島谷ひとみ
島谷ひとみが贈る最新シングルは、昭和音楽史に偉大な足跡を残した作詞家、故・吉岡治の代表作「真夜中のギター」のカヴァー! オフィシャル・トリビュート・ソングとして、彼女が次世代に歌い継ぐナンバーは10月6日にリリース!!
島谷ひとみ:今回は30歳になって最初のシングルとか、デビューしてから30枚目のシングルとか、探すといろいろなことがあるんですけど、今作がカヴァー曲になったっていうのは本当にたまたまなんです。ただ、こういうタイミングにカヴァー曲が重なるっていうのは運命的な巡り合わせを感じますね。
島谷ひとみ:この楽曲は今年の春に亡くなられた作詞家、吉岡治さんの作品なんですけど、吉岡さんが生前、仕事でもプライベートでも仲良くしていらっしゃった方が、私がデビューの時からお世話になっているディレクターさんだったんです。吉岡さんが亡くなられた時に、そのディレクターをはじめ、周りのスタッフの方たちが、もう一度、吉岡さんが残してくれた作品を世に伝えていきたい、仲間たちで盛り上げたいというお話になって、誰に歌ってもらうかって考えた時に私のことを思いだしてくださったみたいなんです。それで久しぶりにそのディレクターさんとばったり会った時に「吉岡治さんの作詞した「真夜中のギター」って知ってる?」って話を振られたのがきっかけですね。
島谷ひとみ:もともとこの曲を歌わないかということでお話をいただいたんですけど、吉岡さんも、吉岡さんの奥様も、周りのスタッフの方々も、この「真夜中のギター」が一番お気に入りだったみたいなんです。私自身、この曲は子供の頃から父のギターに合わせて歌っていた思い出の曲でもあったので、ディレクターさんから話を振られた時は「ぜひ!」という感じでした。「天城越え」や「命くれない」は、石川さゆりさんや瀬川英子さんが現役で歌われていますし、若い人たちも大勢の方が知っていると思うんです。でも、この「真夜中のギター」は、歌われていた千賀かほるさんが引退していらっしゃいますし、もう30年以上も前の曲ですから、知っている若い人は少ないんじゃないかなと。それにこの曲は童謡とも思えるような、すごくピュアな内容なので、大人も子供も関係なく、多くの人にもう一度知ってもらいたいっていう気持ちが私の中でもすごく強くありました。
島谷ひとみ:小さい頃から父のギターで歌っていたというのもあったし、去年か一昨年か忘れてしまったんですけど、ブログにこの曲の歌詞を書いたこともあったんです。今日はなぜかこの歌詞が頭から離れないって。そういう曲を、私がカヴァーさせていただくことになったっていうことに、すごく運命的なつながりを感じてしまいますね。
島谷ひとみ:とにかくストレートに、シンプルに。この話をくださったディレクターさんから「この歌を聴いた人に笑顔で歌う島谷ひとみが見えなきゃいけない。だから歌う本人も笑顔じゃなきゃいけないんだ」って言われて。最初は切ない系で歌っていたんですけど、その話を聞いて「なるほど」と思って、明るく歌うように努めました。
島谷ひとみ:千賀かほるさんは、すごく個性的なクセのある歌い方をしていらっしゃって、私の歌う「真夜中のギター」とは真逆だなと思ったので、逆にあまり聴かないようにしましたね。
島谷ひとみ:以前から、少しずつ習っていたんですけど、なかなか上達しなくて。でも、この曲くらいはギターを弾きながら歌いたいなと思って、すごく練習しました。いまだに練習中なんですけどね(笑)。
島谷ひとみ:本当に真夜中に屋上で歌っていたんです。その合間に働くお父さんが送別会を終えて帰っている様子とか、夜中まで頑張っているOLさんが描かれているんですけど、人間ってつらい時は意外と下を向かずに、上を見上げることが多いんですよね。そういうつらい時こそ上を見ようっていうのが、すごくよく描かれているなと思いました。
島谷ひとみ:久しぶりにすごくストレートな歌だなと思って。私30歳になったけど、♪あなたが好き♪とか歌詞の中とはいえ、言ってもいいのかなって思いながら(笑)、新鮮な気持ちで歌いましたね。
島谷ひとみ:恋人だけじゃなくて、友達や仕事のパートナーでもそうなんですけど、歳を重ねるとともに、自分の中にある感情って口に出さなくなるんですよね、言わなくてもわかるというか。たとえば、見守る気持ちだったり、愛しい気持ちだったり。それを歌で伝える。いつもは口にしない分、歌でストレートに表現するっていうのが意外とリンクできましたね。
島谷ひとみ:今までにもたくさんのカヴァーをやらせていただいたんですけど、今回も縁があって、すごく意味のあるカヴァーをやらせていただいたと思っていて。吉岡治さんは亡くなられましたが、その中でも今作の「真夜中のギター」っていうのは吉岡さんの思いがすごく込められている作品で、次世代の人たちに歌い継いでいけたらという思いで歌っています。この曲をリアルタイムで聴いていた方には、当時のパワーを思い出していただくエールとして受け取ってもらって、若い人たちにそのパワーと歌が広がっていってもらえたらうれしいし、そこに届けるのが私の役目なので、そんな曲になれるように精一杯歌っていきたいと思います。みなさんもぜひカラオケで歌って、身近な人に広めていってください。よろしくお願いします。
INTERVIEW:Shinji Takemura
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