?

Riena:自分が最初に歌う♪ただ傷つきたくなくて 向き合おうとすらしなかったの♪っていうフレーズは、まちがいないなって思いました(笑)。傷つくことってすごく怖いじゃないですか、特に恋愛で。それがこのフレーズに集約されていて、すごくいいなって思いました。

 「おかえり…」は、曲調が一転してバラードですが、これはどんなきっかけで書いた曲なんですか?

Marin:書きためていた曲に、バラードが少なかったので、そういうのも1曲ほしいなと思ってつくったのがこの曲です。

 DVDには、3曲すべてのミュージック・ビデオが収録されていますが、それぞれの見どころを教えてください。

Marin:「Love Train」は、私が硬質なイメージ、Rienaちゃんがかわいらしいイメージと、対照的なイメージで、別々な場所で歌っているのが最終的に融合して2人で歌うっていう感じの内容です。私的にはすごく気に入っています。

 そういうアイデアは、自分たちで出しているんですか?

Riena:2人で“こういう感じの雰囲気がいいね”っていうのを話し合って、それを監督さんに伝えて、取り入れてもらったりすることもあります。

 「夏の香り」のミュージック・ビデオは、どこで撮影したんですか?

Riena:7月の頭くらいに沖縄の本島で撮りました。梅雨が明けたばかりですごく暑かったんですけど、最終日の前日に雨が降ってきちゃって。本来だったらその日までに撮り終わるはずだったんですけど、結局最終日まで撮影がずれこんじゃいました。

Marin:だから、まったく遊べなかったですね。それがすごい心残り(笑)。

Riena:みんなでてるてる坊主つくったのを覚えています(笑)。

Marin:海もすごくきれいだし、夏の良さがすごく伝わってくるミュージック・ビデオになったと思います。

 「おかえり…」については?

Marin:この曲のミュージック・ビデオは“秋”をすごく意識していて。衣装もそうだし、バックも枯れ葉だったり、見ていてすごくきれいな内容になっています。衣装も3パターン着ていて、ファッション性も出せたかなと思います。

 そのファッションは、Rienaさんがコーディネートしているそうですね。

Riena:細かいところまですべて決めているわけじゃないんですけど、どういう感じにしようかっていうのは決めています。今回の3曲のミュージック・ビデオに共通していることがあって、それは何かしら同じ物を身につけているんです。タンクトップとか、アクセサリーとか、色ちがいではあるんですけど。Marinはクール系で、私はキュート系で、同じ物を身につけても、こんなに感じが変わるんだよっていうのをチェックしてもらいたいですね。

 ユニットとして歌だけじゃなく、ファッションもかなり意識している部分?

Marin:そうですね。Rienaちゃんはずっとモデルをやってきたので、そこはみんなにも絶対見てほしいし、見せられる部分だと思っています。

Riena:やっぱり楽曲を女の子にも聴いてほしいので、ファッションっていうのも入り口にして、私たちに興味を持ってもらえたらなと思っています。

Marin:声の性質もちがうし、ラップと歌っていう表現方法もちがうし、そういう対称的な部分で世界観を広げて、今までになかったものを、いろんな方向でみせていきたいなと思っています。

Riena:歌もファッションも、全部ひっくるめて見てください!


INTERVIEW & TEXT:Shinji Takemura


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