May J.

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May J.が贈る4枚目のフル・アルバム『Colors』が1月26日にリリース! 豪華アーティストを迎えたコラボ曲、今までにはなかった新しいMay J.を表現した曲。タイトル通り、さまざまな“カラー”で彩られた、May J.のネクスト・ステージがここに!!


 ミニ・アルバム『Believin’』から短い期間でのリリースですが、制作は並行して行なっていたんですか?

May J.:今作の制作は、ミニ・アルバムをつくり終えてすぐにっていう感じでした。だから、全体の制作期間としては2ヵ月半くらいかな。ミニ・アルバムも自分の中では、それまでのMay J.から進化したものを表現できていたと思うんですけど、今作はそこからさらにもっともっと挑戦ができたアルバムなので、作品ごとに自分がすごく成長できているなと実感しています。

 おっしゃるように、今作は今まで以上にいろんなことにチャレンジしていなと感じたんですが、その気持ちはどんなところから生まれたんでしょう?

May J.:挑戦したい、成長したいっていう思いは常に自分の中にあって。私の座右の銘は“日進月歩”なんです。毎日いろんなものを吸収して、それを自分の中で消化して、それを表現したいと思っているので、1ヵ月前の自分よりも、もっと進化した自分になりたいっていう気持ちが常にあるんです。だからこそ、作品もどんどん良いものをつくっていきたいっていう気持ちを持っています。

 一昨年に発表した「Garden」が大ヒットしましたが、そのイメージを打ち破りたいという気持ちがあった?

May J.:「Garden」は、自分の殻を破るきっかけになった曲で。音楽に対して“チャレンジしたい”という気持ちを持つようになったのは、この曲を歌ったからこそ、みたいな部分があるんです。デビューしてからR&B一筋でやっていたんですけど、「Garden」を歌ってからいろんなジャンルに触れたい、ひとつのジャンルにとらわれたくないっていう気持ちが強く生まれてきて。それまでとイメージも変わったし、ファンの方からもいろんな意見があったんですけど、このままの自分じゃダメだと思ったんです。もちろんR&Bは好きだし、これからも歌っていくけど、あそこであえてポップス寄りの歌を歌ったからこそ新しい自分が生まれて、今の自分につながったんだと思っています。だから、特に「Garden」のイメージを捨てたいとか、打ち破りたいっていう気持ちは全然ないですね。

 May J.さんの“チャンレジ”という姿勢を象徴しているのが、Zeebraさん、難波さんとコラボした1曲目の「ONE MORE KISS」だと思うんですが、このコラボのきっかけは?

May J.:もともとパンクやロックも大好きで、アヴリル・ラヴィーンやミシェル・ブランチをよく聴いたり、歌ったりしていたんですけど、スタッフと一緒に話をしている時に、難波さんとコラボしたら面白いんじゃないかっていう話が出たんです。その時は、何気なく話していたんですけど、新しい何かができそうっていう、そのアイデアがすごく輝いて見えて。さらに、そこにZeebraさんが絡んだらヤバいんじゃないって、どんどんその考えがふくらんでいったんです。Zeebraさんとは私が14歳の時にはじめて会って、19歳の時に彼の曲にフィーチャーさせていただいてからずっとお世話になっていて、いつか私の曲にも参加してもらいたいなと思っていたんですね。それでZeebraさんに話をしたら、Zeebraさんも難波さんに興味を持っていて、それならこの機会に3人でやってみようよということになって、実現したんです。

 楽曲制作はどのように進めていったんですか?

