Do As Infinity

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L to R:伴都美子、大渡亮

Do As Infinityが約1年半ぶりに放つニュー・アルバム『EIGHT』が1月19日にリリース! Do As Infinity史上最高にスタイリッシュでポップなアルバムが完成!!


 今作は、Do As Infinityにとって、どんな作品に仕上がりましたか?

大渡亮:前作の『ETERNAL FLAME』は、ちょっとシリアスなサウンドになっていたで、今回はもうちょっと乾いた感じの、ラフな、等身大の自分たちを見せられるアルバムになったんじゃないかなと。より、伴ちゃんや僕が見える作品になっていると思います。

伴都美子:亮くんも言ったように、前回は割と重々しい感じの雰囲気があったので、今回はとにかく明るい雰囲気にしたいっていうのは、制作陣みんな意識していたと思います。

 今作はポップ色の強い作品だなという印象を受けたんですが、あえて意識した部分なんですね。

大渡亮:明るいのをつくろうよっていうのは、シングルをつくっている段階から話をしていて。「Everything will be all right」が一番最初にできた曲だったんですけど、やっぱりシングルの延長線上にアルバムがある感じなので。

 そうすると、今作のコンセプトやテーマは「Everything will be all right」が収録されている『∞2』で固まっていったんですか?

大渡亮:大筋はその頃かな。この曲以外に、どういう感じの曲があれば、さっき言ったようなダイレクトな作品になるのかなっていうのを考えて。だから“明るさ”っていうのは、今作を制作する上でひとつのキーワードでしたね。

 “明るさ”以外に重視したものはありましたか?

大渡亮:ディレクターとよく話したのは、ライヴ後半にやるような元気のいい曲を入れたいなってことで。今はまだライヴをやっても、再結成前の曲に頼っている部分があるので、そういう現状を打破したいなという思いがあって、その辺はすごく話し合いました。

 アルバム全体の流れとして、ライヴを聴くような雰囲気を感じましたが、曲順もその辺を意識して?

大渡亮:そうですね。やっぱり人間の集中力なんて、もっても30分なんですよ。

伴都美子:だいぶ短くない、それ(笑)?

大渡亮:そんなもんだって、伴ちゃん(笑)。だからその30分の集中力をいかに持続させるかっていうのが、曲順のテーマだと思うんですよ、僕は。“いいな”って感じるアルバムって、やっぱりどこか並びにマジックがあって。僕がそれをできるかわかんないんですけど、キーの問題とか、リズムの問題をすごく分析して、ダイナミズムを考えるんです。この曲はこのキーで終わってるから、次はこのキーではじまると滑らかだなとか、この曲で1回テンポが落ちるからしばらく平らでいって、その後徐々に上げていこうとか。そういう意見を僕の方から結構出したので、結果としてライヴのようなダイナミズムを感じるのかもしれないです。

 タイトルの“EIGHT”は、“8枚目”ということになぞらえてだと思うんですが、すんなり出てきたタイトルですか?

伴都美子:割と最初の頃から、やっぱこのタイトルじゃないっていう提案があって。私たちのアルバムって、1枚目からしりとりになっているんですけど、7枚目が“E”で終わっていて、すんなりと“EIGHT”につながる偶然というか、運命の巡り合わせというか。そんなこと滅多にないことだし、わかりやすいし、そこを優先してこのタイトルにしました。

 アップテンポな曲からスローな曲まで幅が広いんですが、歌う際に特に意識したことは?

伴都美子:体に入ってくるまでに時間がかかる曲もあったんですけど、なるべく先入観や苦手意識を持たないようにして歌ったように思います。あとはテンポだけでなく、歌い方が力強い曲や柔らかい曲など、それこそ幅が広かったので、それぞれの曲に合う歌い回しを意識しました。ここ最近は、特に力強く歌うことに慣れていたので。

 「Hand in Hand」には、亮さんもヴォーカルで参加していますね。

大渡亮:曲がもともとツイン・ヴォーカルというか、ちがうヴォーカリストが出てくるような曲だったし、ディレクターが僕の歌をもっとフィーチャーしたいと前から言っていて、ようやくそういう曲がきたので、ちょっとやってみようかみたいな感じになって。キーが合わないのを無理に歌うのは音楽的によくないんですけど、絶妙な転調をしてキーもハマっていたし、ここでヒゲが出てきてもありかな、みたいな(笑)。

 亮さんは、ミサイルイノベーションでも歌っていますが、Do As Infinityで歌うのと感覚は別?

