SATOMI’

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16歳でUKデビューしたR&BシンガーSATOMI’が、rhythm zoneへの移籍を機にアーティスト名を“SATOMi”へと変更! 3月2日にリリースされる『SATOMI’ BEST MIX mixed by DJ KENKAIDA』は、“SATOMI’”時代の4年間の軌跡を収めた集大成とも言えるミックス・アルバム!!


 今作で“SATOMI’”名義の作品はラストとなりますが、アーティスト表記を変えようと思ったのはなぜ?

SATOMI’:デビューからこれまで国内では“SATOMI’”として活動してきたんですが、メジャーに移籍することになったので、“新たな門出”として何かを変えたかったんです。移籍したと言っても、新しい“SATOMi”名義でのリリースは配信しかしていないので、まだ実感を得ることは少ないんですが、今まで以上に大勢の人が私のために動いてくれているので、それに応えられるように活動していかなきゃいけないと自覚しています。

 “SATOMI’”時代の集大成とも言える今作ですが、改めて“SATOMI’”時代を振り返ってみて、いかがでしたか?

SATOMI’:やっぱり“人との出会い”が一番大きかったですね。普通に生活していたら会えないような人、たとえば自分が昔から聴いていた憧れのアーティストであるテリー・ウォーカーにも会えたし、一緒に仕事をするスタッフにも本当に恵まれていたと思います。みんなすごく温かくて、アーティストとしても、女性としても、ひとりの人間としても成長できる環境でした。

 今作には全部で35曲が収録されていますが、曲数のヴォリュームは最初からこれくらいの数で考えていたんですか?

SATOMI’:最初から“○曲にしよう”って決めてはいなかったんですけど、ここまで多くなるとは思っていませんでしたね(笑)。本音を言えば、全部入れたかったんですけど、そういうわけにもいかないので、絞って絞って、最終的にこのヴォリュームになったっていう感じです。

 選曲はどのように?

SATOMI’:ブログでファンのみんなに“好きな曲はなんですか?”って問いかけて。みなさん、本当にたくさんの答えをくれたので、それを参考にしてセレクトしていきました。

 個人的に“これは絶対に外せない!”という曲はありましたか?

SATOMI’:「Yesterday」は自分がスタートを切った曲なので、外せませんでしたね。あとは「Time -Lord Finess & Davel“Bo”McKenzie Remix-」。先ほどの話に通じるんですけど、ロード・フィネスも昔からすごく好きだったアーティストだったので、その人にリミックスしてもらったこの曲を入れられたのは、うれしかったです。でも、どの曲も自分で歌詞を書いているし、それぞれにいろんな思い入れがあるので、その中からみんなが選んでくれて、本当にいいミックスに仕上がったと思います。

 ミックスはDJ KENKAIDAさんが手がけていますね。

SATOMI’:DJ KENKAIDAさんには、今までにもリミックスを手がけてもらっていたし、ライヴの時にもバックDJをやってもらっていて、デビューしてからお世話になることが多く、私の曲を理解してくださっているのでお願いしました。

 曲順や1曲あたりの尺に関して、SATOMI’さんからリクエストは出したんですか?

SATOMI’:“ミディアム・ゾーン”、“バラード・ゾーン”、“アップテンポ・ゾーン”といった具合に、私の方で大まかにブロックわけさせていただきましたが、あとは聴いてくれる人が飽きずに、そして聴きやすいように、という感じで、すべてDJ KENKAIDAさんにお任せしました。

 最後を締めくくる35曲目には“SATOMi”名義の「ねぇどうしたらキミは」が収録されていますね。

SATOMI’:「キミうた」シリーズといって、“過去”、“現在”、“未来”を表した3部作があるんですけど、この曲は“過去”にあたるもので、“元カレ”をテーマにしています。すごくいい曲に仕上がったので、新しい“SATOMi”では、こういうことをやりますというお披露目の意味を込めて収録させてもらいました。

 この曲はすでに配信でリリースされていますが、聴きどころは?

SATOMI’:元カレを思う女の子の素直になれない歯がゆさや切なさ、もどかしさを歌っています。Giorgio Cancemiさんと歌詞を共作させていただいたんですけど、男性なのに恋する女の子の気持ちをすごく理解している方で、すごくやりやすかったし、切なさが反映されていると思います。メロディもすごく繊細で優しいメロディになっています。

 特にどんなところで、Giorgio Cancemiさんが女心を理解しているなと感じたんですか?

SATOMI’:たとえば、サビの部分はGiorgio Cancemiさんに書いていただいたんですけど、女の子の弱さがすごく表れているし、すごく伝わりやすい言葉だなと感じていて。私の中で、男性は恋人に対して面倒くさがりや、女性は恋人に甘えたがるってイメージがあるんですけど、Giorgio Cancemiさんはどっちも理解した上でスラスラと言葉が出てくるし、“こう歌った方が聴いている人に伝わりやすく、切なさが倍増するよ”っていうアドバイスをくださったりして、本当にいい経験になったし、すごく勉強になりました。

 “SATOMI’”と“SATOMi”の両方を感じられる今作をリスナーの方には、どのように受け取ってもらいたいですか?

SATOMI’:“SATOMI’”の4年間の成長や心境を感じ取ってほしいし、いろんなシチュエーションに合う曲が入っているので、自分と重ね合わせて聴いてもらえたらと思います。

 これから“SATOMi”としての活動がスタートしますが、どんな姿を見せていきたいですか?

SATOMI’:“SATAMOI’”時代に積み重ねたものにプラスして、さらにアンテナを伸ばして視野を広げていきたいなと思っているし、今まではR&Bをベースにしていたんですけど、もっとジャンルレスにいろいろなことに挑戦して、ひとりでも多くの人にいろいろなメッセージを伝えていきたいです。それに、これまで見せていなかったような自分の弱い部分も見せていけたらなと思ってます。自分の弱さをさらけ出すことで、歌詞はよりリアリティを持つと思うし、欠点のない人はいないと思うので、より共感してもらえるかなと。

 海外での“Satomi”としての活動は?

SATOMI’:昨年、スライ&ロビー・アンド・スキャンタナの「Hey Yaah」という曲に、セラーニと一緒にフィーチャーしていただいたんですけど、“Satomi”としてレコーディングした曲もたくさんあるので、ひとつの形に完成させたいと思っています。“SATOMi”としての国内での活動とうまく両立させながら、海外でも活動していきたいですね。今回、“SATOMI’”の最後のアルバムをミックスという形でリリースさせていただきますが、どんなジャンルを聴く人にも耳馴染みのいいミックスに仕上がっているので、ひとりでも多くの人に聴いてもらいたいです。そして、これから“SATOMi”としてひとつずつステップアップして、今まで以上にいろんなことに挑戦して頑張っていくので、これからも応援よろしくお願いします。


INTERVIEW:Shinji Takemura


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●ALBUM
03.02 On Sale
『SATOMI’ BEST MIX mixed by DJ KENKAIDA』
SATOMI’
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