May J.:3人ではじめてミーティングした日に、難波さんがすごく積極的で。トラックのイメージをすでに持っていて、「こういう感じの曲がストックにあるんだけど、どう?」みたいな感じで、パソコンで聴かせてくれたんです。私もZeebraさんも今までにやったことのない曲だったし、R&Bとヒップホップとパンクっていう異色な感じで“これ、すごくいい!”って、その瞬間すごくテンションがあがりました(笑)。“ONE MORE KISS”というタイトルもその日のうちに出てきて、すごくスムースに進みましたね。

 May J.さんや難波さんもそうですけど、個人的にはZeebraさんのイメージのギャップがすごかったです(笑)。

May J.:確かに(笑)。でも、私の曲だから、あえてああいう感じにしていると思うんです。本当に私にとってはお兄ちゃん…というよりお父さんみたいな感じの存在で(笑)、すごく優しくしてくださっていて。リリックに関しても、私のリスナーは私と同世代の人が多いっていうのをわかっていて、その人たちの背中を押すような内容を書いてくれましたし。

 難波さんとは、以前に面識は?

May J.:ミーティングの時がはじめてだったんですけど、最初から波長がばっちりですぐに意気投合しました。普段は“難波さん”じゃなくて“ナンちゃん”って呼んでいるくらい(笑)。ナンちゃんも本当にお兄ちゃんみたいな感じで、すごくアグレッシヴというか情熱的な人ですね。今回は私の曲に参加していただく形だったので、“音楽業界の大統領”みたいなZeebraさんと(笑)、ナンちゃんの2人を私がちゃんと引っ張っていけるのか心配もあったんですけど、2人とも優しくサポートしてくださって、最後までやりとげることができました。

 「FYI」は、今までのMay J.さんにはなかった、新しい曲ですね。

May J.:でも、逆にずっと自分の中に秘めていた曲でもあるんですよ。今までに見せたことのないMay J.のカラーを今回のアルバムで見せたいというところからタイトルを“Colors”にしたんですけど、何かに対して怒っている曲をつくりたいっていうところからはじまっていて。“あんたなんかもうらない!”っていう、強気な女の子をこの曲でガツンと歌いました。サウンドもエレクトロ調だし、声にも加工が入っていて、洋楽をかなり聴いて研究して、すごくこだわってつくった曲なので、カッコよく仕上がっていると思います。

 歌詞の内容はトラックを聴いて、パッと出てきた?

May J.:そうですね。曲調がすごく強めな感じだったので、今までみたいな歌詞じゃなくて、少しトゲのある面白い歌詞にしたかったんです。“FYI”っていうのは“For Your Information”の頭文字で、“先に言っておくけど”みたいな意味なんです。“LOL=(笑)”とか“OMG=Oh My God”とか、頭文字で略するのが流行っていて、“FYI”も友達同士でよく使うんです。すごく強気なイメージが湧いてくる言葉なので、このタイトルにしました。

 歌う上で特に意識した点などはありましたか?

May J.:怒りとか抑えちゃうタイプなので、普段はあまり人に怒ることがないんですよ。ただ、自分の中ではそれをすごく出したいという気持ちもあって。だから、それをこの曲にぶつけようと思って、今まで溜めてきたフラストレーションを一気に出せたと思います(笑)。ただ、曲がすごくカッコいいし、トゲがあるので、歌い方を今までと少し変えなきゃいけなかったので、それが少し大変でしたね。歌うキャラをつくるっていうのが。でも、時間をかけていろいろ試して、またそこで新しい自分のキャラを見つけられたんじゃないかなと思っています。

 「君のとなりに」は、作詞/プロデュースに松尾潔さん、作曲に久保田利伸さんを迎えていますね。

May J.:松尾さんとは以前のアルバムでも何曲か一緒にお仕事をさせていただいていて、他の方のライヴなど行く時にちょくちょく声をかけてくださっていて。以前、ご一緒した時に私が「久保田さんは音楽の神様です」って言ったのを覚えていて、久保田さんにお話をしてくださったみたいなんです。そうしたら久保田さんもすごく興味を持ってくださって、作曲をしていただけることになって。久保田さんは、私が本当に憧れているアーティストのひとりなので、一緒にお仕事ができるっていうのが、すごくうれしかったです。

 楽曲を最初に聴いた時の印象は?