大渡亮:ギターを弾きながら歌うっていうことでは同じだし、昔よりも歌うことは自分にとって自然なものになってきているので、あまり深くは考えていないかな。曲に合っていて、自分の声が効果的に使えるんであれば、これからもあっていいんじゃないかと思います。

 サウンド面で特に意識したポイントはどんなところですか?

大渡亮:自分の原点に立ち返りたいと思って、メインで弾くディストーション・ギターのアンプをマーシャルに替えたんですよ。『ETERNAL FLAME』ではディーゼルのアンプを使っていたんですけど、「1/100」を録ったあたりから、やっぱりマーシャルに戻りたいなと思って。今回、ディーゼルを使った曲も入っているんですけど、途中で機材を変えて、原点回帰のアプローチというか、“やっぱり自分はこうだ!”って感じるところがあって。機材を替えて構築していったっていうのは、今回のアルバムのサウンド面において、でかいと思いますね。

 「ワンダフルライフ」は、作曲を亮さんが行なって、詞を2人で書いていますが、どんなところから生まれたんですか?

大渡亮:アルバムのDVDの特典映像に、去年の春先にやったツアーをまとめたドキュメントを入れようという話が出て。それに合ったテーマ曲をツアー中に制作することになったんです。それでアコギを使ってホテルの部屋でちょこちょこ進めていたんですけど、もともとのテーマにあう感じじゃなくて。ただ、アルバムには、こういう8ビートのフォーキーなサウンドがほしいなと思っていたので、アルバムの曲として提案したら“いいね”ってなって収録することになったんです。曲をつくりながらアルバムのことが頭のどこかにあって、足りない曲を自然につくっちゃったんでしょうね。

 詞はあとからのせたんですか?

大渡亮:そうですね。このアルバムは全部、曲先でやっています。この「ワンダフルライフ」に関しては、“スタンド・バイ・ミー”みたいに“電車の線路を歩いて旅をするような物語”を書いてほしいと言われて。ちょうどツアーの道程とリンクしそうだったので、歌詞のテイストとして車窓から見えた景色とか、その移動した先に待っているみんなのこととかを考えて、着地点が見えてきたので、そこから書いていきました。まずワンコーラスぐらいを僕の方で書いて、その次のストーリーを伴ちゃんに書いてもらうっていうのをメールで何度もやり取りして。こういう書き方ははじめてだったんですけど、意外とよかったですね。

伴都美子:亮くんの曲に言葉をのせていくっていうのも、今までありそうでなかったことで。私が最初に書いた歌詞はめちゃめちゃ暗くて(笑)、もうちょっと明るくしようとか、ここはこうした方がいいとか、ディスカッションを重ねて形にしていきました。

 DVDには、ツアーのドキュメント映像が収録されているんですが、見どころは?

大渡亮:全部で22本やったんですけど、毎回アンコールの時に僕がハンディカメラを持って、お客さんを映したり、伴ちゃんを映したりしていて、その映像もふんだんに使われています。もう半年くらい経つんですけど、こんなことやったなとか、こんなとこ行ったなとか、自分たち自身、振り返って楽しい、いい作品に仕上がったと思います。

伴都美子:ステージの裏側を知らない人が見ても、楽しそうだなとか、Do As Infinityってこんな人たちなんだっていうのがわかると思います。

 2人の素顔が感じられると。

大渡亮:そうですね。カメラがかなり密着で。密着って撮る方も、撮られる方も大変なんですよ。それがこういう形になったと思うと、やった甲斐があったなと。

伴都美子:“今日もまたカメラいる…”って思うことも正直あったんですけど(笑)。

大渡亮:基本的に俺も伴ちゃんも撮られるのが苦手なタイプなんでね(笑)。だから、そういう意味でも貴重な映像だと思います。

 4月からは、このアルバムを引っさげてのツアーが決定しましたが。

大渡亮:前回は『ETERNAL FLAME』の曲が荘厳すぎて、ライヴのレパートリーに組み込みづらかったんですよ。だけど、今回はライヴに組み込むのをイメージしてつくった曲がたくさんあるので、積極的にレパートリーに入れたいなと今から考えています。だから、今作を聴いてから来ると、より楽しめることまちがいなしです。もちろん旧譜で外せない曲もあるんですけど、軸はこのアルバムでつくれそうな感じで、今からワクワクしています。ぜひ、遊びにきてください。

伴都美子:今回は土日のライヴハウスっていうのも予定されていて、お客さんと近い距離でギシギシになって、楽しいツアーにしたいなと思います。2010年はライヴをいっぱいできて、楽しい1年だったので、2011年もよりよい音楽を届けられるように頑張っていきます。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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