D.W.ニコルズ
L to R:オカダリサ(dr, cho)、わたなべだいすけ(vo, ag)、千葉真奈美(b, cho)、鈴木健太(g, cho)
愛と平和があふれるハッピー・サウンドを奏でるD.W.ニコルズが、4月7日、彼らのこれまでの軌跡とこれからの未来を詰め込んだファースト・アルバム『ONELBUM』をリリース! “イイ曲しかつくらない”をモットーとする彼らの音楽に対する思いをヴォーカル・わたなべだいすけに聞いた!
わたなべだいすけ:やっぱり音楽が生活の中心になっている気はしますね。スケジュールは先の先まで決まっていきますし、それに向かってやらなくてはいけないことも明確に出てきますし。メジャーというフィールドは、いろいろなことを大きく遊べる場所だと思っているので、音楽に関しても楽しんでやろうって気持ちが強くなりましたね。
わたなべだいすけ:メンバーも僕もフル・アルバムをつくること自体がはじめてだったんです。だから、期待や不安の入り交じった心境だったんですが、実際にでき上がったのを見た時に“アルバムをつくるのって楽しいな”って思いましたね。
わたなべだいすけ:今回は「マイライフストーリー」と「春風」、そしてリードの「B.D.K.」の3曲を必ず入れるというのが最初からわかっている状態で、いくつかあるストックの中からどの曲を入れたらバランスのいいアルバムになるのかなってことを考えたんです。だから、あんまりテイストの似ている曲は入れないで、個性的な曲を集めるというのがコンセプトでしたね。
わたなべだいすけ:はじめてのフル・アルバムですから、ちゃんとした名前は付けてあげたかったんです。そうしたら何となくこのタイトルが浮かんで(笑)。目にも耳にも引っかかって、ちょっとでも気になってくれたらうれしいなって。
わたなべだいすけ:最初は季節とかは意識しなかったんですが、リリースの時期に合わせた曲を選んでいったんですよね。冬っぽい曲もストックの中にあったんですが、さすがにそれは季節外れだろうと。本当は「サマーレイン」とか「波待ちサーファー」とか「熱帯夜」も別のタイミングでリリースしようって意見もあったんですが、アルバム全体の流れを春から夏ととらえれば、この作品の中に入っても違和感ないんじゃないかなって。その結果として“季節の移り変わり”を感じられるようになったのかもしれません。
わたなべだいすけ:確かに前回リリースしたミニ・アルバム『春風』の最後の曲が「星の砂」で、今回のアルバムの最初の曲が「B.D.K.」ですからね。しかも、♪Sunday Monday Tuesday♪のフレーズもつながっているし。すいません、全然気づきませんでした(笑)。
わたなべだいすけ:そうですよね。「星の砂」は内なるパワーを解放したい“願望”を描いているのに対して、この「B.D.K.」はパワーが解放されようとしている“旅立ち”を描いていますから。詞を書いた時にはそういった意識はなかったんですが、アンサー・ソングだと言われてみると気持ち的にもつながりますね。本当に美しい流れだと思うんですが、何で誰も気づかなかったんだろ(笑)。
わたなべだいすけ:これがまた浅はかなんですが、“今日は何曜日だっけ?”の“日だっけ?”の頭文字を取って“B.D.K.”なんです。何かここに特別な意味を持たせているわけではなくて、何となくカッコいい名前を付けたかったんですよね。だから、“今日は何曜日だっけ?”というタイトルでは弱い感じがしたので“B.D.K.”にしようかなって。
わたなべだいすけ:単純にコードを弾きながら適当にメロディを口ずさんでいたら、♪ファ〜ミ〜レスッ♪って言葉が先に浮かんできたんです。じゃあファミレスの歌にしようと思って(笑)。それで何となくロード・ムービーみたいな作品にしたいと思ったので、主人公を“人も襲えない何も盗めない落ちこぼれのギャング”にしようと。そこからストーリーをふくらませていきました。
わたなべだいすけ:何か砂埃が舞っているような感じの古いアメリカのロックって感じを出したかったんですよね。これはギターの鈴木(健太)が得意としている分野だなって。だから、僕が曲を書いて持っていった時点で、彼がドンピシャのアレンジをしてくることはわかっていました。僕の書くメロディと彼のギター・フレーズが、絶妙なバランスを織り成している曲のひとつだと思います。
わたなべだいすけ:これは結構、昔の歌なんです。4〜5年くらい前かな。最後のフレーズにあるような“キミが大丈夫って言うから、ボクがボクでいることにもう不安などないのさ”っていうことを歌いたかったんです。それと、この歌のすべてのはじまりは最初のフレーズの♪キミの目みつめてたら 瞳の中にボクがいて♪を思いついてからですね。ロボットのイメージって目のところに穴が開いていて、そこに操縦する人がいるみたいな感じじゃないですか。そういうイメージがバッと浮かんできて、楽しみながら書いていきました。
わたなべだいすけ:出さなかった理由は、単純にほかに出す歌があったからなんですけどね。常に話には上がってきてはいたんですが、たまたま順番が回ってこなかったというか。それで今回、“熱帯夜、そろそろいっちゃう?”みたいな感じになったので、ようやく出すことができました。
わたなべだいすけ:詞を書く時って自然となんですが、バッと書いたものを見てから続きを書いていくんです。それが結果的に韻を踏むような感じになったんじゃないかな。
わたなべだいすけ:ちょっとこの歌に関しては特別かもしれないですね。何か決意表明みたいなものを表現したいなって思っていたので。このアルバムはファースト・アルバムということで、僕たちにとっては旅立ちのアルバムでもあるし、それを最後の方で支えてくれる「マイライフストーリー」は、すごく重要な曲だなって。だから、この歌の順番は気にしましたね。
わたなべだいすけ:そうですよね。最初、そういう意見もあったんですが、さらにその後に余韻を残すような、余韻の中で味わってもらえるような歌を一番最後に持ってきてもいいんじゃないかなって。
わたなべだいすけ:そうですね。“haleiwa”ってハワイの地名なんですが、実は1回も行ったことがないんです(笑)。ハワイに行った人から“haleiwa”って書かれているTシャツをもらったんですが、それを見た時に“晴れを祝うみたいで、めでたい地名だな”って思って。それで気に入って一気に歌ができ上がった感じです。やっぱり晴れている時ってうれしいけど、“今日も晴れててありがとう!”って大げさに感謝することってないじゃないですか。そういったありふれた喜びを僕はこれからも歌にして、それを忘れないようにしたいなって。聴いてくれる人も、ありふれた喜びを忘れないでほしいし、そう思ってくれたらうれしいですよね。
わたなべだいすけ:このアルバムをつくるところまでの音楽人生みたいなものは、すべて詰め込めたんじゃないかなって。この作品をつくったことでひと区切り付いたような気はしますし、ここから再出発じゃないですけど“新しくスタートしていこう!”って強く思いましたね。
わたなべだいすけ:今まで応援してくれている人にはもちろん、楽しんでもらえるアルバムになっていると思います。逆に僕たちのことを知らない人には、このヘンテコなタイトルの『ONELBUM』というアルバムから、ちょっと足を踏み入れてほしいなって。D.W.ニコルズの入門編と呼ぶにはふさわしい作品に仕上がっていると思うし、ミニ・アルバム『春風』から広がった、多面体のD.W.ニコルズを表現していると思うので、ぜひすべての歌を聴いてもらいたいですね。
INTERVIEW:Hiroyasu Wakana
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