May J.:デモが届いて、久保田さんの声で入っていたんですけど、それを聴いて“ワー”ってテンションが上がって(笑)。洋楽テイストで、歌い方も日本人がつくったものではないような雰囲気があって、それが自分にものすごくヒットしたんです。歌の入れ方が、フリーに歌えそうなフロウになっていて“こういうのが歌いたかった!”って。松尾さんが書いてくださった歌詞も、シリアスなラヴ・ソングというか、“ラヴ”といっても“2人のラヴ”だけじゃなくて、“ユニバーサルなラヴ”も歌っていて、すごく深い内容なんです。松尾さん自身の思いもすごく詰まっていて、“この部分は、こういうストーリーからきているんだ”とか、すごく丁寧に説明してくださいました。みんなを包み込むような愛を感じさせる温かい曲なので、優しい気持ちで歌いました。

 表題曲の「Colors」は短めで、インタールード的な役割も担っていますね。

May J.:そうですね。アルバムでは毎回1曲、自分で作詞作曲をして、ピアノで弾き語りをした曲を入れさせてもらっているんですけど、今作はこの曲がそれにあたっていて。今までは、家のピアノでパッと浮かんだものを弾いて歌っていたんですけど、今回は少しグレードアップしようと思って、スタジオに入って一音一音すごく考えながらつくったので、自分が作詞作曲したものの中では一番の自信作になりました。“Colors”というタイトルに込めた思いをこの曲ですごく感情的に歌っています。

 “Colors”に込めた思い、意味を改めて教えてください。

May J.:3つあって、ひとつは“ひとつのジャンルにとらわれたくない”っていう気持ち。デビュー当初はR&Bだけだったんですけど、最初の方で話したように、「Garden」を歌ってからいろんなジャンルに挑戦したいという気持ちが生まれてきたので、R&B、ヒップホップ、ハウス、エレクトロ、ソカ、ロック…本当にさまざまなジャンルに挑戦したいという気持ちというのがひとつ。次が“いろんなシチュエーションの曲を歌いたい”という気持ち。たとえば“ラヴ”を歌うにしても、ケンカ中だったり、ラヴラヴだったり、出会ったばかりのドキドキ感だったり、いろんな形を表現したいという意味での“Colors”。最後が、自分のバックグラウンドというか。日本だけじゃなくて、イラン、スペイン、ロシア、イギリス、トルコ…そういった自分のバックグラウンドを活かした曲をつくりたいなと思って。今作で言うと「My Pride」がそれにあたっていて、中近東や東洋の雰囲気が入り混じった、ちょっとオリエンタルな曲になっています。今作は本当にいろんな“Colors”が詰まっていて、ジャンルもいい意味でバラバラだし、1曲目では“ONE MORE KISS”って言っているのに、2曲目では“もうキスなんかいらない”って言っていたり(笑)、気持ちの変化が激しくて、聴いていて飽きないと思います。いろんなシチュエーションの曲が入っているので、自分の経験と重ねて“こういうのってあるよね”とか、共感しながら楽しく聴いていただけたらうれしいですね。

 今年はデビューから5周年を迎える年ですが、それにまつわる何か特別な企画などは?

May J.:“特別な何か”というのは、まだ考えていないんですけど、5月13日に赤坂BLITZで一夜限りのワンマン・ライヴをやります。

 そこに向けての準備は?

May J.:今回のアルバムを中心にやろうと思っていて、もちろんコラボも観られると思うし、今作に収録されている「Super Star」はすごくダンサブルな曲で、ライヴで踊りながら歌うのを意識しながらつくった曲なので、ダンスもたくさん見せたいと思っています。DVDの方に、去年、私がはじめてやったワンマン・ライヴの様子が収録されているので、雰囲気をつかんで楽しみにしていてもらえたらなと思います。5月のライヴまでにこのアルバムを聴き込んでもらって、一緒に歌えたらいいなと思っているので、ぜひ遊びにきてください!


INTERVIEW:Shinji Takemura


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